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マチュー・ファンデルプールのミッションインポッシブル 東京へのフリー切符も獲得

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Image by Sammy-Williams from Pixabay
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マチュー・ファンデルプールには不可能という言葉はないのだろう。

ステージ勝利も目標だったが、マイヨ・ジョーヌを取るということは夢だった。

祖父のレイモンド・プリドールでさえも、一度もマイヨ・ジョーヌに袖を通したことはなかった。

ミュール・ド・ブレターニュのフニッシュでは、人差し指を空に向けステージの勝利を愛する祖父に奉げた。そして、ゴールから1分足らずで、マチューは涙にくれることになる。

どれほど、この姿を祖父に見せたかったことだろう。

 

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ミッションインポッシブル

 

第1ステージの足ではパフォーマンスが足りないと思っていた。更にジュリアン・アラフィリップには18秒もの大差をつけられており、通常ならば逆転することは不可能なタイム差だ。

だが、ここでマチュー・ファンデルプールの前例のない精神的なタフさが前面に出てくる。

とくにかくマイヨ・ジョーヌをつかむ小さなチャンス。

フィニッシュから17kmの、ミュール=ド=ブレターニュの1回目の登りでマチュー・ファンデルプールは攻撃を開始する。

誰もが早過ぎると思っただろう。頂上手前1.7kmからアタックしたのでは足を使い過ぎてしまう。ほとんど自殺行為で、誰もがマチューを追わず、見送るのは当然だった。

2回目の登りで多くのライダーは、逆に新鮮な足で戦うことが出来るからだ。

だが、2回目のフニッシュから800mで、再びマチュー・ファンデルプールはアタック!

 

 

スプリントでは、マイヨ・ジョーヌのチャンスはないからだ。

オールオアナッシングでプレーしなければならないことは知っていた。それは能力よりも性格に関係している。

2019アムステルゴールレース、2020ビンクバンクツアー、そして今年春のティレーノ・アドリアテッコのクイーンステージでみせた驚異的な走り。

常に人が出来ないと思っていることをやり遂げてしまう。彼の辞書には不可能という言葉はないのだろう。

ゴールでは集団に6秒のタイム差をつけ、ステージ勝利に加えてマイヨ・ジョーヌも奪ってしまうというミッションを完了してしまった。誰もこんなストーリーは描けない。

前例のない瞬間ほど想像力に訴えることはない。

 

東京オリンピックに集中できる

 

マチュー・ファンデルプールがマイヨ・ジョーヌをキープするかは彼次第だ。すでに目標を達成しており、ツールでやり残したことはないと言っても良い。

Alpecin-Fenixにとっても、ツール初出場でステージ優勝にマイヨ・ジョーヌも取ったのだから、もう大成功だ。

ここから先は、スプリントでティム・メルリエとジャスバー・フィリップセンが勝利を狙えば問題はない。プレッシャーなしで、更に勝利数を積み重ねるのも不可能な話ではないからだ。

これで、マチューは東京に旅行する都合の良い日を選択出来るようになった。例えば、第5ステージの個人TTが終わった時点でツールを終了しても誰も文句はないだろう。

マウンテンバイクに集中する時間が与えられることになる。東京へのフリー切符を手にしたのだ。

それは、彼の前例のない走りによって自らが掴んだ勝利の権利と言っても良いだろう。

 

 

 

 

 

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