ナセル・ブアニは5年在籍したコフィディスからアンドレ・グライペルの代わりのエーススプリンターとして、アルケア・サムシックに移籍。
勝てないナセル・ブアニはコフィディスではツール・ド・フランスに2年連続で出場出来なかった。チームに居場所がなくなったのだ。
だが、ナセル・ブアニはサウジツアーでは、ずっとトップ5フニッシュを続けていたが、ついに勝利を上げることができた。実に2年ぶりの勝利だ!
苦難の道のりを経て
コフィディスでは、エーススプリンターの座をアシストだった、クリストフ・ラポルトやアルノー・デマールに奪われた。
活躍の場をなくしたナセル・ブアニは同じフランスのプロチームであるアルケア・サムシックに移籍。
とにかく欲しいのはスプリタンーとしての勝利だった。
2019年の勝利なしという屈辱の成績からは脱却しなければならない。
ルイ・コスタのアタック
ルイ・コスタ(UAE-Team Emirates)は、とても積極的だ。リーダージャージを失ってからも、連日のようにアタックをかけて逃げ切りを狙う。
このステージも前に逃げる先頭集団にアタックをかけて追いついて集団を仕切る。だが、足の合わないライダーは次第に遅れる。
最後は、二人となって逃げたが、これも足が合わない。ルイ・コスタと同程度に回せるライダーと逃げていたら結果は違っていたかもしれない。
バーレーン・マクラーレンはリーダージャージを失う
第3ステージで、マーク・カヴェンディシュのうまいフェイントによって勝利したフィル・バウハウス。
リーダージャージを着用しての走りだったが、ラスト26キロでパンクしたのが痛かった。追走のためにメンバー全員で牽引。
マーク・カヴェンディシュも登りを全開で引いて、ちっていった。
ゴール前でルイ・コスタの逃げも吸収して追いついた。だが、追走で使った足ではゴール前でアシスト出来たのはハインリッヒ・ハウッスラーのみ。
ゴールにはからむことも出来ず10位でリーダージャージを失ってしまう。
ナセル・ブアニの素晴らしい勝利
ゴール前は、各チーム入り乱れて中々トレインが出来ない状態。唯一、トレインを組んだのはTeam Total Direct Energie。
だが、ダニエル・マクレーのアシストを受けたナセル・ブアニが第2ステージを制したニッコロ・ボニファツィオにまくらせなかった。
混沌とした集団スプリントを制したのは、2年ぶりの勝利となるナセル・ブアニ。
ナセル・ブアニはアルケア・サムシックにシーズン最初の勝利をプレゼント。昨シーズン5勝しかしていないチームでの1勝はとても価値がある。
この1勝にとどまらず、更に勝利を積み重ねて欲しい。
サウジツアーも、最終ステージを迎える。最後こそはゴール前もフラットな完全なスプリンターステージだ。
そろそろマーク・カヴェンディシュの本気のスプリントも見てみたい!
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