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2022 ツアー・オブ・アルプス第4ステージ  あ~、ティボー・ピノ

海外情報
Photo credit: Survivors' GroßglocknerTour 2009 on Visualhunt
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第4ステージは、厳しい登りではないけど登りゴールとなる。

イタリアからオーストリアに入っての決戦だ。総合でのタイム差は20秒以内に16人がひしめいている。

今日は、総合勢の逆転を目指しての攻撃が派手にみられることを期待したい。

 

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第4ステージ    ヴィッラバッサ~カルスアムグロスグロックナー   142.2km

第4ステージ photo tourofthealps

 

前半はイタリアのヴィッラバッサからスタート。3級山岳クリアー後には下っていくので、逃げ切りには良いコース。

総合に関係ない逃げならば容認して貰えそうだ。ゴールはオーストリアに入ってから。カルスアムグロスグロックナーの登りは山岳ポイントこそないが、12.4kmで4.3%の勾配。

登り始めに10%の勾配があり、総合逆転を目指すライダーには絶好のアタックポイントとなる。さて、誰が仕掛けてくるだろうか?

 

  1. 3級山岳 Kartitscher Sattel    5.3 km・5.9%
  2. 2級山岳 Gailberg Sattel 6.3 km・4.4%
  3. スプリントポイント Zettersfeldbahn

 

スタート前

TIZ-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

さあ、リーダーのペッリョ・ビルバオは、INEOS Grenadiers、Team DSMからの攻撃を凌げるか?

 

パヴェル・シヴァコフは、最後の登りで間違いなく逆転をかけてアタックするはず。

 

まだ、絶好調にはほど遠いというミゲルアンヘル・ロペス。今日は動いてくるのか?

 

BORA-hansgroheは、総合に関係ないので逃げにメンバーを送り込んでくるだろう。

 

  

いたのかというほど存在感のないクリス・フルーム。 ここまで総合57位。

 

少し曇り空の中スタート。

 

オフィシャルスタート

すぐに逃げだしたのは。

 

Uno-X Pro Cycling Teamのシンドレ・クルセット。

 

決まるかと思われたけど、結局きまらず。最初の3級山岳では、Astana Qazaqstan Teamのダビ・デラクルスなどが逃げていたが、頂上で捕まってしまう。

 

15人の逃げ

15人の逃げができている。残り40.5kmで2分9秒のタイム差。最もタイム差が良いのはDrone Hopper – Androni Giocattoliのナットネル・テスファションの3分49秒。

それほど危険な逃げではない。

  1. セバスティアン・エナオ Astana Qazaqstan Team
  2. ファビオ・フェリーニ Astana Qazaqstan Team
  3. アンドレイ・アマドール INEOS Grenadiers
  4. ベン・スフィフト INEOS Grenadiers
  5. 二コラ・プラドム AG2R Citroën Team
  6. マッティオ・ファッブロ BORA-hansgrohe
  7. アントン・パルツアー BORA-hansgrohe
  8. ヨナタン・カイセド EF Education-EasyPost
  9. メルハウィ・クドゥス EF Education-EasyPost
  10. ティボー・ピノ Groupama – FDJ
  11. オメル・ゴールドスタイン Israel – Premier Tech
  12. アブネル・ゴンザレス Movistar Team
  13. ナットネル・テスファション Drone Hopper – Androni Giocattoli
  14. ARRIETA Igor Equipo Kern Pharma
  15. ウナイ・クアドラド Euskaltel – Euskadi

 

逃げには、Groupama – FDJのティボー・ピノが乗っている。総合では14分12秒遅れているので逃げ切りたいところ。

 

BORA-hansgroheは二人逃げにのせている。アントン・パルツアーはスキー出身のライダー。ボルタ・ア・カタルーニャでは総合25位でゴールしており、自転車でも一流だ。

 

4人ほど前にでたけど、うまく回らない。ベン・スウィフトが何かオメル・ゴールドスタインに文句言っている。

 

残り20.5kmで1分38秒。人数が多いのでペースは落ちない。逃げ切れるかな。

 

集団はTeam DSMが引き始めた。別にBahrain Victoriousに引かせておけば良いと思うのだけど何でだろう。

 

残り14.7kmで4人が前に出た。

  1. ヨナタン・カイセド EF Education-EasyPost
  2. ベン・スフィフト INEOS Grenadiers
  3. オメル・ゴールドスタイン Israel – Premier Tech
  4. ウナイ・クアドラド Euskaltel – Euskadi

 

カルスアムグロスグロックナー 12.4km・4.3%

この4人では、カイセドが強そうだけど、どうだろう。

 

と、思っていたらIsrael – Premier Techのオマール・ゴールドスタインがアタックをかける。

 

Israel – Premier Techのオマール・ゴールドスタインは単独となるか?

 

後ろから、ヨナタン・カイセドが追ってくる。

 

ヨナタン・カイセドは後ろから勢いをつけてオマール・ゴールドスタインを抜く。

 

単独となるか?

