サントス・サイクリングフェスティバルの最終日は、ウィランガヒルで決戦。
なんといってもリッチー・ポートのステージ優勝なるかが注目されるステージだ。これまで7回優勝しており、これが選手として最後のウィランガヒルだ。
引退すると、ウィランガヒルのKOMの名前はリッチー・ポートに変わるかもしれないですね。
第3ステージ マクラーレンベール~ウィランガヒル 113.2km
オーストラリア特有の大きなアップダウンが前半続く。なんといっても決勝はウィランガヒルだ。距離は3kmと短いが、最大勾配は15.6%に達する。平均勾配は7.4%。
ここをトップで通過するライダーはだれだろう。
スタート
スタートでは、オフィシャルからバイバイリッチーありがとうのボードが。
結構なアップダウンの中、ニュートラル走行が続く。
リアルスタートを待つライダー達。この後、前に並んでいたカラム・スコットソン(TEAM BIKEEXCHANGE-JAYCO)が独走を開始。
9人の逃げ
カラム・スコットソンがしばらく独走。
カラム・スコットソンに最初は4人が合流。さらに後ろから4人のライダーがジョインする。残り85kmで3分37秒までタイム差を広げた。
- 3 カラム・スコットソン(TEAM BIKEEXCHANGE-JAYCO)
- 51 アンガス・ライオンズ(ARA PRO RACING SUNSHINE COAST)
- 55 Declan TREZISE(ARA PRO RACING SUNSHINE COAST)
- 75 Daniel LUKE(OLIVER’S RACING)
- 77 Edwin BRITTS(OLIVER’S RACING)
- 95 Griffin KNIGHT(CYCLE HOUSE RACING)
- 102 Cooper SAYERS(NERO CONTINENTAL)
- 161 Cameron FRASER(ONYVA RACING)
- 203 Brendon GREEN(CYCLING DEVELOPMENT FOUNDATION)
カラム・スコットソンは前で、チームメイトを待つ作戦かな。
タイム差は4分を越えた。
残り44kmとなってもタイム差は変わらず。4分台で推移。
逆転やステージ優勝を狙うならば、TEAM GARMIN AUSTRALIAがリッチー・ポートのために引かないといけないのだけど、前にこない。
集団は、FDJの開発チームのジェンセン・プラウライトが引く。
リッチー・ポートは集団前方。リーダージャージのジェムス・フェランは後ろで睨みを効かせている。
残り8.5kmでもタイム差は3分54秒もある。ウィランガヒルの麓までに先頭を捕まえるつもりはないのだろうか?
リーダーのジェムス・フェランのためにTEAM BRIDGELANETが先頭で集団を引く。チームは逃げ切られても総合には関係ないので、無理をしない作戦のようだ。
あと4kmでまだ、3分26秒のタイム差がある。先頭は8人に減った。
ラスト3kmでタイム差3分8秒。先頭は7人に。
ここで先頭から、カラム・スコットソンがアタック!
カラム・スコットソンにつけたのは、アンガス・ライオンズ(ARA PRO RACING SUNSHINE COAST)のみ。
なんと、ここでアンガス・ライオンズがアタック!
カラム・スコットソンはアダムス・ライオンズについていけない。
これは決まりだ。ゴールまでもう1.8kmしかない。
集団は絞られたが、ここから先頭に追いつくことはもうないだろう。クリス・ハーパーがペースを上げるのをジェムス・フェランがマークする。
アダムス・ライオンズは全くペースが衰えない。
残り400mだ。
なんと、優勝はアダムス・ライオンズだ。昨年のステージでも7位に入っていた。
山岳に強い選手で、2019ツアー・オブ・インドネシア(2.1)第1ステージで優勝。2019ツール・ド・ランカウェイ山岳賞獲得。2019ツール・ド・栃木でも山岳賞を獲得している。
集団トップはルーク・プラップの8位。しかし、攻撃が遅すぎた。
リッチー・ポートは遅れてクリス・ハーパーの後ろの9位でゴール。最後のウィランガヒルで爆発することはなかった。ルーク・プラップをたてるつもりだったのかな。
リッチー・ポートは総合19位で最後のステージとなった。8回目のウィランガヒル勝利はありませんでしたね。
ゴール後のインタビューでは
これは私にとって非常に感情的でした。これは本当に私のレースです。これは、14年前にライダーとして私が始めた場所だし、本当に楽しかった。
私は今、ヨーロッパに戻るのを楽しみにしている。自分の戦車には、自分のキャリアをうまく終わらせるための何かがまだ残っていると感じている。
リッチー・ポートの最後の目標は、まずはジロ・デ・イタリアだ。
リザルト
第3ステージリザルト
- Angus LYONS ACA AUS -10 2h39’31”
- Callum SCOTSON BEX AUS -6 +22”
- Cooper SAYERS NER AUS -6 +32”
- Brendon GREEN CDF AUS -6 ”
- Cameron FRASER ONY AUS +1’00”
- Edwin BRITTS* OLI AUS -1 +1’22”
- Daniel LUKE OLI AUS -2 ”
- Luke PLAPP* AUS AUS ”
- Chris HARPER VAW AUS +1’28”
- Richie PORTE AUS AUS ”
総合
- James WHELAN BLN AUS 7h53’14”
- Matt DINHAM* BLN AUS +24”
- Chris HARPER VAW AUS +30”
- Rudy PORTER* ITM AUS +46”
- Luke DURBRIDGE BEX AUS +49”
- Alastair MACKELLAR* WPC AUS +50”
- Tim ROE VAW AUS +53”
- Brendan JOHNSTON GRT AUS +1’00”
- Carter TURNBULL* ITM AUS +1’13”
- Ben HILL CCS AUS +1’28”
- Brendon DAVIDS OLI RSA +1’30”
- Kane RICHARDS ACA AUS +1’36”
- Drew MOREY BLN AUS +2’03”
- Ben CARMAN NER AUS +2’16”
- Luke PLAPP* AUS AUS +2’21”
- Jean-Pierre VAN DER MERWE BLN AUS +4’07”
- Tasman NANKERVIS STG AUS +4’15”
- Nathan EARLE AU2 AUS +4’44”
- Richie PORTE AUS AUS +4’51”
- Jesse EWART AU2 AUS +4’57”
総合優勝は、ジェムス・フェランが守った。第1ステージのペナルティ1分を取られても総合を守ったのは素晴らしい。4月から欧州に戻ってレースを続ける予定だ。
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