タデイ・ポガチャルは圧倒的パフォーマンスで、2度目のツール・ド・フランス制覇を成し遂げた。
昨年は、UAE Team Emirates全体がリムブレーキを使用していたが、今年はディスクブレーキを使用。
だが、タデイ・ポガチャルは第17・18ステージの重要な山岳でリムブレーキを使用している。
下りでの安全性、悪天候の多かった今年のツールを考えるとディスクブレーキのメリットも多かったように思う。
ディスク仕様のコルナゴV3R
昨年、ポガチャルはコルナゴV3RでCampagnolo Super Record EPS 12スピードグループセット、Bora Oneチューブラーホイール、CampagnoloのSuper Recordリムブレーキをセットして、シャンゼリゼ通りを走った。
今年、タデイ・ポガチャルは2つのステージを除くすべてのステージで、彼はSR EPS 12スピードグループセットでリムブレーキではなくディスクブレーキを選択。
これは、今年のツールの悪天候に本当に役立っている。
彼は、その日の地形に応じて45mmまたは60mmのプロファイルを使用して、新しいBora UltraWTOを選択。
他のチームとは異なり、タデイはレースリーダーだったので、ディスクブレーキを選んだときに、チームの他のメンバーがコンポーネントの選択を反映することは理にかなっている。
それは、レースで問題があった場合、彼はチームメイトのバイクを使用することができ、タイムロスを防ぐことが出来る。
Bora Ultra WTOのリムは、減量と継続的なWTOパフォーマンスの両方を念頭に置いて、範囲全体で完全に再設計されている。
25mmタイヤ用に空力的に最適化された新しいリムは、Campagnoloのハンドメイドの超軽量カーボンで作られている。
タデイ・ポガチャルが、チューブレスホイールとディスクブレーキの利点を信じていなかったら、彼はツールの大部分でそれらを使用しなかっただろう。
重要な山岳ではリムブレーキを使用
タデイ・ポガチャルがステージ優勝した第17ステージと第18ステージ。彼はあえてリムブレーキモデルを選択した。
フロントは、Super Record 53/39チェーンリングを使用。
リアについては、通常は11-29を使用。ただ勝利した山岳ステージでは11-32を使用している。タデイ・ポガチャルがリムブレーキを使用した理由は、ずばり重量だ。
リムブレーキグループセットはディスクブレーキに比べて約200g軽量であり、これらのステージに選択したチューブラータイヤは、他のステージで使用していたチューブレスタイヤよりも軽量だ。
リムブレーキを使用することで、ホイールとタイヤも変えており重量の軽減を図っている。
来年のツールでタデイ・ポガチャルが再びリムブレーキを使用するのかはわからない。ディスクブレーキとリムブレーキの重量差が解消された場合はディスクを使用するだろう。
それかコルナゴの新型バイクが登場すればディスク専用となるかもしれない。ここぞという山岳ステージでは、再びリムブレーキを使用して勝つ姿を見せて貰いたいですね。
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