女性版のエベレスト最速記録は先週記録されたばかり。現役ライダーのケイティ・ホール(Boels – Dolmans Cycling Team)が記録したのは10時間1分。
記録を破ったのは、ローレン・デクレッセンツォ(Lauren De Crescenzo)29歳。
彼女は元プロでDallas DNA Pro Cyclingチームで2016年まで走っていた。チャレンジしようとしたのは1週間前というから驚きだ。
10時間を切る
チャレンジが行われたのは、ジョージア州アトランタの2時間外にあるHog Pen Gapクライム。
この区間の登坂距離は4kmで平均勾配は9.8%。1回の獲得標高は368mで24回繰り返す。そしてコースはほぼ直線となっているので下りは早い。
このようなエベレスト記録を目指すためのサイトがあり、EVERESTINGCYCLING CALCULATORと言うサイトで計算することが可能だ。
Stravaのセグメントを入力すると何回登ると良いか計算できる。
最終的には、ケイティ・ホールの記録を4分上回った。
引退しても自転車はやめられない
チャレンジの1週間前まで、疾病管理センター(CDC)で研究員として60日間のCOVID-19緊急対応配備をしていた。
緊急救援活動からエベレストチャレンジまで7日間しかなかった。
だが、ローレン・デクレッセンツォは逆境を克服した実績がある。2016年San Dimasステージレースでコースの内側にある金属のフェンスにハンドルバーを引っ掛けて落車。
その事故と、クレイグ病院でのリハビリにより、彼女の人生は、プロサイクリングからの引退を余儀なくされる。その後、公衆衛生学の修士号を取得。現在、CDCの傷害予防部門で研究員として働いている。
エベレストチャレンジは、これまでの人生で最も困難なことだった。
と彼女は語っている。
彼女の婚約者ジムもロードバイクに乗っており、彼の話と一致したのでチャレンジを決めたと言う。
エモリーの医学生であるジムは、病院に寄付を募りたいと考えていた。ローレン・デクレッセンツォはジムに、資金を調達する機会があると聞くと、その挑戦自体はほとんど二次的なものとなっていく。
私がここで過ごしたすべての時間のおかげで治りました。私のお気に入りの慈善団体はクレイグ病院です。
彼の考えを聞いて、クレイグ病院のために資金を調達したいと思った。私はそれをしなければならなかった。
ローレン・デクレッセンツォと彼女の婚約者ジムは、チャレンジのためにジョージア州アトランタ郊外にあるHog Pen Gapクライムを使った。
ケイティ・ホールが先週チャレンジしたあとに、Stravaで元気です、と発言しているのを見て、それなら私も出来るだろうと考えたというから凄い。
ローレン・デクレッセンツォはケイティ・ホールのStravaを研究し、9時間20分のペースを設定。だが、240Wで走り出したが最終的には平均198Wに留まった。
私は9時間20分のペースで少しハードに初めた。しかし、すぐにばらばらになりました。私は10時間も乗ったことも、それほど多くの登山をしたこともありません。クライミングはこれまでの2倍だった。
彼女が今でもこれだけ走れるのには理由がある。現役時代はクライマーで何度も山岳賞を獲得。元々クライマーだった。
更に、
事故の後、キャリアを持つことに集中することに決め、最終的に修士号を取得し、CDCに就職した。しかし、私はZwiftバーチャルレースをやってます。
週40時間働いて昼休みにレースをしている女の子です。クレイジーだ。サイクリングから完全に後退するのは難しいことです。
引退しても、自転車からは離れられないということだ。現役のプロの記録を抜くのは凄いこと。どれだけ練習しているのやら。
Stravaを見てみると多い月は2,000キロ以上! 最もすくない月で1300キロ! まあ、これだけ走っていれば普通じゃないですよね。
そして、彼女のチャリティーは無事に目標額に到達することが出来た。これからも昼休みにはガンガンZwift頑張って下さい!
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