イタリアで、第1回セレニッシマ・グラベルレース(Serenissima Gravel race)が開催された。
これは、ヴェネトでのライド・ザ・ドリームランド・シリーズの一環としてフィリッポ・ポッツァートが主催したレースだ。
このレースで勝利したのはアスタナのアレクセイ・ルチェンコ。
早ければ、2022年にUCIがグラベル選手権を開催する予定であり、今後プロ選手がグラベルを走る機会も多くなる。まずは、初戦を飾ったアレクセイ・ルチェンコもグラベル選手権を目指すことになる。
セレニッシマ・グラベルレース
レースは、リドディイェソロからピアッツォーラスルブレンタまでのフラットコース。テクニカルな132kmのコースを34人のプロライダーがスタート。
132kmのうち110kmはグラベルロードで10か所のセクターが待ち構えている。
レースではアスタナが先頭に立ってグラベルの最初のセクターから一列棒状に。スタートから40kmで、すでに15人しか先頭集団にはいない状態になっていた。
アスタナと、 Intermarché – Wanty – Gobert Matériauxが主導権を握るが、コフィディスのネーサン・ハースもアタックをかける。
アスタナの、サムエーレ・バティステッラが5番目のセクターでアタック。捕まった瞬間にアレクセイ・ルチェンコがカウンターアタック!
これが見事にきまった。
その後、アレクセイ・ルチェンコは、最大2分のリードを築いて走り続ける。
Intermarché – Wanty – Gobert Matériauxのタコ・ファンデルホールン、ケヴィン・ファンメルゼンが組織だって追うが追いつかない。
アレクセイ・ルチェンコは、リードを崩さずラスト周回に入る。
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— Astana – Premier Tech (@AstanaPremTech) October 15, 2021
アレクセイ・ルチェンコは、バイクを掲げて勝利をアピールする時間があるくらいリードを築いてゴール。
2位のリカルド・ミナーリに42秒もの大差をつけた。
アレクセイ・ルチェンコは、1週間前のコッパ・アゴストーニで勝利しており、シーズン後半に調子を上げていたのは間違いない。
ただ、グラベルバイクに乗ってレースをするのは初めて。レース前に練習を初めて1時間でコーナーを走るのに慣れたと。ストラーデビアンケを走ったことがあったのも助けになったと言っている。
ただ、無線もなく補給もサポートカーがないので厳しい。補給はコースのある時点でタイムギャップと食べ物をくれる係員がいたので助かったと言っている。
グラベル世界選手権が開催されれば、マチュー・ファンデルプールやワウト・ファンアールトも参加してくるはず。
アレクセイ・ルチェンコも、2022年にはレースプログラムにグラベルレースが組み込まれる予定だ。ルチェンコのように独走力のあるライダーはプッシュし続けることが出来るので、有力候補だ。
リザルト
Pos. | Rider Name (Country) Team | Result |
---|---|---|
1 | Alexey Lutsenko (Kaz) Astana-Premier Tech | 3:24:14 |
2 | Riccardo Minali (Ita) Intermarché-Wanty-Gobert Matériaux | 0:00:42 |
3 | Nathan Haas (Aus) Cofidis | |
4 | Davide Martinelli (Ita) Astana-Premier Tech | |
5 | Kevin Van Melsen (Bel) Intermarché-Wanty-Gobert Matériaux | |
6 | Simone Bevilacqua (Ita) Vini Zabu’ Brado KTM | |
7 | Luca Braidot (Ita) | 0:00:46 |
8 | Daniele Braidot (Ita) | 0:00:49 |
9 | Samuele Battistella (Ita) Astana-Premier Tech | 0:00:56 |
10 | Taco van der Hoorn (Ned) Intermarché-Wanty-Gobert Matériaux | 0:00:58 |
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