 

オマール・ゴールドスタインはしっかりとカイセドについている。

  1. ヨナタン・カイセド EF Education-EasyPost
  2. オメル・ゴールドスタイン Israel – Premier Tech

 

後方からパラパラと追いついてくる。

 

追いついたティボー・ピノがアタックだ。

 

オマール・ゴールドスタインが追いすがるが。

 

ティボー・ピノが、オマール・ゴールドスタインを振り切って単独となった。

 

残り9.8km。ティボー・ピノは逃げ切れるのか。かなり距離がある。

 

このまま逃げ切れると復活の走りとなるのだけど。

 

残り5.9kmで43秒。微妙なタイム差だ。

 

後続の逃げていたメンバーは集団に捕まる。

 

集団はEF Education-EasyPostが引いている。

 

おっと、ここでミゲルアンヘル・ロペスがアタックだ。

 

 

ロペスは、すぐに集団に対してギャップを作る。

 

ティボー・ピノは残り2.9kmで19秒と迫られる。これは厳しいか。

 

ミゲルアンヘル・ロペスからティボー・ピノの姿が見えてきた。

 

残り2kmで、まだ9秒ある。

 

あ~、スーパーマンがきた~。凄いスピードで追ってくる。

 

スーバーマン、ミゲルアンヘル・ロペスは、牽制することなく、すぐにティボー・ピノを抜き去る。

 

このスパートは速い!

 

ハートブレイクのティボー・ピノは、一瞬足を止めてしまう。これはがっくりだろう。

 

ミゲルアンヘル・ロペスは単独で最後のカーブへ。

 

ミゲルアンヘル・ロペスは、今シーズンの初勝利。Astana Qazaqstan Team に貴重な2勝目をもたらせた。

総合では大きく遅れているけど、これはジロ・デ・イタリアに向けて調子を上げていく良い勝利となるはずだ。

 

ティボー・ピノは本当に残念。オールオアナッシングの攻撃は素晴らしかった。ほとんど成功したかと思っていたのだけど。

残り10.2kmからの独走で、ゴール手前900mでミゲルアンヘル・ロペスに捕まってしまうとは。

ティボー・ピノは、2020ツール・ド・フランス第1ステージで落車して以来、背中の腰の痛みで中々調子が戻らなかった。

最後は7秒差をつけられたが、目標のツール・ド・フランスまでは時間がある。この調子で山岳の強さを取り戻して貰いたい。

 

こちらはハイライト動画

 

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リザルト

第4ステージ リザルト

ミゲルアンヘル・ロペスのコメント

勝てば幸せだ。しかし、チームメイトの仕事にも非常に満足していまる。それは、今後のレースのモチベーションを提供してくれ。

まだ、ピノまで追いつけることは分かっていたが、次に彼を倒す方法がわからなかった。

ティボーの功績を祝福したいと思う。しかし時々勝ち、そして時々負ける。それはサイクリングだ。

Rnk Rider Team UCI Pnt   Time
1
 LÓPEZ Miguel Ángel
Astana Qazaqstan Team 20 30
10″
3:29:04
2
 PINOT Thibaut
Groupama – FDJ 10 18
6″
0:07
3
 BARDET Romain
Team DSM 5 12
4″
0:15
4
 BILBAO Pello
Bahrain – Victorious   7   ,,
5
 GALL Felix
AG2R Citroën Team   4   ,,
6
 QUINN Sean
EF Education-EasyPost   3   ,,
7
 BUITRAGO Santiago
Bahrain – Victorious   2   ,,
8
 LANDA Mikel
Bahrain – Victorious   1   ,,
9
 ARENSMAN Thymen
Team DSM       ,,
10
 VALTER Attila
Groupama – FDJ       ,,
11
 RUBIO Einer Augusto
Movistar Team       ,,
12
 EG Niklas
Uno-X Pro Cycling Team       ,,
13
 SIVAKOV Pavel
INEOS Grenadiers       ,,
14
 STORER Michael
Groupama – FDJ       ,,
15
 DOMBROWSKI Joe
Astana Qazaqstan Team       ,,
16
 PORTE Richie
INEOS Grenadiers       ,,
17
 CARTHY Hugh
EF Education-EasyPost       0:31
18
 MARTINEZ Lenny
Groupama – FDJ       0:39
19
 UIJTDEBROEKS Cian
BORA – hansgrohe       ,,
20
 PERNSTEINER Hermann
Bahrain – Victorious       ,,

総合

ゴールのボーナスタイムをロマン・バルデが獲得したので、タイム差は2秒に。明日で決着となる。

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI   Time
1 1
 BILBAO Pello
Bahrain – Victorious 5   15:41:27
2 2
 BARDET Romain
Team DSM  
4″
0:02
3 3
 VALTER Attila
Groupama – FDJ     0:12
4 4
 GALL Felix
AG2R Citroën Team     0:16
5 5
 SIVAKOV Pavel
INEOS Grenadiers     ,,
6 6
 RUBIO Einer Augusto
Movistar Team     ,,
7 8 ▲1
 ARENSMAN Thymen
Team DSM     ,,
8 11 ▲3
 BUITRAGO Santiago
Bahrain – Victorious     ,,
9 10 ▲1
 PORTE Richie
INEOS Grenadiers     ,,
10 12 ▲2
 STORER Michael
Groupama – FDJ     ,,

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 4 ▲3
 BOUCHARD Geoffrey
AG2R Citroën Team 15
2 1 ▼1
 SIVAKOV Pavel
INEOS Grenadiers 12
3 2 ▼1
 TRÆEN Torstein
Uno-X Pro Cycling Team 10
4 3 ▼1
 PICCOLI James
Israel – Premier Tech 10
5 8 ▲3
 IRIBAR Unai
Euskaltel – Euskadi 9
6 5 ▼1
 LÓPEZ Miguel Ángel
Astana Qazaqstan Team 8
7 6 ▼1
 ARENSMAN Thymen
Team DSM 8
8 7 ▼1
 PRONSKIY Vadim
Astana Qazaqstan Team 8
9 9
 PERNSTEINER Hermann
Bahrain – Victorious 6
10 11 ▲1
 STORER Michael
Groupama – FDJ 4

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