ジロ・デ・イタリア第4ステージは、ハンガリーからイタリアのシチリア島に舞台を移して行われた。
シチリア島では、エトナ火山に向かっての登りゴール。Trek-Segafredoのフアン・ロペスがマアリローザを獲得し、BORA-hansgroheのレナード・ケムナがステージ優勝を飾った。
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総合勢は、アタックをかけ合うこともなくアシストに引かれてゴールまで。だが、多くの総合系ライダーが早くも脱落してしまう。
マチュー・ファンデルプール Alpecin-Fenix
🇮🇹 #Giro
New colours for @mathieuvdpoel, leader in the points classification: ciclamino! 😍 pic.twitter.com/PfMHNvvCap
— Alpecin-Fenix Cycling Team (@AlpecinFenix) May 10, 2022
マチュー・ファンデルプールは、これで肩の荷がおりた感じか。この第4ステージで総合91位の21分48秒差までおちた。
最初の登りでは、逃げが出来そうな時に集団からアタックをかけて、ビニヤム・ギルマイが追う場面もあったけど、そこまでだ。
マチュー・ファンデルプールは、ピンクジャージからシクラメンカラーのマリアチクラミーノ(ポイント賞)に衣替え。
ポイント賞を狙ってくれても面白いのだけど。第5・6ステージはスプリントとなるので、マチュー・ファンデルプールが狙わないといけない。
何故なら、第3ステージでマチューがリードアウトした、ヤコブ・マレツコは時間内にゴールすることが出来ずリタイヤしたからだ。
マチュー・ファンデルプールのゴール後のコメント
これまで、これだけの登山をしたことがなかった。素晴らしい登りだったが、非常に困難だった。
私はフライトグループに飛び込もうとしたが、彼らは私を許可しなかった。ステファノ・オルダーニはその後の逃げでうまくいった。
今、これからの日々に焦点を合わせている。主な目標はステージでの勝利。
私の目標はパープルポイントのジャージではないが、最終週の調子が良ければ、それを目指して行くことができる。
スプリントも是非、狙って貰いたい。
ミゲルアンヘル・ロペス Astana Qazaqstan Team
レース序盤から遅れていたミゲルアンヘル・ロペス。
数日前から太ももに問題があり、ブダペストの第1ステージと休息日に、それを解決するためにベストを尽くしたが、うまくいかなかった。
最初の診断は、左大腿四頭筋の腱の炎症で、過負荷か古傷によるものと思われる。
今後、メディカルチェックを受け、負傷の正確な原因を突き止め、適切な治療を開始する予定です、とチームドクターのエミリオ・マーニは公式サイトで語っている。
ミゲルアンヘル・ロペスのコメント
🙁@SupermanlopezN drops out of the race
🙁@SupermanlopezN abbandona il Giro#Giro pic.twitter.com/ibLLaMjvo7
— Giro d’Italia (@giroditalia) May 10, 2022
たった4日間で怪我をしてしまい、このような形でジロを終えることになり、本当に悲しい。
チームスタッフは、この数日間で回復するためにできる限りのことをしてくれたが、レースコンディションでは不可能なことだった。一日一日、良くなっていけば走れると思っていたのだが、今日は太ももの痛みで普通にペダルを踏めなかった。
レースと、総合順位を争うために来てくれたチームメイトと離れるのは本当に残念だが、これが自転車というものだ。
チームのみんなには幸運を祈るし、強いレースをしてくれることを期待しているよ。
今シーズンはツアー・オブ・アルプス第4ステージで独走勝利。調子は上向いていると思っていたのに残念。
ヴィンチェンツォ・ニバリ Astana Qazaqstan Team
ヴィンチェンツォ・ニバリは第2ステージの個人タイムトライヤルで12位となり、調子の良さを感じさせた。
だが、第4ステージでは、ゴール手前6kmから遅れてしまう。地元のシチリア島でメッシーナの鮫は総合でも脱落してしまった。
4分52秒遅れのステージ31位。
ミゲルアンヘル・ロペスがリタイヤしたことで、Astana Qazaqstan Teamはステージ優勝を狙うしか目標がなくなってしまった。
トム・デュムラン
ゴール手前8kmから遅れ、ステージ53位。9分10秒遅れ。ゴール後のインタビューでは言葉を探しているようだった。
ただ、気分が良くないんだ。そういうことなんだ。最高の状態でここに来るために頑張ったんだけど……うん、そうだね。
何か問題があるのだろうか?病気や怪我は?
ああ、何も問題ないよ。ただ、今は脚がないんだ。なんでだろうね。わからないけど……でも、それが現実なんだ。
警告のサインはジロ開幕前から出ていた。コロンビアで冬を過ごした後、デュムランはクラシックシーズンを無名で過ごし、先月、「まだベストの状態ではない」と語っていた。
彼はジロの数週間前にテネリフェ島で高地合宿を行い、最近のグランツール候補がする準備をした。
GCの野望はもはやカードにはない。第21ステージのヴェローナでの17.4kmのタイムトライアルが残っている。ここでベストな走りを見せて貰いたい。
Jumbo-Vismaは、トビアス・フォスもサム・オーメンも遅れた。
- トビアス・フォス ステージ33位 4分52秒遅れ
- サム・オーメン ステージ 34位 4分52秒遅れ
逃げに乗ったハイム・レームライズはステージ6位でゴール。これだけが明るい材料だ。
サイモン・イェーツ Team BikeExchange – Jayco
Simon Yates was involved in a crash, can’t tell if he hit the ground or he just had to stop. Hopefully he’s ok…Caleb was also in there. #Giro pic.twitter.com/jgmlml3ZV3
— Mihai Simion (@faustocoppi60) May 10, 2022
サイモン・イェーツは、リチャル・カラパスがゴールに飛び込んだ総合の集団のほぼ最後尾でゴール。決して遅れた訳ではない。
途中、メディカルサポートによっていたのは落車により右膝を痛めたため。これは、レース序盤の落車に巻き込まれたからだ。
走れているから大丈夫だとは思うけど、二日あるスプリンターステージの間に回復しないといけない。少し気になるところだ。
リチャル・カラパスが先頭でゴールした総合勢のグループから遅れたライダーは(タイム差はカラパスグループからのタイム差)
- ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 19秒
- ヤン・ヒルト Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 21秒
- パヴェル・シヴァコフ INEOS Grenadiers 55秒
- ギヨーム・マルタン Cofidis 1分31秒
- ヴィンチェンツォ・ニバリ Astana Qazaqstan Team 2分15秒
- ロレンツォ・フォルトゥナート EOLO-Kometa 2分15秒
- トビアス・フォス Jumbo-Visma 2分15秒
- サム・オーメン Jumbo-Visma 2分15秒
それぞれ、更にタイム差を開いてからステージ優勝を狙うというパターンになるだろう。
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