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エトワール・ド・ベセージュ第5ステージ 最終タイムトライヤル フィリッポ・ガンナの連勝はあり?

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Image by Gerd Altmann from Pixabay
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エトワール・ド・ベセージュはついに最終日を迎えた。

ちなみに、エトワールはフランス語で星という意味。つまりベセージュの星と言うレース名だ。別名はツール・デュ・ガール(Tour du Gard)というサブタイトルもついている。

最終日の楽しみは、何と言ってもティム・ウェレンスの総合が守られるのかということ。

 

それと、フィリッポ・ガンナが昨日の逃げに続いて、個人タイムトライヤルでも勝利を収めることが出来るのかということ。

ガンナ自身も、二日連続のTTの経験はないと言っているのでタイムがどうなるか注目される。

 

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Stage 5 (ITT) » Alès › Alès  10.74km

第5ステージ photo etoiledebesseges

見ての通り、後半まで8kmは平坦路を走る。スタートから川沿いに行ってこいのコースを走ってから山岳ポイントのある2.5kmの登りに突入する。

 

勾配図 photo procyclingstats

この、最後の登りは第4ステージのゴール前の比ではない。平均勾配は5.9%だが、途中に10%の劇坂が現れるからだ。

流石のガンナでも、TTボジションを保ったままでは登れないのでは。2020年はアルベルト・ベッティオル(EF Pro Cycling)が15分13秒のav42.191km/hで上がっている。

ガンナは、どれくらいのタイムで上がるのか注目しておきたい。

 

イーサン・ヘイター

photo Tiz cycling ストリーミングより 以下同様

総合130位のイーサン・ヘイターが15分21秒という凄い記録を出走7番目にしてたたき出す。これがどれだけすごい記録かというと、昨年のアルベルト・ベッティオル(EF Por cycling)の優勝タイムから9秒遅れというタイム。

2019年のベイビージロでは2勝。ツール・ド・ラヴニールのネイションズカップでも勝利を上げているパンチャータイプのライダー。才能はあまりあるほどにある。

 

しかも、第2ステージで落車しており、右足には包帯が~。頭も打っていたのに凄い回復力!

それにしても、この記録は彼の将来性を感じさせるタイムではないかな。当分、この記録は抜かれそうにない。

 

バウケ・モレマ

2020ツール・ド・フランスで落車して復帰戦となった今回。

 

今回のレースでは、全く目に見える活躍は出来ていない。まあ、初戦だし総合系ライダーで山岳が得意となると、まだ見せ場はないかなと言う感じだ。

15分51秒。av40.61km/h

 

エガン・ベルナル

現在、総合65位。第2ステージからチームのトレインに加わり、第3ステージではミハウ・クフィアトコフスキをアシストして素晴らしい逃げを行った。

もう、完全復調なのかなと思っていたけれど、第4ステージでは4分26秒遅れの110位。これはどうなの、と言う感じの走りだ。

疲れが出たのか、はたまた背中の痛みがあるのか、あまりにも第4ステージで遅れ過ぎだ。

 

ベルナルは登坂に入ったが、あきらかにスピードが乗っていない。これはベルナルの走りではない。まだ、リハビリの最中ということか。

 

ベルナルのタイムは、16分10秒というタイム。av39.9km/h。あまり良いタイムとはいえない。無理をしなかったということも考えられるけど。

だけど、この後のGのタイムと比べてみるとTT得意でないベルナルとしては中々のタイムなのかもしれない。

 

マッズ・ピーダスン

第1ステージでは、登りスプリントで3位にはいり存在感を見せる。今年は、ツールでもグリーンジャージを狙うというパンチャー型スプリンターを目指す元世界チャンピオン。

第2ステージのラウンドアバウトでは本当に危なかった。落車の影響を受けて、真っすぐに進むことしか出来ず、反対側のフェンスにぶつかって止まるという事態。右側を回ってきたライダーに接触していたら、大惨事になっていた。

本当に無事で良かったステージを経てきている。16分24秒。

 

