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英国の10代男性は自転車のフロントライトなしで走って3万円以上の罰金 日本ではどうなる?

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Photo by Waldemar Brandt on Unsplash
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英国のオールダムのサイクリストが、自転車に前照灯を付けずにサイクリングをしたとして、判事から220ポンド(約3万5千円)の罰金を言い渡された。

また、マンチェスター判事裁判所は、オールダムのラウンドソーン・ロードに住む18歳のジャック・ホルトに124ポンド(約2万円)の費用の支払いを命じたとオールダム・タイムズは伝えている。

二つとも夜間にフロントライトなしの無灯火の状態で走っていて罰金となっている。

 

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英国のサイクル照明規制

このティーンエイジャーは2021年8月、オールダムのWhetstone Hill Roadでフロントライトをつけずにサイクリングしていたところを警察に止められた。

日没から日の出までの間、ライトや反射板をつけずに自転車に乗ることは、1989年道路車両照明規制法に基づき、英国では違法とされている。この規制は、2009年に改正されている。

 

英国のサイクル証明規制の内容は

  • ライトとリフレクターは、日没と日の出の間のペダルサイクルでのみ必要
  • サイクルが静止しているとき、または道路脇に沿って押されているときは、ライトとリフレクターは必要ありません
  • それらが必要な場合、以下にリストされているライトとリフレクターは清潔で適切に機能している必要がある

引用 サイクル証明規制の最新ガイド

 

18歳のジャック・ホルトは3月16日(水)に欠席のまま判決を受け、4月中旬までに罰金344ポンド(約5万5千円)を全額支払うよう命じられている。

通常、無灯火や反射板を付けずに自転車を走らせた場合、50ポンド(約8千円)の罰金通知が出される。地域によっては、その後ライトを購入したことを証明すれば、その罰金は免除されることもある。

しかし、運転中の違反と同様、今回のケースも裁判になったため、罰金額が高くなったのだろうと推測されている。しかも、本人は欠席しているし。

 

2015年には、イングランドのエセックスのサイクリストが、自転車にライトとリフレクターを付けていなかったとして、225ポンドの罰金を課されている。

このケースは、エセックス警察が道路交通標識を守らなかったり、歩道を走ったり、無灯火で走ったりして捕まった人に提供しているオンラインの自転車教育コースを、サイクリストが完了しなかったために裁判になったもの。

このコースは19.50ポンド(約3,100円)で、約30分かかる。警察によると、違反者がコースを修了しなかった場合、裁判所を通じて措置がとられることになるという。

日本では、自動車の場合には免許更新の場合に講習を受けたりするけど、英語では自転車の講習もあるんですね。

しかも、受けなかったら罰金も高くなし裁判所から措置されるのだから、違反者も少なくなるのかな。

 

日本の場合には

日本で無灯火で自転車を乗った場合の罰則は、道路交通法 第52条第1項に以下のように記載されている。

 

車両等は、夜間(日没時から日出時までの時間をいう。以下この条及び第六十三条の九第二項において同じ。)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。政令で定める場合においては、夜間以外の時間にあつても、同様とする。

引用 道路交通法 第52条第1項

 

夜間以外というのは、トンネルなどのこと。

つまり、昼間走っていてもトンネルを走る場合には、フロントライトと尾灯か反射材を後方からわかるように設置しておかないといけないということだ。

 

また、道路交通法第63条の9において

自転車の運転者は、内閣府令で定める基準に適合する制動装置を備えていないため交通の危険を生じさせるおそれがある自転車を運転してはならない。
 
2 自転車の運転者は、夜間(第五十二条第一項後段の場合を含む。)、内閣府令で定める基準に適合する反射器材を備えていない自転車を運転してはならない。ただし、第五十二条第一項前段の規定により尾灯をつけている場合は、この限りでない。
(罰則 第一項については第百二十条第一項第八号の二、同条第二項)
 

こちらは、後方からわかるように、反射材をつけておかないといけないということですね。

 

自転車の無灯火については道路交通法120条1項8号により5万円以下の罰金と定められいる。

ただ、日本では、無灯火で警察に止められても罰金まで実際に支払ったという事例は中々見当たらない。

自転車の防犯登録や、身分証明書などが確認され、自転車指導警告書というのを渡される場合もある。

しかし、自転車は軽車両であり、無灯火は立派な違法行為となる。しかも、何度も警察に指導されていることが分かれば対応も変わってくるはず。

罰金はなくても、交通事故で無灯火の場合には、過失割合など減額されるのは、多くの裁判事例で報告されている。無灯火で走るのは自分の首も絞めているようなものだ。

 

CATEYE HL-EL540   Image credit: CATVYE

 

私は、通勤していた時にはハンドルにCATEYE HL-EL540をハンドルに、もう一つをフロントホイールのハブにとりけて下側を照らしてました。二つあると安心できる明るさでしたね。

英国などは、厳しいので裁判までなるのでしょうけど、日本でも簡単に用意できるものなのだから、気を付けておきたいですね。

 

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