今大会最後となる平坦ステージ。注目は何と言ってもサム・ベネットとサガンのグリーンジャージ争い。
BORAは最後まであきらめないだろう。山岳賞争いはどうだろうか? 第18ステージで43ポイントの荒稼ぎをしたリチャル・カラパスは4級山岳の1ポイントを全力で取りに来るだろうか?
第19ステージ ブールカン=ブレス〜シャンパニョル 166.5㎞
スプリントポイントは117.6km地点にある。
その前には丘陵が待っているのでBORAがあきらめないならば、サム・ベネットを追い落すために全力で集団を引くだろう。
予想としては、相当速いペースで進むと思うけどBORA次第ですね。
ここまでのポイント賞争いは
- サム・ベネット 298
- ペーター・サガン 246
- マッテオ・トレンティン 235
サガンの奇跡の逆転を果たすには、ゴールで勝利するしかないだろう。
それもサム・ベネットにポイントを取らせないように、遅らせないといけない。かなり難しいかな。
逃げはゆるされない
今日から山岳賞ジャージを着るリチャル・カラパス。今日は4級山岳だけなので、どう動くかな。明日が個人タイムトライヤルなので静かにしているかも。
最初にアタック合戦で抜けだした3人。
- 77. Neilson Powless(ニールスン・パウレス)EF Pro Cycling
- 116. Michael Schär(ミハエル・シャー)CCC Team
- 198. Maximilian Walscheid(マックス・ワルシャイド)NTT Pro Cycling
5秒のリード。あっという間に捕まる。
その3人を追い越して、レミ・カヴァニャが単独で走り出す。さすがクレルモン・フェランのTGV。
病院に行ったが、アナフィラキシーショックとかはなかったようだ。
イネオスのディラン・ファンバーレは単独でレミ・カヴァニャを追っていたが、後ろと合流。
- 8. Dylan van Baarle(ディラン・ファンバーレ)Team GRENADIERS
- 121. Guillaume Martin(ギヨーム・マルタン)Cofidis, Solutions Crédits
- 187. Geoffrey Soupe(ジョフレ・スープ)Total Direct Energie
- 212. Cyril Barthe(シリル・バルト)B&B Hotels-Vital
総合12位まで落ちたギヨーム・マルタンが入っている。だが、マルタンは残り140km地点で、補給食を食べながら集団に戻っていく。
レミ・カヴァニャは、2分30秒までタイム差を広げる。
集団はBORAが2人で引いている。サガンは10番手当たり。
2番手グループは後ろに吸収されそうだ。一人のレミ・カヴァニャに全く追いつく感じがしない。
結局、残り124.7KMで集団につかまる。あとは、レミ・カヴァニャ一人だけ。
レミ・カヴァニャは4級山岳をトップ通過。集団とは1分50秒のタイム差を保っている。
スプリントポイント手前で、
- 33. Benoît Cosnefroy(ブノワ・コヌフロワ)AG2R La Mondiale
- 218. ROLLAND Pierre(ピエール・ロラン)B&B Hotels
が抜けだす。
これにルーク・ロウもジョイン。
レミ・カヴァニャはスポリントポイントまで逃げ切り。1位通過を果たす。
メイン集団のトップはサム・ベネットで11ポイント追加で309ポイント。サガンは10ポイント追加で、256ポイント追加。
レミ・カヴァニャはついに、追いつかれる。120kmに渡って逃げつづけた。
サガンとサム・ベネットを含むメンバーは、スプリントポイントから逃げようとしていたが、すぐに足を止める。
集団では、パヴェル・シヴァコフが落車してしまう。バイク交換して走り出すが最後までついてないですねえ~。
先頭の4人は後ろから合流したグループに追いつかれる。ゴールが近くなってきたので危ない逃げはつぶされていく。
昨日逃げた、ミハウ・クフィアトコフスキもアタックをかけるが決まらない。
12人の逃げグループ
ルーク・ロウのアタックによって出来た12人のグループは一気にタイム差を開いていく。サム・ベネット、サガンも回しているので逃げ切りを狙っている。
集団は、ロットが3人で引いていたがクイックステップがフタをしたために、タイム差は広がる一方。ついに逃げ切りを許してしまった。
205. Søren Kragh Andersen(セーアンクラーク・アナスン)Team Sunwebが先頭集団からアタック。
下りで一気に差を開いていく。後ろはお見合いしてしまい、独走を許してしまう。セーアンクラーク・アナスンもそれを狙っていたようだ。
ここで、有力ライダーが反応すれば追走したライダーが足を使わないといけない。誰もが有力選手だったことも災いしたとも言える。
セーアンクラーク・アナスンは、第14ステージでも優勝しており2回目のステージ優勝を飾った。
今年のSunwebは若手の活躍で大躍進だ。ツール3勝は素晴らしい!
