オンループ・ヘットニュースブラッドでは、Israel Start-Up Nationのトム・ファンアスブロック(Tom Van Asbroeck)のハンドルが破損した。
石畳を走っている時に、ステアラーチューブがフレーム内で壊れてしまったのだ。幸いなことにトム・ファンアスブロックは落車することはなかった。
Factor Ostro VAMのエアロロードバイクから、予備のバイクに乗り換えてレースを続行。18位でゴールしている。
D字型のステアラーチューブ
現在チームは、Factor Ostro VAMではなく、02やONEなどに乗り換えて対応している。
Factor Ostro VAMは専用コクピットを備えている。従来の丸形ではなくD字型のステアラーチューブを使用。
Factorの設計では、長さ7 cmのD字型アルミニウムインサートが追加されており、ステアラーチューブの前のスペースも埋めることができる。
当然、ハンドルは内部衝撃試験を受けて安全が確認されている。これ以外にも、ステムに衝撃を加える試験もしている。
ファクターは、トム・ファンアスブロックのバイクを回収し検証を行った。
トム・ファンアスブロックの圧縮プラグは、通常のサウンドブラストされた処理のものではなく、右側のホワイトメタルに、透明なアルマイトコーティングされていたものだった。
その為、表明の粗さが低すぎて、ヘッドセットのプリロードの問題が発生。チームのメカニックは、キャンプやシーズン当初のレースで徐々に高いトルクをかけ、プラグを締めながら接着してヘッドセットを固定することで対応していた。
上記の写真のように、真ん中の状態が普通だ。これが締め過ぎた場合には、一番右のようになり不均一に広がる。
そのために、下部で拡張してしまい故障の原因になる。結局チームに提供されていたプラグに問題があったようだ。
予圧の欠如は締めすぎにつながり、上部ウェッジのバッチの問題と相まって、壁の圧縮プラグの不均一な結合を生み出した。
これにより、ステアラーに局所的な変形が生じ、圧縮プラグがフォークで終了する衝撃後の疲労下での故障として現れている。
一般ユーザーは
解決策は非常に簡単で、圧縮プラグを締めすぎないようにするだけだ。
より高い予圧保持強度を希望する場合には、適切な粗さの圧縮プラグを提供し、上部テーパーの回転操作を組み合わせて、予圧力の均一な分布を確保する。
販売元に相談すれば、詳しくみてくれるが一般の市販車では、まず問題ないだろう。
Israel Start-Up Nationでは、どのフォークが昨年のものであるかの特定をすることが不可能になっている。そのため、交換品が届くまでOSTROでレースを続行するようだ。
詳しくは、ファクターが情報を提供しているので公式サイトで見てみると良いと思う。CANYONのように補償とか、ストップライドなどの処置はないようだ。
私のトレックは丸形なので、構造が違いD字型については実際に見てみないと良くわからないですね。考え方は一緒ですけどね。
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