ブエルタ・ブルゴスが終わった翌日に同じスペインで、Circuito de Getxo(サーキット・デ・ゲッチョ)が行われた。
ブエルタ・ブルゴスから連続で出場しているチームも多い。
YouTubeでも生放送されていたので、見られた方もおられたのではないかな。
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サーキットの名前がつくように、港町を周回する。ゴール前でコースを変えて2.2kmの登坂距離だが9.1%勾配の登りが待ち構えている。
スタート・ゴール地点は7回通過するが、フラットなゴールでなく登っているのでパンチャーにもチャンスのあるコース。
2015年にはナセル・ブアニ(Team Arkéa Samsic)、2016年にはディエゴ・ウリッシ(UAE-Team Emirates)が優勝している。
レースの名前には、2001年からメモリアル・リカルド・オチョアのサブネームもついている。
スペインチームが頑張る
当然、逃げには地元スペインのチームが入る。
集団は、UAEやBahrain – McLaren、TREKなどが引く。一時、フェルナンド・ガビリアも先頭を引いていたような。
UAEはガビリアでゴールを狙うのかと思っていたのですが、このコースではゴールに残るのは難しいと考えていたようですね。
さすがに10%近い勾配の坂ではゴールまでの距離もないし残れないか。
最後まで残ったのは、Oier Lazkano20歳。スペインのCaja Rural – Seguros RGAに所属している。後ろに集団が見えていても必死に頑張って踏んでいる姿はカッコイイ!
TREKはジャーパー・スティーブンで勝利を狙うために世界チャンピオンが先頭を引く。TREKのメンバーは、ジャスパー・スティーブンは軽量なエモンダを使用していたが、アシスト陣はマドンを選択していた。
マッズ・ピーダスンは逃げが捕まったあとに単独でアタックをかけたが、逃げさせて貰えない。
何度か、逃げができそうになるが集団が逃がさない。
ここで、集団で落車が発生してしまう。この中に、勝利を狙うミケル・ランダが入っており、これでBahrain – McLarenの作戦が変わってしまう。
ランダは、カメラに気付いてOKを出しているがチームにとっては痛手だった。
最後の登りで抜け出したのは十数名。登りで人数が絞られた。
だが、下りでビニヤム・ギルマイ ハイル( NIPPO DELKO One Provence)が落車してTREKも巻き込まれる。
ギルマイ・ハイルは登りでもアタックをかけて積極的に走っていたけど、この落車でDNF。
落車を免れたのは3人。
- ダミアーノ・カルーゾ(Bahrain – McLaren)
- ペリョ・ビルバオ(Bahrain – McLaren)
- ホセ・ホアキンロハス(Movistar Team)
こうなると、2対1になるので勝負は決まったようなもの。
ダミアーノ・カルーゾはラスト8kmからアタックをかけて独走。タイム差はあまり広がらず集団に追われる。
ダミアーノ・カルーゾは後ろに集団が迫りながらもゴールを奪った。カルーゾにとって人生2度目の勝利だ。
アシストとしてのイメージが強いが、2014ブエルタ総合9位、2015ジロ総合8位など実力は素晴らしい。
BMCの解散にともない、ヴィンチェンツォ・ニバリに誘われてBahrain Meridaに移籍。ジロではニバリを助けて素晴らしい働きをしている。
今回は、ランダが落車したことによりチームの戦略が変わった。普段はランダのために献身的にアシストする男が人生2度目の勝利をプレゼントしてもらった形だ。
ダミアーノ・カルーゾは、ツール・ド・フランスで再びミケル・ランダを支えて山岳で素晴らしい働きをするはずだ。昨年のニバリを支えたように。
Bahrain – McLarenは、ルート・ドクシタニーでもソンニ・コルプレッリ(COLBRELLI Sonny)が勝利しており、1日で2勝をあげる快挙となった。
こちらはフル動画
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