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ブエルタ・ア・エスパーニャ第12ステージ 魔の山アングリルを制したのは?

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Image by Hans Braxmeier from Pixabay
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ブエルタ第2週の最終日は魔の山アングリルで締めくくられる。

アングリルは今回で8回目の登場。1999年に初めて登場して以来、幾多の名勝負を繰り広げてきた。

2017年には、ブエルタで引退するアルベルト・コンタドールが、クリス・フルームとワウト・プールスに追いつかれることなくステージ優勝している。

2日連続の登りゴールで総合勢は大きくタイム差がついてきそうだ。

 

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第12ステージ ポラ・デ・ラビアナ~アングリル 109.4㎞

第12ステージ photo Unipublic

 

距離は109.4kmと短いが、詰め込まれた山岳は3級山岳2つに、1級山岳が2つ。最後は超級山岳アングリルで締めくくられる。

 

超級山岳アングリル

ライダーは340mから1575mの標高まで、12.5kmの距離を登る。ゴール手前6kmから急激に勾配はきつくなる。

ゴール手前2kmにある最大勾配は23.5%。ここで最後に残っているライダーが今年の優勝者を争うライダーとなるだろう。

間違いなく、少人数の総合勢しか残っていないはずだ。

 

20人の逃げ

photo Tiz cycling ストリーミングより 以下同様

上はニュートラルでの様子。今日間違いなく競い合う、プリモシュ・ログリッチとダン・マーティン。

ログリッチが総合とポイント賞トップだが、2位のダン・マーティンがポイント賞ジャージを着ている。

 

スタートから数人が飛び出したが決まったのは2人。

 

  1. 97. アントニー・ルー(Anthony Roux)Groupama-FDJ
  2. 106. ユリウス・ファンデンベルヒ(Julius van den Berg)EF Pro Cycling

後ろからも追走が、かかっているので合流するかもしれない。

 

残り89kmで後ろから合流が追いつく。20人という大集団となる。

 

先頭集団は3級山岳 Alto del Padrunを登る。6.6%勾配で3.5km。逃げには、イネオスのキャメロン・ワーフも入っている。

何故、貴重なアシストをイネオスは逃げに送り込むのか良くわからない。

 

メイン集団はユンボ・ヴィズマが全員で牽引。残り81.1kmで1分50秒のタイム差。

 

3級山岳はギヨーム・マルタンが1位通過で3ポイント追加で53ポイントとなる。最後尾は、スペインチャンピオンジャージのルイスレオン・サンチェス。

 

逃げ集団には、コフィディスからピエールリュック・ペリション(Pierre-Luc Périchon)も入っている。ギヨーム・マルタンのアシストと言った感じか。

 

ユンボ・ヴィズマはポール・マルテンス(MARTENS Paul)がずっと先頭を引いている。

2つ目の3級山岳もギヨーム・マルタンがトッブ通過。中継映像はなし。

 

1級山岳頂上手前になり、ギヨーム・マルタンが再び先頭に立ってトップ通過を果たした。

通過場面は上空からの映像で、チームメイトのピエールリュック・ペリションにアシストして貰っていた。

メイン集団とは1分35秒のタイム差。このタイム差では逃げきれないだろう。

 

先頭は下りから4人が逃げている。

 

  1. 97. アントニー・ルー(Anthony Roux)Groupama-FDJ
  2. 151.  ギヨーム・マルタン(Guillaume Martin)Cofidis, Solutions Crédits
  3. 158.  ピエールリュック・ペリション(Pierre-Luc Périchon)Cofidis, Solutions Crédits
  4. 211.  アルヘル・マドラソ(Ángel Madrazo)Burgos-BH

後続とは17秒くらいのタイム差なので追いつかれるのでは。

 

モビスターが引き始めて、一気にタイムが縮まってくる。残り29.4kmで43秒のタイム差。

 

先頭の4人は後続につかまり、13人の逃げとなる。

 

ルイスレオン・サンチェスとマティア・カッタネオ(Deceuninck-Quick-Step)が2人で抜け出す。

 

ギヨーム・マルタンは3番手で前の二人を追っている。山岳ポイントが必要なので、このまま追走するだろう。

 

ギヨーム・マルタンは1級山岳頂上手前1.2kmで二人に追いつく。

 

フルームの牽引

クリス・フルームが頂上手前1km付近からリチャル・カラパスを引いて先頭を引く。一時は10m近い差をつける。

 

 

セップ・クスとジョージ・ベネットがフルームに並びかけるが、フルームはダンシングで加速!

フルームの加速で先頭とは一気に26秒まで縮まる。

 

 

先頭の3人は1級山岳を通過。

ギヨーム・マルタンが、ここまでの山岳ポイントを全て1位追加。今日だけで26ポイント追加で断トツの76ポイントとなる。

 

アングリルの戦い

先頭の3人は最後の超級山岳の登りに入る。後続とは26秒のタイム差しかない。

 

メイン集団はユンボ・ヴィズマのポール・マルテンスが引く。ユンボはまだ6人いるが、イネオスはフルームとカラパスの2人だけだ。

 

先頭の3人はラスト10.5kmで捕まる。

 

クリス・フルームはラスト10.3kmでドロップ。集団の後ろで走っている。カラパスは丸裸だ。

 

ついにゴール前のきつい勾配に入ってきた。すでに集団は20人以下。

 

ラスト6キロで先頭は11人。ついに絞られてきた。

 

こちらのツイートは6km付近の映像

 

先頭は、ずっとヨナス・ヴィンゲゴーが引いている。

 

ワウト・プールスがドロップして9人。カラパスはずっと最後尾にいるが大丈夫なのか?

