ドイツのタイヤ大手のコンチネンタルは、タンポポのゴムで作られた自転車用タイヤを開発したと発表。
ツール・ド・フランスに間に合うように生産されるであろうと言います。
Urban Taraxagum
Continentalは、タンポポゴムで作られた初めての自転車用タイヤを発表する予定です。
Urban Taraxagumは700x35cサイズのオールラウンドタイヤで、コルバッハ工場で限定生産を開始します。
コルバッハ工場では、 グランプリ5000やコンペティションをはじめとするプレミアムタイヤが製造されています。
コンチネンタルは、熱帯の天然ゴムの代わりとして、タンポポ、特にロシアのタンポポまたはカザフスタンのタンポポの栽培と加工に関するさらなる試験を行っています。
天然ゴムを使わない理由には、以下のようなデメリットもあるからです。
そして、タンポポのゴムのメリットは
Continentalによれば、天然ゴムの特性である合成材料では達成できない特性を再現することができ、ラテックス収量は順調に進歩しているという。
Continentalの2輪事業の責任者であるThomas Falke氏によると
「Urban Taraxagumは、タイヤ製造における既存の慣習に反した快適なスポーツタイヤです。
私たちはドイツでハンドメイドの自転車用タイヤを製造している唯一のメーカーであり、この新しいコンパウンドを使用して、アンクラムで収穫されたTaraxagumゴムを使用してドイツの活動をさらに一歩進めています」
ContinentalをスポンサーとするWorldTourチームは、2019年にContinental Competition Pro LTDチューブラーを数年以内に使用することになります。
タンポポのゴムで出来たタイヤを使用する可能性もあります。
タンポポゴムの開発方法
コンチネンタルはフラウンホーファー分子生物学および応用生態学研究所(IME)と共同でロシアのタンポポからゴムを製造しました。
タンポポからゴムを製造するという考えは、20世紀初頭からありました。しかし、十分な生産が出来ず、高品質な物は出来なかったのです。
それで、IMEは正しいタイプのタンポポを栽培し、根からラテックスを抽出する工業プロセスを開発するのを助けました。
コンチネンタルによると、タンポポの根からの天然ゴムは、その従来の同等品と同じくらい良いといいます。
タンポポから作られたタイヤは品質も天然ゴムと一緒。コストも少なくなるならば、これほど良いものはないと思われます。
タイヤの価格も大きく下がってくれると良いですね。
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