2024 ヘイストス・ペイルで、非常に興味深いハンドルが見られた。
逃げを追う、ヤン・ウィレム・ファン・チップが著しく狭いハンドルバーで疾走したのだ。見たかったハンドルなので、大興奮。
レースのほうは、Team Visma | Lease a Bikeのトッシュ・ファンデルサンドと先頭を追ったけれど、結局追いつくことはなかった。
Toot Racing Ashaa RR bar
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UCIはハンドルバーへのブレーキレバーの取り付け位置に関する新しいルールを発表。安全のため、ブレーキレバーをハンドルバーに取り付ける角度は最大10度に制限されることに。
これを測定する機械までレース前に導入されている。
さらにハンドル幅は350mmまでとなっている。
しかし、いくつかのブランドは、ライダーが切望するエアロダイナミクス・ポジションでのサイクリングを可能にする特別なハンドルバーを開発している。
そのひとつがToot Racing Ashaa RR barだ。ヤン・ウィレム・ファン・チップが2024 ヘイストス・ペイルで使用したハンドルバーだ。
Ashaa RR barは特に上部が狭いため、ブレーキレバーを単純に「まっすぐ」に取り付けることができる。
ブラケットにいわゆるフレア(下部が外側に曲がる)を持たせることで、ハンドルバーの幅を350mm以上とするUCIルールに適合している。
一方、ブレーキレバーの間隔はわずか210mmで、最も狭いところでも147mmしかない。
右側のトッシュ・ファンデルサンドのハンドルバーと比べれば、その狭さが比較できる。
単純にヤン・ウィレム・ファン・チップは、腕が真っすぐになっているが、トッシュ・ファンデルサンドは、肘が少し外側に開いている。
前から見たポジションは、小さく折りたたまれている。さらに、ヤン・ウィレム・ファン・チップは手首を少し内側に傾けているようだ。
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ヤン・ウィレム・ファン・チップは、開発にも関わっておりポジションも練られつくしている。
UCIの規定もクリアーしているので、他の選手も使えば面白いのだけど、あまり流行るとまた規制されそう。
ヤン・ウィレム・ファン・チップは、2023年マディソンの世界王者でもあり、トラックの一流選手。普段からトラック用の狭いハンドルバーの利用には慣れている。ハンドリング技術も超一流なのだ。
是非、また見てみたいハンドルだ。日本でも使っている人がいて、コメント欄で教えていただいたのだけど、ステンレスバージョンを使われているそうだ。
- カーボンバージョン 9万円
- ステンレスバージョン 21万円
- チタンバージョン 25万円
現地とのやり取りは、グーグル翻訳でできたそうだが、イタリア製造で約半年かかって手にいれたそうだ。
コメント
https://www.globalcyclingnetwork.com/tech/news/wild-new-toot-aero-handlebars-ridden-to-victory-and-disqualification-on-the-same-day
二週間前の記事に今更コメントしますけど失格になりましたよ
ハンドルが問題ではなく前腕をサポートポイントにする姿勢がアウトだったみたいですけど、ナローバー愛好者界隈はざわついてますねw
私もみました。時間がなくて記事までにはしてなくて、レースレポートの中に少しだけ書きました。
それにしても、残念。また見れなくなりますね。
ハンドルバー自体に問題が無いのならこれからも使い続けてほしいです
個人的には、ブラケットを持ちつつ前腕部を載せるなんてみんなやってるじゃんという気持ちと、GCNの記事の一番上にある画像の持ち方は確かにアウトっぽいなという気持ちと半々くらいですね…
本当ですよね。世界チャンピオンなので、ハンドリングの技術は超一流。ちょっと続編の記事を作ってみますね。