20歳で2019ブエルタ3位となったタデイ・ポガチャル。
途中で3位を予測していたが、本当にプロデビュー1年目のネオプロが表彰台に上がるとはねえ~。
今年21歳で迎える2020年シーズンの目標はツール・ド・フランスデビューだという。
だが、彼は全く気負いを感じていない。ファンとしては22歳のエガン・ベルナルとの激突を期待したいのですが本人はそうでもないみたい。
凄まじいプロ1年目の成績
改めて彼の成績を見てみよう。
プロデビュー1年目で8勝。
ツアー・ダウンアンダーでプロデビューを飾り総合13位で滑り出し。そこから凄まじい活躍を見せ始め、ツアー・オブ・カリフォルニアでは総合優勝を決めてしまう。
そして、迎えた初めてのブエルタでステージ3勝。
このブエルタ出場も、エースとなるはずだったファビオ・アルを助けるつもりでプレッシャーは全くなかったと本人は語っている。
ファビオ・アルは第13ステージでリタイヤしてしまい、エースという意識も感じることなく走れていたのだ。
ジロとツールを検討
チームは、ポガチャルの来シーズンのグランドツアーのプランニングを慎重に検討し、当初はジロとツールに出場するというニュースが流れていた。
それは、ジロはツールに比べてストレスが多い。
2月のUAEツアーを狙うならば、ジロの準備をする時間があまりなくなってしまう。ツール出場ならば、より多くの調整時間がとれてストレスが少ないと判断したのだ。
ポガチャルは、2020年シーズンをVolta a la Comunitat Valencianaで開始してから、UAEツアーに参加。
3月にパリ~ニースに出場する。ミラノ~サンレモから昨年総合6位となったバスクカントリーツアーにエントリーする予定だ。
その後、彼は高地キャンプと クリテリウム・デュ・ドーフィネで前哨戦を行い、ツール・ド・フランスに向かうことになる。
ツールのチームリーダーはファビオ・アルだとポガチャルは強調しツールへの周りの期待感を軽視することに努めているようだ。
チームが彼をエースとして考えるようになると自分自身のストレスとなる。
ただ、気がかりなのはファビオ・アルの状態だ。2019ブエルタでは、エブスタンイン・バー症候群にかかっていることが判明している。落車だけがリタイヤの原因ではなかったのだ。
ファビオ・アルの復帰はひょっとすると時間がかかるかもしれない。そうなると、彼が単独エースとしてチームリーダーとなる可能性は高い。
ダデイ・ポガチャル自身は、エース待遇を望んではいないが、ダン・マーティンがチームを去った来シーズンはそうはいかないだろう。
まだ若い彼は、自分が真のグランドツアー候補となるには、まだ時間が必要だと感じている。
まず、改善出来る点は全て改善したいと考えているのだ。その一つがタイムトライヤルの改善。グランドツアー制覇にはTTのタイムが大きく関係してくる。
改善出来る課題が全て解決した時、彼の未来に何が待っているのか、それが彼自身をどこに導くのか冷静に見ているのだ。
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