Canyon//SRAM Racingのシャリー・ボスイト(Shari Bossuyt)は意図していないドーピング違反で2年間の出場停止処分となった。
フランスのドーピング機構も意図的でないとして4年ではなく2年の出場停止としているが、ちょっと可哀そう。
シクロクロスのトップ選手だったトーン・アールツと同じレトロゾール代謝物に陽性反応している。
2022マディソン世界王者
🤝 Masterclass 🤝
Gold for Lotte Kopecky and Shari Bossuyt (BEL) in the Women Madison Finals 👏#TissotNationsCup pic.twitter.com/9znG5i7ogz
— UCI Track Cycling (@UCI_Track) April 23, 2023
シャリー・ボスイトは、2022年世界選手権でロッテ・コペッキーとペアを組んでマディソンの世界王者となっている。
マディソンは東京オリンピックで復活し、パリオリンピックでも正式種目として競技がある。当然、シャリー・ボスイトは、金メダルの最有力候補だったのだけど。
シャリー・ボスイトは、2023 ツール・ド・ノルマンディー第3ステージで優勝したためにドーピング検査を受けた。だが、これでレトロゾール代謝物に陽性反応が出てしまった。
注目すべき点は、同じフランス地域のレースの尿検査で陽性反応を示したシクロクロスライダーのトーン・アールツと同じということ。
レトロゾールは牛や羊の受精に使用されることがあるが、これは比較的新しい技術。食品汚染だったのかはわからない。そもそも、乳製品の中に入っていても本当に微量のはず。
現時点では仮説であり、まだ実証することはできない。なぜなら、食品業界ではレトロゾールの検査がまだ行われていないからだ。
アスリートが食品汚染でドーピングとなっても、それを証明することは不可能だ。逆にドーピング機構が調べることは出来ないのだろうか。
オリンピック断念
— Shari Bossuyt (@BossuytS) January 11, 2024
シャリー・ボスイトのSNSでのコメント
予想通り、彼らは私たちに2年の刑を提案している。汚染は意図的なものではないことを確認し、認めているのに。
このことだけでも、この問題全体が私を非常にいらだたせる!
人間性もニュアンスもなく、何の相談もない。アスリートがどのように食品からの汚染を証明すればいいのか、説明してほしい。
私にはそんな力も小銭もない。私には体力もないし、お金もない。
負け戦を戦わなければならないという気持ち、心配し続けることで眠れない夜。すでに敗訴しているケースにさらに数万ユーロを費やさなければならないという経済的な痛手から、このままにしておこうと決心したんだ……。
シャリー・ボスイトは、費用も気力もなくオリンピックの夢は諦めてしまった。ノルマンディーで勝利しなければ良かったとも。
今は、トラックのガレージでパートタイマーをして生計を立てている。
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