Shimanoは、2023年9月21日に、米国とカナダで初めて76万個のクランクをリコールした。
その後、世界的リコール対象となり、280万個のクランクが、無料検査プログラムの対象となった。決定的に重要なのは北米以外では「乗車停止」通知は発行されていないことだ。
しかし、今回英国政府の報告書では、クランクが現在の安全規制を満たしていないことが判明している。
安全規則の要件を満たしていない
2023年10月4日、英国政府は「自転車用シマノ ホローテック 11 スピード クランク アーム」というタイトルの製品安全性報告書を発表。
報告書のリスクの部分では以下のように述べられている。
本製品は、クランクアームのアウターカバーがクランクアーム本体から分離することが確認されており、けがをするおそれがあります。
クランクアームの外カバーがクランクアーム本体から分離し始める可能性があることが確認されたため、本製品は負傷の危険性がある、消費者に転倒や傷害の危険をもたらす可能性があります。
該当製品は、一般製品安全規則(General Product Safety Regulations 2005)の要件を満たしていません。
これにより、Shimanoが消費者から訴訟を起こされる可能性もある。
製品が故障して人身傷害を引き起こした事例もあるはずで、より多くの人が怪我をする前に問題を解決する必要がある。
Shimanoに対するいかなる法的措置も、1987年消費者保護法に基づいて行われる必要がある。この法律は、製品に問題があり損害や人身傷害を引き起こした場合、消費者が製品の製造者または供給者を訴えることを認めている。
そのようなことが起こった場合、Shimanoが製品の欠陥を認めたことは、法的異議申し立ての根拠とみなされる可能性がある。
現在は、安全でないと判定されたチェーンセットだけが交換の対象となっている。全体では1%未満であると考えられているが、目視や簡単な点検では判定は難しいと思われるけど、どうなんだろうか。
法的危険性について尋ねられたところ、Shimanoの広報担当者はコメントを控えたが、「当社の製品を使用するすべてのライダーに対し、自転車と乗馬用具を熱心にメンテナンスし、音や乗り心地の変化に注意を払うことをお勧めします」と述べている。
今回、英国政府が公式文書を出したことで、新たな展開となるかもしれない。
コメント
ユーザーに危険があるのを承知で国により対応が違う。日本人として残念な悲しい会社シマノと恥じます。
確かに、企業として認識していながら長年放置したのは失敗だったのでは。
現在の製品では改良されてますが、事故も多数起こっており、これから厳しい対応を迫られるようになるかもしれません。
残念です、シマノが1番と思ってました
9200も不安に思う人はいると思
います、
日本はリコールでないとはシマノは終わりかな、
現在の9200は、構造の欠点も克服してるので問題ないと思います。
2019年以前の製品の構造及び製造方法、接着する際の環境、使用している環境で問題が出ている感じです。
湿度の高い地域での、接着剤の剥離が多い。ただ、破損する可能性が1%未満でもあるのは、販売個数が多いだけに問題ですね。