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クリス・フルームはIsrael – Premier Techとの契約について明言する

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Photo credit: Sum_of_Marc on Visualhunt
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オーナーのシルヴァン・アダムスから金額に見合う走りを見せていないと公言されたIsrael – Premier Techのクリス・フルーム。

 

アダムスは、4度イエロージャージを獲得したフルームを公に批判し、「フルームとの契約は、まったく割に合わない。

私たちは小さなチームで、一晩でツールの優勝候補になることを望んでいた。知名度は上がったが、これはPR活動ではない。私の考えは、ワオッ、ツール・ド・フランスでGCを狙える選手が出るぞ というものだった。」

ツール期間中、これに対してフルームは威厳ある沈黙を守り、さいたまクリテリウムを控えた日本では、レースへの情熱とチームとの契約を全うする確固たる意志を改めて表明している。

 

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来シーズンも走る

 

私たちは比較的定期的に連絡を取り合っているが、険悪な感情は持っていない。

彼のフラストレーションは理解できるが、まあ、そういうことだ。僕はあと2年契約している。入団時に5年契約を結んだんだ。

まだまだ脚があると思っているし、全力を尽くして出たい。諦めるつもりはない。もっとひどいことを言われたこともある。

 

Israel – Premier Techに移籍したのは、2019クリテリウム・デュ・ドーフィネでの命に関わるクラッシュから復帰した2021年のこと。時速60kmで壁に衝突し、再び歩けるようにならなければならなかった。あの時には、5度目のツール制覇を目指すと信じていたのですか?

あのクラッシュの直前は、タイムトライアルが待ち遠しくてたまらなかった。ドーフィネ直前のトレーニングキャンプで3本のPBをマークしていたので、2015年のような数字に戻っていた。

ツール前最後のレースだから、特にタイムトライアルが楽しみだった。

サイクリングは、「もしも」や「もし違っていたら」という思いでいっぱいだけど、あまり思い悩むようなことではないんだ。

ただ、2019年のツール・ド・フランスに挑戦するための絶好の場所にいたことは知っている。

 

Israel – Premier Techは、ガザでの戦争が続いているため、今月予定されていたイスラエルでのトレーニングキャンプをキャンセルしてますね。12月にスペインのジローナで行われる合宿で、チームマネージメントとともに2024年のレースプログラムの予定を立てるでしょう。

今年は、いくつかのワンデーレースに出場したが、来シーズンのスケジュールではどうなるでしょうか?

私はワンデーレースのスペシャリストではない。全盛期でさえ、ワンデーレースで勝つことはできなかったし、トップ10に入ることさえできなかった。

それでも全力を尽くして臨んだが、1日に110%の力を出せるような選手ではなかった。僕の強さはいつも、疲労が蓄積し始めると発揮されるんだ。

他の選手たちはピーク時のパワーが落ちていくのとは対照的に、僕は基本的に、レース序盤と同じように走り続けることができる。

来年はもっとステージレースに集中したい。バイクのポジションも大きく変えたし、それでまた以前の自分に近づけると期待している。

ツール・ド・フランスに戻りたい、それは間違いない。でも、基本的にはワンデーイベントではなく、ステージレースをこなすプログラムに集中したい。

特にツールに向けては、上位に食い込めるようなステージレースをいくつか選ぶようにしたい。

 

腰の痛みによりポジションを変更したと聞いてますが。それについては?

最初は年齢的なものかと思ったんだけど、実際にバイクに乗ってみて、自分のポジションに疑問を持ち始めたんだ。

Team SKY/INEOS時代の古いバイクがあったので、2台のバイクのポジションを比較することができた。サドルからハンドルまでのリーチが2台のバイクで3cm以上違っていて、今のバイクの方が長いことがわかったんだ。

古いバイクを持ってスペシャリストのところに行き、自分のポジションに大きな違いがあることを発見した。サドルの高さやリーチなど、ミリ単位の話ではなく、本当に大きな違いなんだ。

 

これで、2024年シーズンには変化があるでしょうか?

僕にとってはポジティブなことだよ。というのも、なぜ自分が望んでいたレベルに達していないのか、その理由のパズルのピースが欠けていたのかもしれないからだ。

自分のバイクでレースをするのは大好きだし、目標やビジョンを共有するチームの一員であることも大好きだ。そして、以前のように勝利に手を上げることはないけれど、僕にとってはまだ夢を生きているんだ。

 

事故以来最高の成績は、2022ツールでトム・ピドコック、ルイス・メンチェスに続くアルプ・デュエズ頂上での3位フィニッシュだった。また、そのレベルに戻れるでしょうか?

もしツール・ド・フランスに戻って、レースが選り好みされるようになったとき、登りで残っている選手が少なくなったときに、そこにいることができれば……。

それがステージ優勝を争うことであれ、GCでどのポジションに戻ろうとすることであれ……私にとって、レースに戻ることができればいい。それが夢なんだ。

 

クリス・フルームは、当初の契約の噂通り40歳まではチームに在籍するようだ。来シーズンは、少しでも往年の走りを彷彿とさせる走りが見れたら嬉しい。

腰の痛みがなくなり、再び登りで爆発するフルームを是非みたいものだ。

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