ナセル・ブアニは今シーズン、Team Arkéa Samsicに移籍して失われた2年間を取り戻すために走っている。
今シーズン、短い期間の中ですでに2勝をあげる働きを見せた。アシスト不在の中でも勝利しておりコンディションは上々のようだ。
ツール・ド・フランスと縁がない
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photo nacer_bouhanni instagram
ナセル・ブアニは、2018年と2019年にCofidisのツール選考から外されていた。GMのセドリック・ヴァスールとそりが合わなかったためだ。
GMは、ブアニの代わりにクリストフ・ラポルトがエースとして出場。だが、彼がツールで勝てたかといえば、トップ10にも入れず第8ステージでリタイヤという結果。
ブアニとしては納得のいかない不出場だったはずだ。
ナセル・ブアニは、ツール・ド・フランスとは縁がない。2013年には病気でリタイヤ。2014年にはジロで4勝をあげ、ポイント賞を獲得したのにアルノー・デマールがツールに出場。
彼は、翌年Cofidisに移籍するが、2015年はフランス選手権とオープニング週のケガのためにリタイヤ。
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2016年には、ホテルのゲストとケンカして不出場。まあフランスでも道路上のマイク・タイソンと言われるほどの人ですからね。実際、プロボクサーのライセンスも持ってるし。
2017年は出場できたがツールドヨークシャーでの落車が響いてベストではなくトップ10フニッシュで終わってしまう。
とにかく、ツール・ド・フランスをベストな状態で走れたことはない。ブアニにとってツール出場してベストな走りを見せることは悲願でもあったのだ。
3年連続不出場
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今シーズン、Team Arkéa Samsicに移籍してようやくツール・ド・フランスに3年振りの出場かと思われたが、今度はツールのコースに涙を飲むことになった。
ツール・ド・フランスは私の主なキャリア目標の1つだ。しかし、今年のレイアウトは、スプリンターにとって有利ではない。このツールに参加して、輝く機会が必ず減るよりも、新しい2020年のカレンダーで他のレースに勝つ機会があることを好む。
もし7~8のスプリントがあったら、違っていただろうが、そこには問題は生じなかった。一方、ツール2021の最初のステージのレイアウトを見ると出場は間違いない。
2021年ツール・ド・フランスの出場は約束されているのだろう。チームは今年、ナイロ・キンタナとワレン・バルギルのコンビでツールに挑むチームメンバーとなる。
ナセル・ブアニは、2020年ツール不参加については納得済みだ。
2020シーズンのレース
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Team Arkéa Samsicはツール・ド・フランス以外のグランドツアーには招待されていない。
そのためナセル・ブアニのレースは、ブエルタ・アルゴスから始まる。ヨーロッパ選手権、ミラノ~サンレモ。ラ・フレッシュワロンヌなどを走る。
走れるレースは少ないが、チームの為にもスプリント勝利をあげていかなくてはならない。もちろん、自分のためにも。
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