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ミラノ~サンレモのポッジオの登りは過去最速ではなかった! スピードの違いの理由は?

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PexelsのAndrea Piacquadioによる写真
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ミラノ~サンレモはジャスパー・ストゥイヴェン(Trek – Segafredo)の、絶妙のタイミングでのアタックで逃げ切り勝利という展開となった。

これは、これで面白かったのではないかな。絶対に3強が勝つという訳でもないことを見せて貰ったし、スプリンターでも残れることもカレブ・ユアンが示してくれた。

今回の最後の登りであるポッジオの記録がアップされている。

それによると、昨年のジュリアン・アラフィリップがアタックをかけた時にも速かったが、過去最速では決してなかったようだ。

 

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80人の集団でポッジオに突入

こちらは優勝したジャスパー・ストゥイヴェンの記録。

 

ジャスパー・ストゥイヴェンは、レース最後の2分47秒の間に515wを記録。

その後、追いかけているグループが彼の後ろで急上昇したとき、ゴールのために必死のスプリントで1,545wを記録している。

これだけの巨大なバワーで走り続けたのだから、あれだけの差が出来た訳だ。

 

そして、これまでのポッジオでの歴代の記録を見てみると

  • 2021:3,7 km@3,9%—5:51—average speed 37.95 km/h(Van Aert-Ewan-van der Poel-Schachmann-Alaphilippe-SK Andersen-Pidcock-Matthews-Stuyven-Trentin-Van Avermaet)
  • 2020:3,7 km@3,9%—5:55—average speed 37.52 km/h(Julian Alaphilippe)
  • 2019:3,7 km@3,9%—5:50—average speed 38.06 km/h(Alaphilippe-Kwiatkowski-Naesen-Valverde-Sagan-Trentin-Van Aert)
  • 2018:3,7 km@3,9%—6:13—average speed 35.71 km/h(Vincenzo Nibali)
  • 2017:3,7 km@3,9%—5:55—average speed 37.52 km/h(Sagan-Kwiatkowski-Alaphilippe)
  • 2016:3,7 km@3,9%—6:10—average speed 36.00 km/h(Michal Kwiatkowski)
  • 2015:3,7 km@3,9%—6:26—average speed 34.51 km/h(Van Avermaet-30 riders peloton)
  • 2014:3,7 km@3,9%—6:50—average speed 32.49 km/h(30 riders peloton)
  • 2013:3,7 km@3,9%—6:48—average speed 32.65 km/h(Cancellara-Sagan-Ciolek-Paolini-Pozzato)
  • 2012:3,7 km@3,9%—6:33—average speed 33.89 km/h(Cancellara-Gerrans-Nibali)
  • 2011:3,7 km@3,9%—6:25—average speed 34.60 km/h(Nibali-Cancellara)
  • 2010:3,7 km@3,9%—6:14—average speed 35.61 km/h(Pozzato-Gilbert)
  • 2009:3,7 km@3,9%—6:04—average speed 36.59 km/h(Filippo Pozzato)
  • 2008:3,7 km@3,9%—6:07—average speed 36.29 km/h(Philippe Gilbert)
  • 2007:3,7 km@3,9%—6:13—average speed 35.71 km/h(Gilbert-Ricco)
  • 2006:3,7 km@3,9%—6:11—average speed 35.90 km/h(Ballan-Pozzato)
  • 2005:3,7 km@3,9%—6:04—average speed 36.59 km/h(Pellizotti-Rebellin-Kirchen-Celestino-Merckx)
  • 2004:3,7 km@3,9%—6:27—average speed 34.42 km/h(Bettini-Vicioso-S.Sanchez-Celestino-100+ riders peloton)
  • 2003:3,7 km@3,9%—6:17—average speed 35.33 km/h(Paolini-Celestino-Bettini-Di Luca)
  • 2002:3,7 km@3,9%—6:15—average speed 35.52 km/h(Paolo Bettini)
  • 2001:3,7 km@3,9%—6:02—average speed 36.80 km/h(Rebellin-Bartoli-Colombo-Van Petegem-Petito)
  • 2000:3,7 km@3,9%—5:56—average speed 37.42 km/h(Rebellin-Van Petegem-Tchmil)
  • 1999:3,7 km@3,9%—6:04—average speed 36.59 km/h(Gabriele Colombo)
  • 1998:3,7 km@3,9%—5:51—average speed 37.95 km/h(Alberto Elli)
  • 1997:3,7 km@3,9%—6:03—average speed 36.69 km/h(Bartoli-Museeuw-Ferigato)
  • 1996:3,7 km@3,9%—6:27—average speed 34.42 km/h(Colombo-Gontchenkov-Coppolillo-Sciandri)                                 —6:10—average speed 36.00 km/h(Favourites group)
  • 1995:3,7 km@3,9%—5:46—average speed 38.50 km/h(Fondriest-Jalabert)
  • 1994:3,7 km@3,9%—6:01—average speed 36.90 km/h(Giorgio Furlan)
  • 1993:3,7 km@3,9%—6:07—average speed 36.29 km/h(Maurizio Fondriest)
  • 1992:3,7 km@3,9%—6:07—average speed 36.29 km/h(Moreno Argentin)
  • 1991:3,7 km@3,9%—6:57—average speed 31.94 km/h(Claudio Chiappucci)
  • 1990:3,7 km@3,9%—7:02—average speed 31.56 km/h(Gianni Bugno)
  • 1989:3,7 km@3,9%—6:48—average speed 32.65 km/h(Laurent Fignon)
  • 1988:3,7 km@3,9%—6:24—average speed 34.69 km/h(Fignon-Fondriest)

引用 Climbing Records

 

世界TTチャンピオンのフィリッポ・ガンナが引いて、ディラン・ファンバーレにチェンジして500mほど引いたところで、ラスト800mからジュリアン・アラフィリップのアタック。

昨年よりも、2km/h近くアベレージは上がっている。だが、それでも過去最速ではなかった。

史上最も速かったのは1996年のガブリエレ・コロンボの36.71km/hだ。290km近く走ってきて、このスピードで上がるなんて凄すぎる。

しかも、今から15年前の記録だからバイクの性能も違うと思う。ガブリエレ・コロンボの優勝タイムは7時間ちょうど。今年は6時間38分で走っており、相当ペースが速かったことは確か。

アベレージスピードを比べてみると

当然、今年はポッジオまでに足を使わされている。一概には比べられないけど、これだけベースが違えば、最後に残せる足も違ってくる。

来年は、どれくらいのペースであがるんでしょうかねえ~。

 

 

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