移籍するのか、契約延長となるのか、ずっと追っていたスティーヴン・カミングス。
そして、Team NTTの発表と共に日本人選手の入部正太朗の契約で来季のTeam NTTのメンバーは決定してしまった。
その中に、スティーヴン・カミングスの名前はなかった。
引退決意
スティーヴン・カミングスはTeamNTTとの契約延長はなかった。これについてカミングスはボットキャストで声明を発表するようだ。
2005年にLandbouwkrediet-Colnagoで、プロとしてデビューしたカミングスは、2004年のアテネオリンピックでのチームパーシュートで銀メダル獲得。
2007年にDiscovery Channelで、ワールドツアーに昇格。2008年からBarloworldでブロコンチネンタルチームに移籍。ここでプロ初勝利をあげている。
2010年南アフリカのチームは解散となり、カミングスはチームスカイでクリス・フルームとゲラント・トーマスとチームメイトとなる。
2年間チームスカイで過ごしたあとにBMC Racing Teamで2年。その後、MTN – Qhubekaに移籍して現在のTeam Dimension Dataに在籍することになる。
この間、ツール・ド・フランスでは2回のステージ優勝。このうち2015年のツール・ド・フランス第14ステージの優勝はMTN – Qhubekaにとっては大きな意味を持つ勝利となった。
この日は、ネルソン・マンデラ国際デーの日で、南アフリカチームにとって大きな成果だった。最後の上り坂でのフィナーレでロマン・バルデとティボー・ピノに勝ったのだ。
2017年には、英国ロードとTTの両方のチャンピオンにもなっている。わずか2年前の話だ。
スティーヴン・カミングスの最後のレースとなったのは、ツアー・オブ・ブリテン。第5ステージで落車し胸椎の4つの椎骨を骨折。このケガでシーズン最後の見せ場も作ることなく終わってしまった。
ひとつ前の記事のダニエル・ベンナーティもそうだがキャリア終盤のケガは引退に直結するだけに不幸な出来事となってしまう。
スティーヴン・カミングスについては、契約が中々決まらなかったので気にして追っていただけに残念。
魅せる走りをするライダーだっただけに、引退は勿体ないと思うが第2の人生を歩んで欲しい。
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