マチュー・ファンデルプールは、目標だったマウンテンバイクの金メダルを目指している。
このためツール・ド・フランスは第1週でリタイヤ。早くから日本にきて調整しているのかと思っていた。
ところが、なんとマチュー・ファンデルプールは、驚きの調整方法で金メダルを目指している。
短時間の調整
It all starts with a dream 💭 Had an amazing 6 days wearing the yellow jersey, thank you for all your support!
📸 Josse Wester pic.twitter.com/Wa1dakafoG
— Mathieu Van der Poel (@mathieuvdpoel) July 3, 2021
日本の蒸し暑くて高い湿度の条件下で行われるマウンテンバイクのレース。オランダからの渡航では7時間の時差がある。
普通ならば、時差ボケを調整するためにも早く日本に来て調整するのがセオリーだ。だが、マチュー・ファンデルプールは、驚きの調整法でチャレンジする。
それは、超短時間の滞在で金メダルを獲得するというものだ。その旅行内容だが、
- 木曜日 オランダ出発
- 金曜日 日本に到着
- 土曜日 午後にコース探索
- 日曜日 レース
- 月曜日 帰国
日本には、わずか4日しか滞在しない。この調整法にした理由をマチューはこう話す。
それが正しいルートであるかどうかは、後で明らかになるだろう。他のオプションがもっと良かったかどうかはわからない。
この選択をしたのは、主に日本では規則が非常に厳格に施行されていると聞いたからだ。多くのアスリートから、一種の刑務所であるという報告があった。
それは私にとって良くない。そのため、できるだけ遅く旅行することにした。
私はこの目標のためにできる限りの準備をしようとした。とにかくそれは難しいだろう。なぜなら、実際にはまったく人と異なるアプローチを選ぶからだ。
マチュー・ファンデルプールは、ツールに出場する前も2週間しか調整していない。マウンテンバイクから切り替えの時間も必要だったけど、結果はステージ優勝にマイヨジョーヌの獲得という最高の結果を出している。
だが、今回は時差ボケを解消する時間は2日しかない。いくら日本の厳格な規則が大変だからと言っても2日しかないのでは、暑さになれる暇もないと思うのだけど。
それについては、対策もしてきたようだ。
暑さ対策
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マチュー・ファンデルプールの暑さ対策はローラーで作り出した。
ガレージで風のない状態で厚いベストを着て体温をあげる練習をしている。過去に、高温で悪い結果を出しているが、天候の急激な変化があった場合には良くない。
数日間条件に慣れれば通常は問題ないが、体調が良い場合には、暑さの中で何日トレーニングしたかは関係ないという。マウンテンバイクのレース時間は1時間15分くらいだ。ロードほど長くない。
結果は彼自身が示してくれるだうろ。
コースの感想
伊豆のコースを試走しての感想は、技術的には、回復の瞬間がほとんどなくインターバルが多く、2つか3つの危険なドロップがあると言う。
しかし、それらの危険な箇所は確かに誇張されていない。それがマウンテンバイクをとても美しくしている理由だ。
登りがはるかに短いので、それは典型的なマウンテンバイクトレイルではない。最長の登りでは、努力は40秒から1分の間。それは国際的なマウンテンバイクレースにとっては本当に少ない。
登りが少ないことで、シクロクロスライダーとしてみた場合には、軽量化よりも有利に働く。
ただ、登りで違いが生まれることはない。ねじれやカーブが多いので、誰かのホイールについて行くことも出来ない。テクニックが必要なコースのようだ。
ライバルについて聞かれると、スイスのマティアス・フリュキガーを上げている。トム・ピドコックの名前も上げられるが、彼は鎖骨骨折してからあまり良い印象をレースで与えていない。
短い準備期間と、短時間の滞在、最大の目標である金メダルをこれで獲得出来るのか、それはレースの結果でしかわからない。この数週間はインターバル強化を重点にトレーニングをしている。
常に規格外のことを見せるくれるマチュー・ファンデルプール。
果たして結果はどうだろうか?
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