 

エンリク・マスがラスト3.5kmでアタック!

アルベルト・コンタドールの後継者と言われた男がアングリルで爆発か。

 

18%勾配でダン・マーティンが危ない。だが、ダン・マーティンは軽いギアでクルクル回して最後尾に追いつく。

 

エンリク・マスが少し抜けている。後ろはヒュー・カーシーからセップクスに変わる。

カラパスはずっとログリッチをマークだ。

 

おっと、ログリッチが遅れたので、カラパスがスパートしてエンリク・マスに追いつく。後ろにはヒュー・カーシーもついている。

 

セップ・クスが後ろに下がりログリッチをアシスト。ログリッチは、かなりキツソウだ。たびたび、セップ・クスが後ろを振り返りペースを落として調整している。

 

ラスト1.4kmでヒュー・カーシーがアタック。エンリク・マスとアレクサンドル・ウラソフを引き離す。カラパスは4番手。

 

ヒュー・カーシーはそのまま逃げ切り。後続に16秒ものタイム差をつけダン・マーティンを抜いて総合3位に浮上した。

プリモシュ・ログリッチはこのステージ5位。トップと26秒のタイム差がつく。もし、セップ・クスがいなければもっと遅れていたはずだ。

これでカラパスが10秒リードしてマイヨロホに返り咲きとなった。

 

こちらはレースハイライト

 

こちらはラスト1km

 

リースリザルト

第12ステージリザルト

RnkRiderTeamTime
1 Carthy HughEF Pro Cycling3:08:40
2 Vlasov AleksandrAstana Pro Team0:16
3 Mas EnricMovistar Team,,
4 Carapaz RichardINEOS Grenadiers,,
5 Roglič PrimožTeam Jumbo-Visma0:26
6 Kuss SeppTeam Jumbo-Visma,,
7 Martin DanIsrael Start-Up Nation,,
8 Poels WoutBahrain – McLaren1:35
9 Woods MichaelEF Pro Cycling,,
10 Großschartner FelixBORA – hansgrohe2:15

 

総合

RnkPrev▼▲RiderTeamTime
12▲1 CARAPAZ RichardINEOS Grenadiers48:29:27
21▼1 ROGLIČ PrimožTeam Jumbo-Visma0:10
34▲1 CARTHY HughEF Pro Cycling0:32
43▼1 MARTIN DanIsrael Start-Up Nation0:35
55 MAS EnricMovistar Team1:50
69▲3 POELS WoutBahrain – McLaren5:13
77 GROSSSCHARTNE FelixBORA – hansgrohe5:30
88 VALVERDE AlejandroMovistar Team6:22
915▲6 VLASOV AleksandrAstana Pro Team6:41
1010 NIEVE MikelMitchelton-Scott6:42

ワウト・プールスが6位に浮上。アレクサンドル・ウラソフは一気に15位からトップ10入りを果たす。

 

ポイント賞

RnkPrev▼▲RiderTeamPnt
11 Roglič PrimožTeam Jumbo-Visma147
23▲1 Carapaz RichardINEOS Grenadiers104
32▼1 Martin DanIsrael Start-Up Nation100
47▲3 Carthy HughEF Pro Cycling75
54▼1 Martin GuillaumeCofidis, Solutions Crédits74
68▲2 Mas EnricMovistar Team66
75▼2 Großschartner FelixBORA – hansgrohe60
815▲7 Vlasov AleksandrAstana Pro Team57
96▼3 Soler MarcMovistar Team53
109▼1 Woods MichaelEF Pro Cycling52

 

ヤングライダー賞

RnkPrev▼▲RiderTeamTime
11 Mas EnricMovistar Team 48:31:17
23▲1 Vlasov AleksandrAstana Pro Team4:51
32▼1 Gaudu DavidGroupama – FDJ6:37
44 Zimmermann GeorgCCC Team32:59
56▲1 Goossens KobeLotto Soudal41:14
65▼1 Mäder GinoNTT Pro Cycling42:08
77 Barta WillCCC Team42:30
88 Champoussin ClémentAG2R La Mondiale1:09:47
911▲2 Bagioli AndreaDeceuninck – Quick Step1:12:25
1010 López Juan PedroTrek – Segafredo1:15:17

 

山岳賞

RnkPrev▼▲RiderTeamPnt
11 Martin GuillaumeCofidis, Solutions Crédits76
23▲1 Carapaz RichardINEOS Grenadiers30
32▼1 Kuss SeppTeam Jumbo-Visma27
44 Wellens TimLotto Soudal22
534▲29 Carthy HughEF Pro Cycling21
66 Roglič PrimožTeam Jumbo-Visma21
75▼2 Martin DanIsrael Start-Up Nation20
826▲18 Vlasov AleksandrAstana Pro Team18
97▼2 Storer MichaelTeam Sunweb17
108▼2 Woods MichaelEF Pro Cycling16

 

 

 

 

 

 

 

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