Nex-Gen Sportsは、リムプロファイルと空力の専門家であるPaul Lew(以前のReynoldsとEdco)による空力の最適化を備えた新しいAeroV7グラベルホイールセットをリリースした。
リムはスプレッドトウカーボンとTextremeInnegraで作られている。
これは、通常よりも高い損傷許容性と耐衝撃性を提供し、オフロードブラストの強度と重量の比率を高めることを目的としている。
AeroV7グラベルホイール
特徴的なのは、リムの模様だろう。これについて説明する前に、一般的なカーボンホイールの特性について知っておこう。
大量生産されたすべてのカーボンコンポジットホイールリムは、カーボンファイバースレッドの中間の「スポーツグレード」係数を使用して、2つの方法のいずれかで構築される。
ほぼ独占的にPAN(プロピレン+アンモニア)ベースの繊維が使用されており、原則として「PANが優れているほど繊維は優れている」というのが真実。
日本の東レは業界のリーダーだが、一般的な主張にもかかわらず、すべてのホイールが東レ繊維を使用しているわけではない。
多くの安価な劣った繊維グレードが今では当たり前になっている。それを視覚的に消費者が区別することは不可能だ。
すべての複合コンポーネントは、織りまたは一方向のいずれかの形態のプレカット繊維の複数の層を使用して製造されている。
他のすべてのパラメータが等しい場合、繊維の層の数と配向によって、加熱されて熱的に活性化され、繊維を囲むエポキシ樹脂が金型で硬化された製品の最終的な機械的特性が決まる。
必要な繊維形状の切断と「レイアップ」による最終構造の作成は、伝統的に手作業で行われてきた為、労働力に大きく依存し、最終的な品質は長年にわたって確立されたスキルに依存する。
最近、テープ巻き法を使用してリム構造の一部を構築するために、高価な半自動装置が開発された。これには、非常に正確で再現性のある繊維配向、一貫した繊維の重なり、そして最も重要なことに、繊維が張力下に保たれることなど、多くのメリットがある。(これはハンドレイアップでは不可能)。
Nex-Genリムは、自動テープ巻き取りプロセスを使用しており、写真のようなリムの色合いが見てとれる。
ISO 4210の最大衝撃強度の試験では、ホイールの上から重りを落として衝撃のテストをしている。
テストしているビデオもあるが、上からかなりの重量の重りを落としている。
これでも、全くへこまないんだから凄い。アメリカのホイールといえばENVEも同じような衝撃試験のビデオを公開しているが、強さが大きく求められるのだろう。
リムハイトは38.5mm、外幅は33mm、内幅は26mm。
ホイールセットの重量は1553gで、Sapim CX-Ray(フロントおよび非ドライブサイドリア)とCX Sprint(ドライブサイドリア)スポークが24/24ダブルクロスパターンでインダストリー9トーチハブに取り付けられている。
Nex-GenAeroV7チューブレス対応のInnegra /カーボングラベルホイールの価格は、1700ドル(約18万円)。
コメント