ゲラント・トーマス

第2ステージでは集団先頭に立って走る姿が頻繁に見られた。だが、ゴールを狙うスプリンターのイーサン・ヘイターは落車して遅れていたのだけど。

 

Gは登りにはいり、4番目に軽いギアで上がっている。

 

期待されたゲラント・トーマスのタイムだが15分59秒とチームメイトのイーサン・ヘイターから37秒も遅れているタイム。まだまだ、仕上がっていないといった感じだ。

 

ヴィンチェンツォ・ニバリ

今年ジロとツールのダブルを走る予定のニバリ。このレースでは総合36位とまあまあの位置。ベテランは徐々にコンデションを上げていかないといけない。

昨年のような変則的なシーズンで、短期間での準備では若いライダーのように一気に上げていくことは出来ないのだ。

15分53秒。この時点での8位のタイムをたたき出す。

 

アルベルト・ベッティオール

昨年のこのステージ優勝しているアルベルト・ベッティオール。昨年は13秒差で総合では2位となっている。今年はここまで総合39位。

ここでのTTでのタイムは注目されたが、15分35秒と昨年よりも大きくタイムを落としてしまう。このステージ7位に終わっている。

 

クリストフ・ラポルト

まちがいなく、今回大会を盛り上げたライダー。チームにもシーズン1勝目をプレゼントし良いスタートとなった。

チームのエーススプリンターの位置争いを今後、エリア・ヴィヴィアーニと繰り広げていくのか注目される。

15分31秒の5位と頑張った。

 

バンジャマン・トマ

イーサン・ヘイターの記録がここで破られる。バンジャマン・トマ(Groupama FDJ)25歳。2020フランス選手権TTではレミ・カヴァニャに次いで2位。

2020世界選手権でも22位に入っているタイムトライヤルスペシャリストだ。並みいる強豪の中で、このタイムは素晴らしいものだ。

イーサン・ヘイターの記録を11秒も上回った。

 

フリッポ・ガンナ

スーパーガンナ登場。昨日の逃げからの単独勝利は素晴らしい走りだった。この日も同じようにスーパーな走りが出来るのか注目される。

 

川沿いのコースの折り返し点にきた。これから今来た道を折り返していく。スビードの乗る場面だ。

 

ガンナは川沿いの道から登りに入っていくが、緩斜面ではギアを落とすことなくスピードも落ちていない。

 

ガンナはアウターのまま登りを上がっていく。時折ダンシングを加えながらペースを維持している。

 

ガンナ速い! これまでの記録を10秒も上回った。ただ一人AV44キロ台をたたき出す。ステージ2連勝だ。昨日の疲れなど感じさせない異次元の走りを見せてくれた。さすがスーパーガンナだ。

 

ミハウ・クフィアトコフスキ

チームメイトが次々と上位タイムを刻む中、トップのティム・ウェレンスに向かってタイムを縮めていくことが出来るのか。

 

総合優勝は難しくても、総合2位の可能性は多いにある。エドワード・トゥーンスに対して4秒上回れば2位となる。

 

ミハウ・クフィアトコフスキの記録は15分34秒の6位。タイム的には、チームメイトのイーサン・ヘイターには及ばなかった。

だが、総合ではきっちりと2位に躍進。チームとしてはガンナの2連勝に総合2位とスタートとしては上々の成績をあげることが出来た。

これも、攻撃的な戦いをしているからこそだろう。

 

ティム・ウェレンス

ティム・ウェレンスが総合優勝に向かってスタート。守るべきタイムは46秒だ。

 

なんと、ティム・ウェレンスはスーパーなタイムをたたき出す。トップのガンナから29秒遅れの4位となる。総合上位の中では、最も良いタイムで走ることができた。

今年は、ケガもあり昨年山岳賞を15日間も着ていたツール・ド・フランスに出場できなかった。

ツールにでれなかった鬱憤は、これで晴らしたのではないかな。チームにも貴重な1勝をプレゼントしており、幸先の良いスタートとなった。

 

