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2025 クリテリウム・デュ・ドーフィネ第1ステージ 骨折後初のスプリントのマチュー・ファンデルプール

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Photo credit: Oeil de verre on Visualhunt.com
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まさか第1ステージの残り7km付近から総合勢が動き出すとは。

残り5.6kmではTeam Visma | Lease a Bikeのヨナス・ヴィンゲゴーのアタック。こうなるとタデイ・ポガチャルも動かざるを得ない。

そして、決定的な逃げが出来る。

  • タデイ・ポガチャル UAE Team Emirates – XRG
  • ヨナス・ヴィンゲゴー Team Visma | Lease a Bike
  • レムコ・エヴェネプール Soudal – Quick Step
  • マチュー・ファンデルプール Alpecin-Deceuninck
  • サンティアゴ・ブイトラゴ Bahrain Victorious

ゴールに向かって下っていたとはいえ、この人数が大集団を相手に最後まで逃げ続けたのは凄いことだ。

 

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マチュー・ファンデルプール 骨折後初のスプリント

 

マチュー・ファンデルプールが、2025 MTBワールドカップ第3戦ノベメストで落車したのが5月25日のこと。

クリテリウム・デュ・ドーフィネの開幕は、わずか2週間後のことだ。通常骨折の場合には6週間かかると言われているけれど、理学療法士によるインディバ療法を行ったと記事で読んだ。

ステージ前には、100%ではなくトレーニングでも強度を落としており全力疾走、スプリントトレーニングはしなかったとインタビューで答えていた。

なのに、レースが始まると決定的場面で最前列に。特に登りでもしっかりと総合勢についていたのはレベルが落ちていないことを示している。

最後も残り700mでのマチューのアタックがなく、残り250mからの早がけスプリントがなければ集団は追いついていたはずだ。

 

マチュー・ファンデルプールのコメント

総合のために走る4人と僕。 でも、今日はその選手たちと一緒にゴールまで走れてうれしいよ。 負けるのはいつもちょっと残念だけど、ポジティブに考えたいんだ。 脚が持たなかった。

 

タデイ・ポガチャルとヨナス・ヴィンゲゴーの上り坂にも対応できましたね。

あの上りは予想以上にトリッキーだった。 特に頂上では風が吹いていたんだ。

 

スプリントでは最速だと思われてましたが。

本当に限界だった。いつものようにレース後の回復が出来ていないことに気づいたんだ。集団が来るのが見えたので、遠くからスタートしなければならなかった。 脚が持たなかったけど、この決勝には満足している。

今日の脚にはとても満足している。 いいトレーニングができたけど、足りないのはタフさだけ。 でも、今日はフィニッシュまであの選手たちと一緒に走れてうれしいよ。

 

最後は二人にまくられましたね。

いつもなら、僕の脚はもう少し早く回復するんだけどね。 もちろん勝ちたかったけど、ほとんど満足できると思う。 これは自分が望んでいたことだからね。

 

レムコ・エヴェネプール 現代のサイクリング

 

4人が抜け出した時に、後ろからジョインできたのはレムコ・エヴェネプールだけ。最後のスプリントでは強いと思っていたのだけど、マチューに並ぶことも出来なかった。

 

レムコ・エヴェネプールのコメント

ステージ優勝を狙えるとは思っていなかったが、最後の上りが重要になることはわかっていた。 何が起こるかわからないのが現代のサイクリングだ。

嬉しい反面、少し予想外だった。現代の自転車レースでは、あらゆるシナリオが考えられる。今日は攻撃するつもりはなかった。でも、どんな状況にも備え、常に警戒を怠らないようにしないといけないんだ。

僕はその動きに加わり、強力なグループの一員になれたことは嬉しかった。 今日はとてもいい感じだったし、これには満足している。

向かい風が吹いていたため、マチューはステージ優勝のチャンスを残すために250メートル地点からスタートした。そうでなければ、集団に追い抜かれていただろう。

うまくいったけど、もう少し長くマチューのホイールに付いていく勇気があったかもしれない。こういう時は冷静に考えられない。マチューがそのまま走ってくれると思っていたけど、タデイとヨナスがスリップストリームから抜け出したのはもう少し後だった。

向かい風でスプリントを始めるのが少し早すぎたので、ボーナスセコンドを失ったのは残念だけど、他のGC選手たちと一緒に走れたことは励みになる。

この気持ちを次のステージにつなげ、同じモチベーションをキープしたい。

 

レムコ・エヴェネプールは、第4ステージの個人タイムトライヤルでは最速タイムを出す予定だが、第1ステージから10秒のビハインドは考えてもなかっただろう。

ヨナス・ヴィンゲゴーのアタックなど、予想外のことが起こるのが現代のサイクリングだ。

コメント

  1. よかあし より:

    Jスポーツで見てました。
    ビンゲゴーがポガチャルの後ろにいるなーとは思っていましたが、まさか不意打ちかけるとは重いませんでした。

    今年のツールはポガチャル苦労するかも知れませんね。
    ジロで最後にビスマにやられたので、ドーフィネやツールでもやられてしまうかも知れませんね。

    ポガチャルはジロのUAEのチーム戦術とかについて何かコメントしているのでしょうか?
    ポガチャルがジロの分析しているコメントなどがあれば知りたいです。

    • ちゃん より:

      ヨナス・ヴィンゲゴーのアタックは素晴らしかったですね。初戦から意欲的なヨナス・ヴィンゲゴーを見られるとは。

      これは最終3連続の山岳ステージでも攻撃が見られるかもです。タデイ・ポガチャルがジロをどう見たのかは記事がないです。私も知りたい(笑

      まず、UAE Team Emirates – XRGの力をクリテリウム・デュ・ドーフィネで再び見せたいと思っているのは間違いないでしょうね。

      • よかあし より:

        UAEが集団コントロールしていたのはポガチャルの攻撃が予定されていたのでしょうか?
        それとも、初日からのアタック抑制のための「集団に蓋をする」守りの意味でしょうか?

        ポガチャルの攻撃が予定されていたのならば、ビンゲゴーのアタックに対してやや遅れた感がしました。

        ちゃんさんはどう思いましたか?

        • ちゃん より:

          ポガチャル自身も、今日は早くバスに帰れるはずだと思っていたそうなので、自分から攻撃することはチームも考えていなかったということでしょう。

          総合を狙うチームとして、集団前方にエースを配置しておくのは安全のためにも、アタックに対応するためにも必要だと思います。

          ポガチャル自身も、ヨナス・ヴィンゲゴーのアタックは非常に痛かったというほど強烈だったので、すぐに反応してもやや距離があいたのは仕方ないことかと。

          2人の実力は拮抗してますからね。今後の戦いが見ものです。

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