これは面白い。
金属のチェーンではなくて紐で自転車が動いている。ギアチェンジも出来るのだから驚きだ。
String Drive
グリースやオイルもいらない。チェーンの代わりとなる紐は、Dyneema(ダイニーマ)だ。
Dyneemaは、同じ重量の鋼よりも15倍強く、引張強度は最大43 cN/dtex。それに加えて、非常に軽いので水に浮くという性質も持っている。防弾チョッキにも使われており、超軽量。
19個の重複しないギアがあり、静止したままギアチェンジも可能。
通常と同じように円を描くようにペダルを踏みこむ。
すると、チェーンリングを回転させる代わりに、クランク アームが 2 つのレバーを動かし、後輪の両側に取り付けられたロープを引っ張る。
レバーが順番に操作して車輪を前方に引っ張り、ロープが後部ドラムにきれいに巻き取られたり巻き戻されたりすることで前に進む。
ギア比は、フロントプーリーをレバーアームのくぼみを上下に動かすことによって変更される。
19のギア オプションがあり、従来のロードバイクのドライブトレイン (53-39tT + 11-25T)、またはShimano Alfine 8 速内装ギアハブと同等となる。
String Driveは、シティバイクとして1000ユーロ(約16万円)で 販売されていたが、普及することはなかった。
- ダイニーマロープの耐久性が低く、約1000~2000kmで交換しないといけないこと
- 普通の自転車に取り付けることが不可能なこと
- ディスクブレーキが使えない
- 専用のフレームが必要
動画で説明されているように、4,800kmのノンストップ自転車イベントである、レース アクロス アメリカでこのドライブトレインが使用されている。
ストリングバイクに乗ったアスリートは、11日でルートを完走。1日あたり 422 kmという驚異的な距離。十分に走れることは証明されている。
メンテナンスも調整も不要だけど、普及するには問題が多かったということですね。面白いアイディアだけど、少し残念。
コメント
「弾性」の意味を調べて記事を修正する事をお勧めします。「剛性」も併せて調べると良いでしょう。
了解しました。