こちらはフリッポ・ガンナのハイライトビデオ

 

リザルト

第5ステージ リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Avg Time
1  GANNA Filippo INEOS Grenadiers 14 20 44.000 15:00
2  THOMAS Benjamin Groupama – FDJ 5 12 43.516 0:10
3  HAYTER Ethan INEOS Grenadiers 3 7 42.997 0:21
4  WELLENS Tim Lotto Soudal   5 42.626 0:29
5  LAPORTE Christophe Cofidis, Solutions Crédits   4 42.535 0:31
6  KWIATKOWSKI Michał INEOS Grenadiers   3 42.398 0:34
7  BETTIOL Alberto EF Education – Nippo   2 42.353 0:35
8  DOULL Owain INEOS Grenadiers   1 42.217 0:38
9  POLITT Nils BORA – hansgrohe     42.217 ,,
10  STEWART Jake Groupama – FDJ     42.083 0:41

イネオスがトップ10に4人もいる。いかに全員のレベルが高いかがわかる結果だ。

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Pnt
1 1  WELLENS Tim Lotto Soudal 125 100
2 4 ▲2  KWIATKOWSKI Michał INEOS Grenadiers 85 70
3 8 ▲5  POLITT Nils BORA – hansgrohe 70 50
4 7 ▲3  STEWART Jake Groupama – FDJ 60 36
5 3 ▼2  WÜRTZ SCHMIDT Mads Israel Start-Up Nation 50 28
6 10 ▲4  GOGL Michael Team Qhubeka ASSOS 40 24
7 6 ▼1  VAN AVERMAET Greg AG2R Citroën Team 35 20
8 2 ▼6  THEUNS Edward Trek – Segafredo 30 18
9 11 ▲2  CARISEY Clément DELKO 25 16
10 9 ▼1  EIKING Odd Christian Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 20 14

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Pnt
1 1  LAPORTE Christophe Cofidis, Solutions Crédits 69
2 3 ▲1  GANNA Filippo INEOS Grenadiers 56
3 2 ▼1  WELLENS Tim Lotto Soudal 49
4 11 ▲7  KWIATKOWSKI Michał INEOS Grenadiers 32
5 4 ▼1  THEUNS Edward Trek – Segafredo 31
6 5 ▼1  NIZZOLO Giacomo Team Qhubeka ASSOS 31
7 6 ▼1  BOUHANNI Nacer Team Arkéa Samsic 30
8 7 ▼1  VAN AVERMAET Greg AG2R Citroën Team 29
9 8 ▼1  DUPONT Timothy Bingoal – Wallonie Bruxelles 25
10 9 ▼1  WÜRTZ SCHMIDT Mads Israel Start-Up Nation 24

ヤングライダー賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1  STEWART Jake Groupama – FDJ 13:57:25
2 2  OLDANI Stefano Lotto Soudal 1:26
3 3  ADRIÀ Roger Equipo Kern Pharma 2:46
4 4  BRUNEL Alexys Groupama – FDJ 3:09
5 5  GARCIA Raul Equipo Kern Pharma 3:43
6 6  BAYER Tobias Alpecin-Fenix 4:02
7 7  VAN MOER Brent Lotto Soudal 4:43
8 8  KRON Andreas Lotto Soudal 4:53
9 9  LOUVEL Matis Team Arkéa Samsic 5:43
10 10  SKJELMOSE JENSEN Mattias Trek – Segafredo 10:39

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Pnt
1 1  DELETTRE Alexandre   28
2 2  ROBEET Ludovic   18
3 3  WELLENS Tim   14
4 4  KWIATKOWSKI Michał   10
5    HAYTER Ethan   10
6 16 ▲10  GANNA Filippo   10
7 5 ▼2  BRUNEL Alexys   8
8 6 ▼2  URÁN Rigoberto   8
9 7 ▼2  PEREZ Anthony   8
10 8 ▼2  ŘEPA Vojtěch   8

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