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サイクリングアパレルの先駆者Gorewearが40年の歴史に幕となる?

機材情報
Image credit: chan
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ゴアテックス素材で知られるWL Gore & Associates社は、サイクルウェアおよびランニングウェア部門であるGorewearの事業を2026年に閉鎖する予定だ。

1985年にGore Bike Wearとして設立され、40年以上にわたりサイクリングアパレルの分野で先駆者として活動してきており、防水といえばGore-Texの製品という感じだったのだけど。

「長期的な見通しを慎重に検討し、詳細に分析した結果、事業と財務上の目標を継続的に達成することは現実的に不可能」であると判断し、この決断に至りましたとなっている。

 

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40年の歴史

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小売店にはすでに閉鎖が通知されており、経済的な理由が挙げられている。

Gore社は、競争の激しい市場において多大な投資を行ってきたものの、持続可能性を見出せなかったとしている。

Gore-Texは、雨の時には最高の素材だった。過去記事から内容を掲載すると。

 

Gore-Tex(ゴアテックス)とは

アメリカのWL Gore & Associatesが製造販売する防水透湿性素材の素材の商標名のこと。

 

ゴアテックスの構造はどうなっているの?

表生地と裏生地の真ん中に、「ゴアテックス(R)メンブレン」という薄い素材がある。

 

ゴアテックス(R)メンブレンは拡大していくと網目状になっている。その網の穴のサイズがゴアテックス(R)メンブレンの機能の最大のポイント。

水は通さず、水蒸気は通すという穴のサイズになっている。

 

出典:Facebook/GORE-TEX® Products

 

水蒸気分子の900倍の大きさの穴が何十億個もあいており、汗を簡単に逃がすことが出来る。

防水・防風・撥水性能があって高い透湿性があるので汗は外に出して蒸れない最高の素材だった。

 

かつてGore-Tex系ウェアの最高傑作と評されたシェイクドライ(Shakedry)の生地には、有機フッ素化合物であるPFAS(永久化学物質)が使用されていた。

有機フッ素化合物であるPFASは、撥水効果を持たせる薬剤としてアウトドアウェアなどに多く利用されていた。

しかし、廃棄後も分解されず、環境に高い有毒性があることが判明してから世界的に使用規制された。

これに対し、Gore社はすでにPFASを意図的に添加していない次世代のハイテク素材、Gore-Tex ePE(expanded polythene、延伸ポリエチレン)を開発し、導入している。この新素材は、性能的には従来のゴアテックス製品と同等であるとされている。

 

なお、Gorewear事業の閉鎖は、Gore社全体の繊維事業の一部であり、同社の主力であるGore-Tex(ゴアテックス)などの素材供給事業は、今後も継続される。

Gorewearからの注文は2026年3月31日まで受け付けられ、Spring/Summer 2026シーズンがブランドの最終シーズンとなる見込みだ。

なお、公式サイトでは何も書かれていない。

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