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2021ジロ・デッラ・トスカーナ イタリアのワンデイレースを勝ったのは?

海外情報
Photo credit: pom'. on VisualHunt
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ジロ・デッラ・トスカーナは、イタリア・トスカーナ州の、ピサ県郊外の町ポンテデーラで開催されるワンデイレース。ピサの斜塔で有名な所だ。

2020年には新城幸也も参戦している。

 

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モンテセッラ~モンテセッラ  191.6km

コースプロフィール photo girodellatoscana

 

81.3 kmのローカルラップから始まり、モンテセッラを含む55キロの2つのサーキットが続く。標高636m、平均勾配7.2%で8.2kmの登りを2回登らないといけない。

モンテセッラの頂上から、フィニッシュラインまで28kmもある。最後の15kmは平坦となっている。下りで集団は追いついてこれるだろうか。

モンテセッラが最後にコースに登場したのは2019年。ジョヴァンニ・ヴィスコンティ、エガン・ベルナルが激しく勝利を争っている。この時の勝利は、ジョヴァンニ・ヴィスコンティ。

 

注目選手は

  •  UAE-Team Emirates ディエゴ・ウリッシ、ルイ・コスタ
  •  Italy アレッサンドロ・デマルキ
  •  Astana – Premier Tech サムエーレ・バティステッラ
  •  Bahrain – Victorious ディラン・トゥーンス、ソンニ・コルブレッリ
  •  EF Education – Nippo リゴベルト・ウラン、セルジオ・イギータ
  •  Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux ヤン・ヒルト
  •  Movistar Team ホルヘ・アルカス、ダヴィデ・ヴィレッラ
  •  INEOS Grenadiers ゲラント・トーマス、ジャンニ・モスコン

 

スタート前

いつもならがイネオスのメンバーは、多才。アンドレイ・アマドールがエースナンバー。

ジロ覇者のテイオ・ゲイガンハート、ジャンニ・モスコン、イバン・ソーサ、ゲラント・トーマスと続く。

 

ゲラント・トーマスの調子はどうなんだろうか。残留なのか移籍なのか気になりますね。

 

ワールドチーム7チーム、プロチーム10チーム、イタリア代表1チームがスタート。

 

3人の逃げ

 

なんと、逃げているのはリゴベルト・ウランとセルジオ・イギータの豪華デュオ。ピサを見下ろすモンテセッラの最初の登りで抜け出している。

  1. リゴベルト・ウラン(EF Education-Nippo)
  2. セルジオ・イギータ(EF Education-Nippo)
  3. ロレンツォ・ロタ( Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)

 

集団先頭で追うのは、イネオスのゲラント・トーマス。なんとアシストの一番手だ。

 

リゴベルト・ウランは積極的に逃げを引く。ツール総合10位のあとは、東京オリンピックロード8位、TT8位という結果となっている。

 

3人の後ろに集団が迫ってきた。

 

残り38.2kmで3人は捕まってしまう。リゴベルト・ウランとセルジオ・イギータはボトルの水を飲んで備えている。EFは誰をエースとするのかな。

 

2回目のモンテセッラ 8.2km・7.2%

2回目のモンテセッラを登りだす。集団が割れてきた。

 

どうやら5人が抜け出してきた。

 

先頭を引くのはモビスターのダヴィテ・ヴィレッラ。

  1. ダヴィテ・ヴィレッラ(Movistar Team)
  2. ルカ・ワッカーマン(Eolo-Kometa)
  3. ジェファーソン・セペダ(Androni-Sidermec)
  4. ニールソン・ポーレス(EF Education-Nippo)
  5. ラファウ・マイカ( UAE Team Emirates)

 

後ろからイネオスが引く集団が迫る。

 

ジャンニ・モスコンが5人を捕まえてしまった。

 

ジャンニ・モスコンはそのまま25人の集団を引き続ける。イネオスのエースはテイオ・ゲイガンハートだ。

 

3人が少し抜け出した。だが、これはすぐに捕まる。

 

また、ここで牽制となる。誰が飛び出すのか?

 

まずは、EF Education-Nippoのニールソン・ポーレスがアタックだ。

 

ラファウ・マイカと後ろからルカ・ワッカーマンも合流しそうだ。

 

ルカ・ワッカーマンが先頭に代わる。

  1. ルカ・ワッカーマン(Eolo-Kometa)
  2. ラファウ・マイカ( UAE Team Emirates)
  3. ジェファーソン・セペダ(Androni-Sidermec)
  4. ニールソン・ポーレス(EF Education-Nippo)

 

ルカ・ワッカーマンとマファウ・マイカが頂上まで800mで抜け出した。

 

これは二人の戦いだ。

  1. ルカ・ワッカーマン(Eolo-Kometa)
  2. ラファウ・マイカ( UAE Team Emirates)

 

残り500mでラファウ・マイカがアタック!

