ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(Bahrain Merida)は、事故のためにバーレーン・メリダとの契約延長の話はなかった。
だが、二つのワールドツアーチームが彼に関心を寄せているとの話はあったようだ。
テネリフェ島のトレーニングから帰ってきたドメニコ・ポッツォヴィーヴォに嬉しいニュースが飛び込んできた。
12月30日の午後になってNTT Pro Cyclingとの2年間の契約が整う。年内ギリギリとなったが、無事に契約となってホッとしたことだろう。
NTT Pro Cyclingの戦力は上がるのか
ドメニコ・ポッツォヴィーヴォのケガからの復帰の様子は良くわからない。だが、テネリフェ島でトレーニングをしてくるくらいだから走りは大丈夫なのだろう。
走りに問題がないとしたら、彼はジロ・デ・イタリアで同胞だったヴィンチェンツォ・ニバリと戦うことになるはずだ。
NTT Pro CyclingのUCIブロツアーランキングの順位は22位。消滅するTeam Katusha Alpecinの23位よりは上位だったが、2020年シーズンにはまた最下位となるかもしれない。
だが、ドメニコ・ポッツォヴィーヴォが今シーズンと同じくらいのUCIポイントを獲得したならば、チームのUCIポイントは1.1倍となり5000ポイント近くになり順位の上昇もあるかもしれない。
ドメニコ・ポッツォヴィーヴォは、まちがいなくエースとして走るようになるのでチームのUCIポイント獲得に貢献することは間違いないだろう。
ポイント獲得出来そうな選手は?
ロット・スーダルから移籍してきたヴィクトール・カンペナールツはタイムトライヤルに集中するが、彼の獲得出来るUCIポイントは少ないと思われる。
TT以外でUCIポイントを獲得出来ることはあまり考えられないからだ。彼がロードで勝利したのは2019バロワーズ・ベルギーツアーでの1勝だけしかない。
世界選手権のタイムトライヤルもワウト・ファンアールトとの代表争いとなるので出場が確定ではない。
しかも、ワウト・ファンアールトは12月27日にシクロクロスで復帰しており、本人も驚きの5位でゴールしている。
ヴィクトール・カンペナールツが世界選手権に出場出来なくなると獲得ポイントも減ってしまうことになる。
ミカエル・ヴァルグレンは2019年Astana Pro Teamから移籍してきた。
世界選手権では6位と実力を遺憾なく発揮。チームのUCI獲得ポイントの稼ぎ頭である。だが、それでも1000ポイントにも達していないのは厳しいものがある。
2018年にみせた、アムステルゴールドの制覇、オンループ・ヘット・ニュースブラッド優勝。そして、ブルターニュ・クラシックで2位、ロンド・ファン・フラーンデレンで4位といった輝かしい成績と比べると、あまりにも見劣りしてしまう。
ミカエル・ヴァルグレンが、その実力を十分に発揮してくれないとチームの浮上は難しいだろう。
オーストラリア出身の31歳は、初めてのワールドツアーデビューとなる。
2019年オーストラリア国内ロードとTTを制覇しており、ツール・ド・栃木ではプロローグを制して総合3位。
ジャパンカップでは15位と日本でも走っている選手だ。2020年にサントス・ツアー・ダウンアンダーを走るのは地元ながら初めてとなる。
まずは、上位入賞を目指してUCIポイントを獲得することがチームのために必要だろう。
このようにNTT Pro Cyclingは厳しい状況だ。ドメニコ・ポッツォヴィーヴォの獲得は彼が実力を発揮してくれれば最高の贈り物となるはずだ。
まずは、復帰レースでの走りに注目してみたい。
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