昨年末には、契約チームもなく途方にくれていたマーク・カヴェンディシュ。
契約金を支払うスポンサーを見つけて、なんとかウルフパックの一員に戻った。だが、強力なウルフパックのリードトレインを手にいれたマーク・カヴェンディシュは、ツアー・オブ・ターキーで4勝をあげる大活躍。
さらに、サム・ベネットの代役で出場したツール・ド・フランスでも4勝をあげ、グリーンジャージも獲得した。
その、カヴが契約交渉でもめているようだ。
契約の条件
Travelling to one of my favourite places today. Denmark. 🤩🤩
First thing, got to give this man @MichaelMorkov a hug for his Olympic Madison Gold. Then we start Tour of Denmark together on Tuesday with @deceuninck_qst. So many great memories and wins in Denmark. Can’t wait!!! pic.twitter.com/audSr3AD0Z— Mark Cavendish (@MarkCavendish) August 8, 2021
今シーズンはプロの最低賃金のサラリーで走ってたマーク・カヴェンディシュ。だが、今シーズンは9勝をあげており、ツール・ド・フランスでも最多勝の34勝にならんだ。
まずは、給料の大幅アップを狙うのは当たり前だろう。
これについて、チームは、2017年にチームに加入したフィリップ・ジルベールの例のようにしたいと考えているようだ。
これは、基本給は安いが、特定のレースに勝った場合にボーナスが支給されるというもの。フィリップ・ジルベールの場合には2017ロンド・ファン・フラーンデレン、アムステルゴールドで優勝し、ボーナス支給がされている。
カヴも来年は37歳となる。瞬発力とパワーが要求されるスプリンターがいつまでも最高の状態を保っていることは難しい。
チームとしても、実績と期待だけで支払うのはリスクがあるというものだ。
エーススプリンター
Small Man Syndrome….https://t.co/j02ID9qnPx pic.twitter.com/78t3vOZPbU
— Mark Cavendish (@MarkCavendish) June 23, 2021
もう一つの難しい条件は、ツール・ド・フランスの出場の約束だ。チームはブエルタでポイント賞を獲得し3勝をあげたファビオ・ヤコブセンをツール・ド・フランスのエーススプリンターと考えている。
一方、マーク・カヴェンディシュは、ツール最多勝の更新のためには、ツール・ド・フランス出場が不可欠だ。
出れなければ、記録更新など目指しようもない。だが、二人のスプリンターをツールに連れていくことを約束するのはチームとしても難しい。
メンバーは8人しか選出することが出来ない。総合ではジュリアン・アラフィリップのアシストも必要だ。逃げで勝利を狙うパンチャーも。
スプリンターのためのトレイン要員も考えると、二人のスプリンターを連れていくことは不可能に近い。これは頭の痛い問題となる。
マーク・カヴェンディシュの契約更新の発表はもう少しかかりそうだ。
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