第14ステージのスタート地点、スイスのシェールは晴れ渡っていた。
ようやく、寒くない天気の良いレースが期待できると思っていたのだけど。だけど、1級山岳シンプロン峠では雨に。
綺麗な景色が見えはずだったマッジョーレ湖も小雨で残念な感じ。大量の離脱でスプリンターチームも、INEOS Grenadiersもタイムコントロールすることは諦めてしまった。
21分11秒も遅れて集団はゴール。しかし、ゲラント・トーマスは、ローラーでクールダウンもせず、全く心配していない。
明日はフルスロットルになるかも
🗣️ “It looks a tough stage, a hard day before the rest day.”@GeraintThomas86 reflects on today and looks ahead to what awaits the Grenadier on stage 1⃣5⃣ pic.twitter.com/cVYu4dekpk
— INEOS Grenadiers (@INEOSGrenadiers) May 20, 2023
とにかく寒かったね。3枚着ていたけど凍えるようだった。
チームメイトは序盤でブレイクをコントロールした。それは大きな逃げだった。そしてそれがうまくいったことをうれしく思う。
その後、どうなるか見てみよう。なぜなら、フラットでのこのような長い休憩は十中八九うまくいかないからだ。
私たちは彼らが登りで互いに攻撃し合うだろうと、事前に予想していた。しかし、その後、彼らはとてもうまく一緒に乗ったことが判明した。
前線のペースが速かったので、ジャージを守るためにチームを圧倒したくなかった。そのため、彼らはまともなペースで走行し、最後にはジャージを放棄した。でも、2人で約20人をフラットにさせようとしても意味がないので、これは良い決断だったと思う。
ゴールできてよかった。今日も長い一日だったし、寒くて雨が降っていたし、それが今回のレースでも大多数だったようだからね。
エネルギーを無駄にせず、危険を冒さず、よく眠る必要がある。食べて飲んで、食べて飲んで。特にここでは天気が悪いので体力を温存しなければならない。
寒さのせいで少年たちはより多くのエネルギーを浪費する。先週は非常にハードだったが、エネルギーはどんどん減っていった。
序盤に逃げに乗ろうとした総合6位のBORA-hansgrohe、レナード・ケムナをテイメン・アレンスマンがチェックに入り、逃げのメンバーからの説得もあり降りている。
こうなると、チームとしても成功だ。逃げのメンバーを見て、すぐにマリアローザを手放すことを決定したと言う。
総合では、1分41秒の差となったが、これによりゲラント・トーマスは表彰式もなく、ホテルに直行できる。
INEOS Grenadiersは、フィリッポ・ガンナをコロナで失い、テイオ・ゲイガンハートを落車で失っている。
6人でマリアローザを守るには体力を第3週に温存する必要がある。第2週最終日の第15ステージもロンバルディアを走る厳しいステージだ。
もしかしたら、フルスロットルで走らなければならない場面も訪れるかもしれない。
コメント
てっきりイネオスの意図を察知したユンボとUAEが嫌がらせ牽引を行うかなと思ったんですがねぇ。
明日猛攻を仕掛けるフラグかもしれないですな。
流石に、これだけ悪天候が続くと誰もが消耗しているのかもしれないですね。
プリモッシュ・ログリッチも、腰の打撲の影響が結構残っているようで、間違いなく100%ではない状態。
第15ステージは、ミニロンバルディアのコースで激坂もありますね。登りゴールではないので、総合勢の勝負となるか。休息日前なので、どうなるでしょうね。
ケムナがいると、総合勢が逃げ集団を潰しちゃうから、逃げ集団内でさがるように説得させられちゃうなんて。そんなことがあるんですね。
ボーラはケムナがタイム稼いで少しでも総合順位をあげることが目的で逃げに送り込んだんだから目的達成のために逃げ続けてもおもしろかったかも。笑
どんな展開になったでしょうか。
はなからステージ狙いなら他のメンバーを逃げに送り込んでいたでしょうし。
今回は、後ろのほうでレーナード・ケナムに向かって結構、言ってましたね。テイメン・アレンスマンもチェックで送り込まれていたし。誰だか、もっと見てればよかった。
まあ、レーナード・ケナムが先頭まで追いついたら、今回の逃げはなくなっていたでしょうね。ブルーノ・アルミライルならばいいけど、総合6位の危険なライダーは見のがせない。
ただ、逃げが巨大だったから、追うのも大変だったかも。
前引け!と言うのはよくありますが、集団に戻ってくれ!と言うのは珍しいですね。
昔には、ランス・アームストロングが自分のことを批判しているライダーが逃げた時に、捕まえに逃げに追いついたことがあり、皆で頼むから帰ってくれと懇願したことが。
人間同士の戦いなので、結構ありますね。