2026 ツール・ド・フランスのコースが発表された。第1ステージからしばらくはスプリンターが活躍できるステージはない。
しかも、最終日は2025 ツール・ド・フランスと同じようにモンマルトルの丘が組み込まれている。
トップ・スプリンターの一人であるSoudal – Quick Stepのティム・メルリエは、その過酷なルート設計に「ストレスを感じながら」見守っていたと率直に語っている。
特に終盤の山岳ステージが続くことで、パリの最終日を前に「スプリンターの脚が切り落とされてしまうだろう」と懸念。すでに耐えることを考えている。
ストレスを感じたコース発表
Congrats, @MerlierTim 👏
First Belgian rider in 48 years to win 16 races in a season in back-to-back years 🔥
Photo: Cor Vos pic.twitter.com/1uNPuXQgIr
— Soudal Quick-Step Pro Cycling Team (@soudalquickstep) October 15, 2025
メルリエは、コース発表にどれほど集中していたかという問いに対し、笑いながらこう答えている。
「うーん…正直なところ、昨日、メディアから連絡が来たから、そのせいでストレスを感じた、という方が近いかな。ちょっと怖がらせられたよ(笑)。
スプリントチャンスは、6回、いや、もっと減るかも。
まだ細部を確認する必要があるが、個人的には純粋なスプリントのチャンスは6回と見ている。しかし、それまでにどれだけタフなレースが続いたかによっては、さらにチャンスが減ってしまう可能性すらあるね。
もちろん、僕としてはもっとスプリントのチャンスが欲しいところだ。だが、主催者はツールにセンセーションを求めているのだろう。
だから彼らは『退屈な』ステージを削っていくんだ。ツール序盤の5日目までは、歯を食いしばる展開になるだろう。
パリに向かう終盤のステージだが、特にその前の3つの極端に過酷なステージのせいで、スプリンターにとってタフな展開になることは間違いない。
その後に長い移動が続くから、スプリンターの脚は切り落とされてしまうだろう。
主催者が年ごとに伝統的なフィニッシュを再度組み込むことを望んでいたんだ。そうだったら素敵だっただろう。
いつかまたシャンゼリゼでスプリントできることを願っている。まだ僕には許されていないことだからね。」
ティム・メルリエのコメントからは、2026 ツール・ド・フランスのコースが、スプリンターにとって過去数年の中でも特に過酷なものとなることへの懸念が強く伺える。
純粋なスプリント勝利のチャンスが少ない中、数少ないチャンスを掴まないといけない。過酷なコースでいかに体力を温存し、最終日まで生き残るかという、新たな挑戦を強いられることになりそうだ。




コメント
ツール・ド・フランスはジロやブエルタと比べてスプリンターのためのグランツール、TTスペシャリストのためのグランツールって側面も大きかったので、ここ最近(というか2015年以降)個人TTの距離が短くなって、スプリンターのチャンスも減ってるのは個人的に好きじゃないですね。
特に最終日はシャンゼリゼでのスプリントがいい、モンマルトルの丘を組み込みたいなら2日連続パリ決戦にしてもいいんじゃないかなーって(笑)
難関山岳での熾烈な総合争いを見たいって主催者の意図も分かるんですが、そうするとポガチャルやヴィンゲゴーしか目立たないワンパターンなレースになっちゃうのであえてコースの難易度を下げて選手が展開を駆け引きできる余地を残して欲しい気がします。
その通りですね。第1週からタデイ・ポガチャルにリードさせないためと言ってますけど、果たしてそうなるやら。
パンチャーにもチャンスがすくなくスプリンターも耐えないといけない。最終週まで総合をもつれさせたいと言ってますけどならないような予感が~。
まだ、今年は日替わりで何人かマイヨも出たので面白かったですがTTも少ないので、レムコにとっては良いアドバンテージにならないですね。