ケニー・エリッソンドは、2020年にチーム・イネオスからトレック・セガフレードに移籍する。
ケニー・エリッソンドはクリス・フルームのトレーニングパートナーでもあり、山岳では献身的なアシストをつとめていた。
28歳となったエリッソンドは3年間スカイとイネオスでドメスティックな役割を演じていたが、ニバリとリッチー・ポートを支持しない時には、自分の走りを展開する準備が出来ている。
チームイネオスではアタックを封印
ケニー・エリッソンドは、山岳で攻撃するのが好きだと公言するほどのクライマー。
イネオスでは、山岳でもアタックする足がありながら、レースプランのためにアシストに徹していた。だが、本人はアシストだけでなく本来は自らがアタックして攻撃することが好きなのだ。
2013年のブエルタ・ア・エスパーニャでは23歳の若さにしてステージを獲得している。2016年のブエルタでは山岳賞2位。とにかく山岳が得意なクライマーだ。
だが、チームスカイに移籍してきた時には、自分の役割を理解しておりアシストに徹するドメスティックな役割を学んだ。積極的ライディングは封印していたが、それについては決して後悔はしていないという。
これは、チームにいたワウト・プールスやミケル・ランダも同じだろう。チームに縛られない走りを自らしたいと思うのは普通の感情だ。
ケニー・エリッソンドはシチリアで行われているトレック・セガフレードのキャンプに参加しており、新しいチームメイトとトレーニングを行っている。
2020年はツアー・ダウンアンダーでリッチー・ポートと一緒に出場することになっているが、ケニー・エリッソンドがアシストすればリッチー・ポートのウィランガヒルでの連勝は間違いないだろう。
2020年ツール・ド・フランスで攻撃する
ケニー・エリッソンドは2019年ブエルタ・ア・エスパーニャのメンバーに選出されていた。
だが、スペインに降り立ったエリッソンドはレース前々日にダビ・デラクルスとメンバーを交代する。それについてもエリッソンドは何も批判はしていない。
ほんとに謙虚な人だ。
結局エリッソンドは、8月中旬のブエルタ・ア・ブルゴスからレースをしておらず、ツアー・ダウンアンダーでレースに戻り、2020年のツール・ド・フランスで初めてのツールデビューを飾ることを切望している。
フランスのライダーであり、ツールに乗ったことがないので、それは私にとって大きな目標だ。
私はニースに住んでおり、ツールはそこから始まるので、特別なものになるだろうね。
何よりも、エリッソンドは高い山で自分を表現する自由を望んでいる。
現在のツールでは、テンポが速く、多くの場合イネオスのようなチームによってコントロールされるのでクライマーにとってはアタックには困難が伴う。
アタックをかけても、誰かがチェックに入り封印されてしまう。だが、総合を狙うライダーはアシストによって守られており、リスクを冒して失敗することは出来ない。
人数が絞られた状態まで待てば、クライマーを阻む鎖はなくなる。エリッソンドはそれを待って攻撃しかけることを考えている。
また、エリッソンドはミケル・ランダの崇拝者であり、彼の攻撃的なライディングが好きだと言う。
ミケル・ランダは自分の感覚でアタックをかけ、レースをかき回す。彼の攻撃的ライディングはスペインでは高く評価されており、ファンはランディズムと呼んで彼を称賛している。
ケニー・エリッソンドも2020年は自分の走りを見せたいという。ツールでランダのアタックに加わって攻撃したとしても驚かないでとも言っている。
2020年ケニー・エリッソンドは彼の攻撃的な走りを見せるはずだ。
コメント