ローハン・デニスはイネオスが、自身の新チームであるTeam Jumbo-Vismaをコピー していると主張していた。では、そちらのチームで走ったらどうだろうという意見だ。
ローハン・デニスに続いて、今週はクリス・フルームが自転車界のスーパーチーム間の覇権争いに口を挟んでいる。
クリス・フルームは、ワールドツアーにおけるトップチームのパワーバランスについて、他のチームがイネオス・グレナディアーズに追いついたと主張しながらも、現在のIsrael – Premier Tech がまだそこに到達していないことを認めている。
トップチームの差はない
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フルームは、イネオス(当時はチームスカイ)がグランツールレースを支配していた時代に、ツール・ド・フランスで4回、ブエルタ・ア・エスパーニャで2回、ジロ・デ・イタリアで1回のタイトルを獲得している。
チームは、8年間で7回のツール優勝を果たした後、タデイ・ポガチャルのUAE Team Emiratesが台頭してきたため、チームは過去2回のイエロージャージを逃すこととなった。
さらに、ブエルタ3連覇中のTeam Jumbo-Vismaのプリモシュ・ログリッチにステージレースの強さを見せつけられている。
チームスカイはベンチマークを設定していたが、他のチームが追いついてきた。
今のところ、グランツールをコントロールしたりすることに関しては、大きなチームのうち2つ、3つは非常に似たようなレベルにあることは確かだ。だから、その意味では、より平等な競争の場になっているように見える。
イスラエルの新興国という意味では、私たちは必ずしもグランツールの総合クラスの基準を設定するチームのひとつとは言えない。
だが、今後数年間、そのレベルに到達することを目標に積み重ねていければと思う。
チームを強化するための素晴らしいプラットフォームを手に入れたと思うし、それが僕の望むところだ。
とフルームは語っている。
Israel – Premier Techの場合には、スポンサーとして Premier Techも加わったので、更なる補強が必要だ。まずは総合上位を狙える選手を獲得しなくてはいけない。
フルームが戻る確証はないのだから。
チームスカイは、発足以来、1%の積み重ねという地道な努力を続けてきた。
今では、ゴール後にローラーを漕ぎながらインタビューに答える姿は普通になったが、これもチームスカイが始めたものだ。
各チームは、まずはチームスカイの模倣から始め、更に独自のトレーニング、戦術、設備を整えている。後は、資金力に応じてライダーの補強だ。
イネオスが、世代交代を進めるのが遅れたのは間違いないだろう。チーム力の差は少なくなっているので、後はエースの力量次第と言った感じもする。
山岳での力量の差は少ない。それこそ、アシストによって埋めることも出来る問題でもある。
TTに強く、山岳にも強いライダーを持ったチームがグランツールをこれからも支配していくのは間違いない。
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