HUNTは、スピードと空力効率を最大化するように設計された3つのチューブレス対応カーボンリムブレーキホイールセットを発表した。
最も深いオプション(82mm)は、「クラス最高」の空力性能を提供すると主張しており、史上最速のリムブレーキホイールだと主張する。
Carbon Aerodynamicistホイールは、Huntの48 Limitless Aeroディスクホイール(Huntが深さ50mm未満の世界最速と主張)の開発から得たエンジニアリングの知識を取り入れているという。
HUNT CARBON AERODYNAMICISTホイール
カーボンエアロダイナミストと呼ばれるこのシリーズは、52、62、82mmの深さのカーボンリムを持つ3つの異なるモデルで構成されいる。
19mmの内側リム幅があり、HUNTは「25-28mmチューブレスタイヤで優れた空力性能を発揮するように最適化されていますが、23mmタイヤでも機能します」と述べている。
HUNTによると、リムベッドは最新のETRTOチューブレス規格に準拠しているという。つまり簡単に着脱が出来るように考慮されているのだろう。
各ホイールセットは、CeramicSpeedハイブリッドセラミックベアリング(6年間保証付き)および18/24 Pillarエアロスポーク(フロントとリア)で構成されている。
また、すべての最新のフリーハブ標準に対応可能だ。
Hunt Carbon Aerodynamicistの重量と価格
- Hunt 52CAホイールセット:52mm / 1518g / 1,606.81ドル(約16万8千円)
- Hunt 62CAホイールセット:62mm / 1575g / 1,687.90ドル(約17万7千円)
- Hunt 82CAホイールセット:82mm / 1738g / 1,796.01(約18万9千円)
競合他社に比べると随分と価格が安い。
Huntは、空力試験の詳細を公表。
特に、82mmホイールセットは、空力性能の点で「クラス最高」であり、Specialized、Enve、Zipp、DT Swissの同様のホイールに勝ると主張している。
赤がHUNT82mmだが、価格が安いのにこの性能というのは費用対効果としてはとても良いと言える。
ヨー角が大きい場合に最適な空力性能を発揮するには、リム幅がタイヤ幅をわずかに超える必要がある。
ヨー角(yaw angle)はBの角度のことで、黒線と緑線の間の角度のことをいう。
実際、Huntのデータは、23mmタイヤと25mmタイヤの違いと比較して、28mmタイヤに変更すると空力性能が比較的大幅に低下することを示している。
28mmタイヤで最適な空力性能を発揮するには、リムの幅を少なくとも29-30mmにする必要がある(Huntの48 Limitless Aeroディスクホイールのリムの幅は35mm)
また、純粋な空力性能の観点から、23mmのタイヤの方が高速になる傾向があることをHuntのテストは示している。
だが、これは空気抵抗だけだ。実際には転がり抵抗の違いを考慮しないといけないので、必ずしも狭いタイヤの方が全体的に速いことを示しているわけではない。
最速のホイールを見つけるには多くの要因があることを考慮する必要がある。タイヤ、バイク、ライダーの組み合わせにころがり抵抗。
Huntカーボンエアロダイナミストホイールレンジは、2020年3月下旬に納品するため、現在予約注文が可能となっている。
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