2021ツール総合2位となった、Team Jumbo-Vismaのヨナス・ヴィンゲゴーはタデイ・ポガチャルに弱点が見つからないという。
だが、その数日後、ポガチャルは、ゲラント・トーマスのボッドキャストに出演して、自ら自分の弱点について語っている。
「彼らは僕を恐れるべきではない。それは間違いない。実際、僕はすぐに壊れてしまうからね」とポガチャルは認めている。謙遜とも取れる言葉だけど。
そして、グランツールの最大のお気に入りの一人であるポガチャルは、どうすれば自分に勝てるのかを具体的に説明している。
タデイ・ポガチャルの弱点とは
タデイ・ポガチャルは、2020ツール・ド・フランスのデビュー戦の終盤、第17ステージの標高2400mのコル・デ・ラ・ロゼでプリモシュ・ログリッチから遅れてしまう。
ただ、この時には、ログリッチにはセップ・クスがついており、アシストして貰っている。この時のことをタデイ・ポガチャルは
長くない登りでは良い力を発揮するけど、長い登りが苦手な場合もあるし、高地もちょっとね。それは彼らがすでに理解していることだと思う。
だが、今年22歳のポガチャルは、最初の山岳ステージでライバルたちを圧倒し、最終週にはタイトなレース展開ながら2勝を挙げた。
ポガチャルが所属するUAE Team Emiratesは、2020年よりも強化され、2022年に向けてもさらに強化される。
しかし彼は、トーマスが所属するIneos Grenadiersチームが数の上での強さを利用して、彼を孤立させる可能性があることを示唆した。
確かに、強いチームが長距離攻撃をしてきたら、私たちにとっては難しくなりますね。 イネオスには多くのリーダーがいるので、さまざまな方法でチャレンジすることが出来る。
自分にも、他の誰にでも影響を与える可能性があると思う。それほど複雑なことではない。
これを受けて、ゲラント・トーマスも
君ほど強い選手を見たら、多くのチームが「どうやって倒そうか」と考えるだろう。
私と私のチームにとっては、前向きに、まだ勝てると信じていなければいけない。そうでなければ、何の意味もない。
他のライバルにとっては、確かに難しいことだ。チームでやっていたように、フロントでテンポよく走ることは意味がない。
ゲラント・トーマスも、イネオスが行うトレインでの攻撃では意味がないと言っている。
タデイ・ポガチャルを孤立させるには、トレイン攻撃は良いかもしれないが、個々の攻撃でポガチャルを落とさないと意味がないということか。
ヨナス・ヴィンゲゴーがモン・ヴァントゥで見せたように力強いクライミングで打ち破らないといけない。
ゲラント・トーマスはイネオスに残留となったが、彼が一番手でポガチャルを倒せるのかは誰にもわからない。イネオスの大胆な攻撃を期待したい。
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