2023 ダンケルク4日間　第5ステージ クイーンステージを制したのは驚きの男!

第4ステージでは、リーダージャージのバンジャマン・トマが第4セクターの石畳でSoudal – Quick Stepの風攻撃により、まさかの脱落。

風による攻撃はSoudal – Quick Stepのお得意の芸当。これは十分に注意していても、わずかな差が取り返しのつかないことになる。

リーダーとなったカスパー・アスグリーンは6秒のリード。クイーンステージとも言える第5ステージでリードを守れるだろうか?

 

第5ステージ　ルーベ～カッセル   187.7km　

 

スタートは、ルーベの伝説的なヴェロドロームのすぐ隣から。スタートから80kmで初めてカッセルに到着。ここからは7周回15.5kmのローカルラップに突入する。

石畳が2箇所。

• モンカッセル　151m　登り
• カッセル　131m　下り

石畳自体は短い。

問題は2箇所の登りをこなさないといけないことだ。

AvenueAchilleSamyn（3km・4.3％）を経由し、Rue du Tambour（2.7km・4.5％）に至る。ゴールは、モンカッセルの頂上から1km後で下りゴールとなる。

 

1. スプリントポイント　Oxelaere
2. 山岳ポイント　Rue de Tambour   2.7km・4.5％
   
3. 山岳ポイント　AvenueAchilleSamyn　3km・4.3％
4. スプリントポイント　Oxelaere
5. 山岳ポイント　Rue de Tambour   2.7km・4.5％
   
6. 山岳ポイント　AvenueAchilleSamyn　3km・4.3％
7. 山岳ポイント　Rue de Tambour   2.7km・4.5％
   
8. 山岳ポイント　AvenueAchilleSamyn　3km・4.3％
9. 山岳ポイント　Rue de Tambour   2.7km・4.5％
10. スプリントポイント　Oxelaere
11.  山岳ポイント　AvenueAchilleSamyn　3km・4.3％
12. 山岳ポイント　Rue de Tambour   2.7km・4.5％

 

7人の逃げ

7人が逃げている。残り55.3kmで3分12秒差。

1. ボーイ・ファンポッペル　Intermarché – Circus – Wanty
2. Kevin Kuhn(Circus – ReUz – Technord)
3. アレックス・コールマン　Team Flanders – Baloise
4. 二クラス・ラーセン　Uno-X Pro Cycling Team
5. VAHTRA Norman(Van Rysel – Roubaix Lille Métropole)
6. ケーニー・モーニー 　Van Rysel – Roubaix Lille Métropole
7. ニコラ・ドゥボーマルシェ(St Michel – Mavic – Auber93)

 

集団は当然、Soudal – Quick Stepが引く。

 

山岳賞のアレックス・コールマンはパンツまで水玉模様だ。

 

カスパー・アスグリーンは完全にチームに守られている。あとは、集団ゴールを目指せばよい。

 

集団は石畳の登りを上がる。

 

残り2周

先頭はゴールラインを通過。

 

残り37.9kmで2分2秒差に。

 

タイム差は、少しずつ削られていく。

 

集団からは抜け出しもある。

 

先頭は一人が抜け出している。

 

集団先頭はGroupama – FDJが固めている。

 

単独で抜け出したのは、ニコラ・ドゥボーマルシェ(St Michel – Mavic – Auber93)。

 

集団まで1分のタイム差がある。

 

ポイント賞ジャージのオラフ・コーイはしっかりと集団にいる。

 

残り17.1kmで逃げていたメンバーを吸収。

 

ここでカウンターアタックが。

 

AG2R Citroën Teamのヴァランタン・リテールローとIntermarché – Circus – Wantyのロイック・ヴリーヘンだ。

 

残り1周

二人は先頭に追いつく。

 

先頭は二人に。

1. ヴァランタン・リテールロー　AG2R Citroën Team
2. ロイック・ヴリーヘン　Intermarché – Circus – Wanty

 

残り11.4kmで集団まで22秒差。

 

集団はGroupama – FDJ先頭。Soudal – Quick Stepは、もうイーサン・バーノンとカスパー・アスグリーンの二人だけだ。

 

先頭は20秒までタイム差を広げる。

 

だが、残り3.4kmで集団が迫る。

 

二人は捕まった。

 

Groupama – FDJのルイス・アスキーがアタック。

 

だが、すぐに攻撃を止める。

 

TotalEnergiesのポール・ウルスランがサガンをアシスト。

 

サガンはゴールに絡めるか。

 

残り2.2km。まだサガンが2番手。

 

残り1.8kmでAG2R Citroën Teamの二人が先頭に。

 

登りで、縦長になる。

 

残り1.3kmでGroupama – FDJのロマン・グレゴワールがアタック!

 

ロマン・グレゴワールについているのは、Jumbo-Vismaの開発チームのペール・ストランド・ハーゲネス。

 

ロマン・グレゴワールは強い。第2ステージのプロ初勝利に続いて2勝目となるか。

 

二人が後続を完全に引き離した。

 

ゴール前に、一度抜こうとして失敗したペール・ストランド・ハーゲネスが、ロマン・グレゴワールを今度は抜いた。

 

ペール・ストランド・ハーゲネスがゴールに向かう。

 

ペール・ストランド・ハーゲネスがゴールを駆け抜けた～!

2021世界選手権ジュニアロードチャンピン。現在はJumbo-Visma Development Teamで走っており、2024年からワールドチームに昇格が決まっているで19歳だ。

なんと、これで2023ロンド・ファン・ドレンテに続いて2勝目。恐るべき若者だ。

2位となったロマン・グレゴワールは、タイム差でカスパー・アスグリーンを逆転。こちらも20歳の若者だ。

 

リザルト

ペール・ストランド・ハーゲネスのコメント

脚があれば攻撃に反応できるプランを立てていた。ロマン・グレゴワールは総合のために全力を尽くしてくれたので、自分はそれを利用することができた。

彼が非常に強いことは知っていたし、以前のステージでもそれを見ていた。彼に従うのは賢明だった。チャンスがあったとき、私は彼のハンドルを放さなかった。

第5ステージリザルト

総合

ロマン・グレゴワールのコメント(チーム公式サイトより)

ステージ優勝を狙っていたし、もしそれが実現すれば、ピンクジャージはそう遠くないと思っていた。しかし、決勝では、ある選択を迫られた。ステージかジャージか。

振り返ったとき、ハーゲネスがハンドルを握っているのを見たとき、何も考えなかった。ピンクのジャージを手に入れるために、フィニッシュまで懸命に走ったんだ。

ジャージを獲得できたことはとても嬉しいが、最後まで集中力を切らさないようにしたい。チームメイトのおかげで、今夜はピンクのジャージを着ることができた。

ダンケルクの4日間のリーダーであることは、大きな誇りだ。それが今朝の目標だった。まだレースが終わっていないことは分かっているので、明日に向けてとても集中している。まだ195kmもあるけれど、このようなチームがあれば、とても自信がある。

 

Groupama – FDJは、ジロでもブルーノ・アルミライルがマリアローザ。2重の喜びだ。

ポイント賞

山岳賞

新人賞