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2025 ジロ・デ・イタリア第19ステージ Team Visma | Lease a Bikeのサイモン・イェーツはチーム戦術に不満

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Photo credit: giorgiorodano46 on VisualHunt.com
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大きな逃げが集団から抜け出し、比較的総合勢は静かに推移。

しかし、獲得標高4,908mのステージで集団は縮小。最後から2番目の1級山岳ジョー峠でついにリチャル・カラパスがアタックを繰り出す。

ここは頂上までにおさまったが、続く2級山岳アンタニョーで、またもリチャル・カラパスがアタック。これについていけたのはアイザック・デルトロだけだった。

この時、Team Visma | Lease a Bikeのサイモン・イェーツは追従できなかった。結局、ゴールではステージ7位の1分22秒遅れでゴール。

総合では1分21秒差と30秒もマリアローザのアイザック・デルトロと離れてしまった。リチャル・カラパスとは10秒差だったのが、38秒差に開いている。

サイモン・イェーツとしては鬼門となる第20ステージのステルヴィオを前に痛いタイムロスだ。これについてサイモン・イェーツは、チームの戦術について不満を抱えている。

その理由については、インタビューでは語っていない。

 

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意見が合わない

 

サイモン・イェーツのコメント

カラパスの攻撃についていけませんでしたね。

調子は良かったけど、あの二人は僕より爆発力がある。攻撃してくるとついていけない。

 

Team Visma | Lease a Bikeは逃げに二人を入れてましたね。計画は何でしたか?

計画は、今日やったこととは全く違っていた。チームと話し合う必要がある。これについては、これ以上言うつもりはない。

 

明日のステルヴィオの登りについては?

明日の登りが自分に合っているかどうかはわからない。登りのグラベルは得意ではない。でも、今日は足の調子は良かったので、明日もそうなるといいなと思う。

 

チームディレクターは、まさに合意通りの展開だったという。サイモン・イェーツとは意見が違うようだ。仮に、攻撃を受けた時に、アシストがいれば力を温存出来る。

決勝までは、ウィルコ・ケルデルマン、ステフェン・クライスヴァイクがアシストしていた。逃げにワウト・ファンアールトとバート・レンメンの二人を送り込んだのはサイモン・イェーツの思いとは違うようだ。

ワウト・ファンアールトは直感で動いたのかもしれないけれど。

逆にUAE Team Emirates – XRGは、ジェイ・ヴァインとフアン・アユソーがリタイヤしていなくても、ラファウ・マイカ、ブランドン・マクナリティが最後まで残っていた。

しかも、リチャル・カラパスとアイザック・デルトロが抜け出したあとは、追走を二人で邪魔している。層の厚さといえばそれまでだが、サイモン・イェーツも逃げにメンバーを二人もさかず、決勝にアシストが残るようにして貰いたかったのでは。

一人いれば、タイム差はもう少し違っていたはず。まあ、ジェイ・ヒンドリーがいないので残れるのかは不明だけど。

 

サイモン・イェーツの鬼門

 

サイモン・イェーツは、2018年のジロ・デ・イタリアでは第18ステージまで1位をキープ。

しかし、第19ステージで、クリス・フルームの歴史に残る80kmの独走劇で逆転を許してしまう。

 

続く、2018ブエルタ・ア・エスパーニャで総合優勝。ついに初のグランツール初制覇してるけれど、このジロでの敗北は自分でも良く覚えているはず。

あまり得意でないというグラベルでの登り。これを第20ステージで走らないといけない。

仮にアタックをかけられて引き離された場合、前とのタイム差よりも4位のデレク・ジーとのタイム差のほうが重要となる。

デレク・ジーとは1分6秒差。遅れると一気に表彰台圏内から落ちてしまう。ここで重要なのはアシストだ。仮に攻撃で遅れた場合にも、アシストがいればタイム差を大きく失わなくてよくなる。

サイモン・イェーツは、チームと良く話し合うと言っているけれど、うまく話しがまとまるだろうか。チーム監督と意見が合わなければ、走り、気持ちにも影響あるはずだ。

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