ポイント賞争いの3人は8位争いとなってしまう。最後のスプリンターステージで逃げ切りをさせてしまった。
第19ステージ リザルト
ステージ
Rnk | Rider | Team | Time |
---|---|---|---|
1 | Kragh Andersen Søren | Team Sunweb | 3:36:33 |
2 | Mezgec Luka | Mitchelton-Scott | 0:53 |
3 | Stuyven Jasper | Trek – Segafredo | ,, |
4 | Van Avermaet Greg | CCC Team | ,, |
5 | Naesen Oliver | AG2R La Mondiale | ,, |
6 | Arndt Nikias | Team Sunweb | ,, |
7 | Rowe Luke | INEOS Grenadiers | 0:59 |
8 | Bennett Sam | Deceuninck – Quick Step | 1:02 |
9 | Sagan Peter | BORA – hansgrohe | ,, |
10 | Trentin Matteo | CCC Team | ,, |
総合
Rnk | Rider | Team | Time | |
---|---|---|---|---|
1 | Roglič Primož | Team Jumbo-Visma | 83:29:41 | |
2 | Pogačar Tadej | UAE-Team Emirates | 0:57 | |
3 | López Miguel Ángel | Astana Pro Team | 1:27 | |
4 | Porte Richie | Trek – Segafredo | 3:06 | |
5 | Landa Mikel | Bahrain – McLaren | 3:28 | |
6 | Mas Enric | Movistar Team | 4:19 | |
7 | Yates Adam | Mitchelton-Scott | 5:55 | |
8 | Urán Rigoberto | EF Pro Cycling | 6:05 | |
9 | Dumoulin Tom | Team Jumbo-Visma | 7:24 | |
10 | Valverde Alejandro | Movistar Team | 12:12 |
山岳賞
Rnk | Rider | Team | Pnt |
---|---|---|---|
1 | Carapaz Richard | INEOS Grenadiers | 74 |
2 | Pogačar Tadej | UAE-Team Emirates | 72 |
3 | Roglič Primož | Team Jumbo-Visma | 67 |
4 | Hirschi Marc | Team Sunweb | 62 |
5 | López Miguel Ángel | Astana Pro Team | 51 |
6 | Cosnefroy Benoît | AG2R La Mondiale | 36 |
7 | Rolland Pierre | B&B Hotels – Vital Concept p/b KTM | 36 |
8 | Peters Nans | AG2R La Mondiale | 32 |
9 | Porte Richie | Trek – Segafredo | 28 |
10 | Kämna Lennard | BORA – hansgrohe | 27 |
ポイント賞
Rnk | ▼▲ | Rider | Team | Pnt |
---|---|---|---|---|
1 | – | Bennett Sam | Deceuninck – Quick Step | 319 |
2 | – | Sagan Peter | BORA – hansgrohe | 264 |
3 | – | Trentin Matteo | CCC Team | 250 |
4 | – | Coquard Bryan | B&B Hotels – Vital Concept p/b KTM | 173 |
5 | – | Ewan Caleb | Lotto Soudal | 158 |
6 | – | Alaphilippe Julian | Deceuninck – Quick Step | 150 |
7 | – | van Aert Wout | Team Jumbo-Visma | 147 |
8 | ▲6 | Kragh Andersen Søren | Team Sunweb | 138 |
9 | – | Mørkøv Michael | Deceuninck – Quick Step | 129 |
10 | ▼2 | Pogačar Tadej | UAE-Team Emirates | 123 |
ヤングライダー賞
Rnk | Rider | Team | Time |
---|---|---|---|
1 | Pogačar Tadej | UAE-Team Emirates | 83:30:38 |
2 | Mas Enric | Movistar Team | 3:22 |
3 | Madouas Valentin | Groupama – FDJ | 1:35:35 |
4 | Martínez Daniel Felipe | EF Pro Cycling | 1:51:32 |
5 | Kämna Lennard | BORA – hansgrohe | 2:10:21 |
6 | Tejada Harold | Astana Pro Team | 2:29:13 |
7 | Eg Niklas | Trek – Segafredo | 2:42:01 |
8 | Hirschi Marc | Team Sunweb | 2:43:00 |
9 | Powless Neilson | EF Pro Cycling | 2:56:52 |
10 | Sivakov Pavel | INEOS Grenadiers | 4:06:17 |
コメント
ポガチャルは総合あきらめて山岳狙うことはないんですかね?
まあ、2ポイント差なので間違いなく逆転するでしょうね。そうなると新人賞に山岳賞と2賞を獲得する。初めてのツール出場でこれは凄いことになりますね!