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1型糖尿病のプロチームTeam Novo Nordiskが2031年までスポンサーシップを延長

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Photo credit: Ronan Caroff on VisualHunt
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Team Novo Nordiskは、世界初の全員が1型糖尿病患者で構成されたプロサイクリングチーム。

国際自転車競技連合(UCI)のプロコンチネンタルツアーに参加しており、世界各地の主要なプロレースに出場している。

彼らは1型糖尿病を発症しても自分の夢をあきらめていない。夢の実現のため、糖尿病をコントロールし、プロの舞台で活躍している。

 

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2031年まで契約延長

 

Team Novo Nordiskは、全員が1型糖尿病患者から成る世界初のアマチュアチームとして2006年にアメリカで設立。

2008年にUCIコンチネンタルチームに。2011年にはプロコンチネンタルチームに登録された。2014年には、宇都宮で開催されたジャパンカップサイクルロードレースにも参戦している。

 

1型糖尿病とは

1型糖尿病は、主に自己免疫によっておこる病気です。自分の体のリンパ球があやまって内乱を起こし、自分自身のインスリン工場、膵臓にある膵島β細胞、の大部分を破壊してしまうことで発病します。

1型糖尿病では、膵臓移植や膵島移植を受けるか、血糖測定をしながら、生涯にわたって毎日数回のインスリン自己注射またはインスリンポンプと 呼ばれる医療機器による注入を続ける以外に治療法はありません。

一般に糖尿病として認知され、国内の糖尿病患者の9割以上を占める2型糖尿病と異なり、インスリンの補充が必要不可欠な病気です。
引用 日本IDDMネットワーク

 

選手は、インスリンの注射を打ちながら身体をメンテナンスを行っている。先天性でもなく、発症する年齢は人それぞれだ。

脆弱な免疫システムのために、糖尿病患者はコロナウイルスの感染には必要以上に注意しなければならない。そのため2020年はレースから早々に撤退した。

 

コロナの恐怖もあるだろうけど、チームのメンバー18人はロードレース参戦を続けることを誓っていた。

2025年11月14日Team Novo Nordiskは、グローバルヘルスケア企業のNovo Nordiskとのパートナーシップをさらに5年間延長し、2031年まで継続することを発表。

これはチーム史上最長のパートナーシップ延長であり、糖尿病とともに生きる人々のための変化を推進するというNovo Nordiskの長期的なコミットメントを再確認するものだ。

2012年に始まったこのパートナーシップは、世界初の糖尿病患者のみで構成されたプロサイクリングチームを通じて、「糖尿病があなたの可能性を定義するわけではない」というメッセージを伝え、世界中の糖尿病コミュニティにインスピレーションを与え続けている。

チームの目標はUCIプロレースでの勝利だ。これにもっとも近いのがマティアシュ・コペツキーだった。

 

マティアシュ・コペツキー 2027年末まで2年契約

 
 
 
 
 
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マティアシュ・コペツキーは、2025 チェコ選手権ロードで、マティアス・ヴァチェクについで2位。ツアー・オブ・エストニア総合6位。ツアー・オブ・デンマーク総合9位。

チームで最も勝利に近い男は2026年からUnibet Tietema Rocketsに移籍する。ここには3歳年上の兄トマーシュ・コペツキーがいる。

妹のジュリア・コペッキーは、Team SD Worx – Protimeでプロで6勝。多分、兄弟は一型糖尿病ではない。

マティアシュ・コペツキーは、一型糖尿病の選手としてプロチームであるUnibet Tietema Rocketsに移籍ということで、兄弟が同じチームで走ることになる。

プロでの勝利が得られれば、糖尿病患者にとっても大きな希望とメッセージとなる。

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