 

ラファウ・マイカ先頭でモンテセッラを越える。

 

ラファウ・マイカは、2021ブエルタ第15ステージでも逃げて勝利しており、勝てる可能性は高い。ただ、リードが少ない。

 

下りでニールソン・ポーレスに追いつかれてしまう。

 

ニールソン・ポーレスは下りで単独となったが、下りなので集団もすぐ後ろだ。

 

テイオ・ゲイガンハートが単独でニールソン・ポーレスに追いつく。

 

テイオ・ゲイガンハートに続いて、集団も追いついてきた。

 

EF Education-Nippoは、今度はセルジオ・イギータが攻撃を仕掛ける。

 

テイオ・ゲイガンハート、Bahrain Victoriousのステューブン・ウィリアムズも揺さぶりをかけるが決定的にならない。

 

セルジオ・イギータも何度も揺さぶりをかける。

 

すでに集団は二つに割れている。

 

ここで抜け出したのはミケル・ヴァルグレンだ。

 

スルスルという感じで出たけれど、誰も虚を付けれて反応出来ない。ラファウ・マイカも後ろにいたけど反応出来ず。

 

ミケル・ヴァルグレンは、そのまま独走を開始。

 

後ろでは、ニールソン・ポーレスとセルジオ・イギータが徹底的に邪魔をする。

 

残り8.6kmで38秒ものタイム差を作り出した。

 

Bahrain Victoriousのステューブン・ウィリアムズもアタックをかけるが、マークされる。

 

集団は一塊となったが、もう追いつかない。

 

ミケル・ヴァルグレンは、2018アムステルゴールド以来の勝利を上げた。2020年にNTT Pro Cyclingから移籍してきたが、ようやくチームに勝利を捧げることが出来た。

 

ゴール後のインタビューで

これはクライミングコースであり、私はクライマーではない。

登りを乗り切るには本当に深く行かなければならなかったので、2018年に優勝したアムステルゴールドレースよりも間違いなく大変だった。

モンテセッラを知っていたと言わざるを得ないけど。プロとしての最初の年は、近くのルカに住んでいた。

いい登りだと思うので、そこにいて勝利のために戦うのは良かった。2018年のレベルに徐々に戻ることを望んでいる。

 

間違いなく、EF Education-Nippoのチーム力の結集の成果だ。逃げに、セルジオ・イギータとリゴベルト・ウランを使い、追走の邪魔にニールソン・ポーレスが当たる。贅沢なメンバーで制覇出来たと言っても良いだろう。

今日は、EF Education-Nippoの日だった。

 

リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1
 VALGREN Michael
EF Education – Nippo 125 75 4:33:37
2
 DE MARCHI Alessandro
Italy 85 55 1:13
3
 ULISSI Diego
UAE-Team Emirates 70 40 1:18
4
 ROTA Lorenzo
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 60 32 ,,
5
 VILLELLA Davide
Movistar Team 50 28 ,,
6
 CANOLA Marco
Gazprom – RusVelo 40 24 ,,
7
 CHERNETSKI Sergei
Gazprom – RusVelo 35 20 ,,
8
 MOSCON Gianni
INEOS Grenadiers 30 18 ,,
9
 HIGUITA Sergio
EF Education – Nippo 25 16 ,,
10
 BATTISTELLA Samuele
Astana – Premier Tech 20 14 ,,
11
 MARTÍN Gotzon
Euskaltel – Euskadi 15 12 ,,
12
 WILLIAMS Stephen
Bahrain – Victorious 10 10 ,,
13
 MUÑOZ Daniel
Androni Giocattoli – Sidermec 5 8 ,,
14
 SCARONI Cristian
Gazprom – RusVelo 5 7 ,,
15
 GENIEZ Alexandre
Team TotalEnergies 5 6 ,,
16
 FORTUNATO Lorenzo
EOLO-Kometa 3 5 ,,
17
 POWLESS Neilson
EF Education – Nippo 3 4 ,,
18
 WACKERMANN Luca
EOLO-Kometa 3 3 ,,
19
 MAJKA Rafał
UAE-Team Emirates 3 2 1:26
20
 GEOGHEGAN HART Tao
INEOS Grenadiers 3 1 1:58

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