ゲラント・トーマスはジロ・デ・イタリア第3ステージでボトルを踏んでリタイヤ。
故郷の英国カーディフに帰って静養するしかなかった。
テレビでジロを観戦し、最終日前にはテイオ・ゲイガンハートにアドバイスを送って彼を落ち着かせている。
だが、トーマスは流石にテイオ・ゲイガンハートが優勝するシーンを生では見ていないようだ。
ジロまでの道のり
ゲラント・トーマスは クリテリウム・デュ・ドーフィネでは総合37位。トップフォームにはほど遠い状態だった。
コンデション不良でツールのセレクトから外れたのかと思っていたが、これはチームとも話し合った結果で、TTの多いジロを選択したことが後で判明。
ティレーノ〜アドリアティコでは、コンデションを上げて総合2位になる。
続く、世界選手権TTではメーターなしの状態で4位となり益々状態が良いことが見て取れた。
好調を維持してジロにのぞんだわけだが、フィリッポ・ガンナからマリアローザを受け取るはずだったステージでまさかのリタイヤとなってしまう。
見るのが辛い
BBCラジオ・ウェールズでトーマスは次のように語っている。
見ていて素晴らしかった。彼は若いライダーで、ポテンシャルに溢れている。彼は、最初のうちは優勝を目指して私を助けてくれていた。彼にとっても、チームにとっても、彼を見ることができたことは素晴らしいことだった。
もがいていましたが… 正直に言うと 毎日生放送を見ていたわけではありません。
録画を続けていた。彼らにはメッセージを送っていた。
まあ、当然だろう。チームが7勝を上げたのは良いとしても、アシストとして参加していたテイオ・ゲイガンハートが総合優勝までしてしまうのだから。
トーマスがリタイヤしていなければ確実に彼が優勝していたと考えても間違いではないはずだ。
イタリアを離れて以来、トーマスはウェールズの自宅で妻と1歳の息子と一緒に過ごしているが、最初は順応と回復に苦労したと認めている。
今は理学療法士に言われたことをやり始めたから、だいぶ良くなってきたよ。
最初の1週間はかなりきつかった。リハビリや休養が足りなかったのかもしれないが、息子を追い回すのに忙しかった。
精神的なものだ。オフシーズンだから、4週間もバイクから離れることを知っている。100%すべてをやらないのは簡単だが、今はすべて順調だ。
2021年の計画
トーマスはすぐに2021年シーズンに照準を合わせるだろう。
計画は冬の間にイネオスのチーム管理者と詳細を決定することになるが、34歳のトーマスは主な目標としてツール・ド・フランスとオリンピック(来年7月に延期)を強調した。
しかし、彼はジロへの復帰を否定していない。ジロは、彼がトップフォームの時にクラッシュのために2度も棄権しているレースだ。
ツールとオリンピックだと思う。
明らかに、私はチームと一緒になってそれを適切に通過する必要があるが、特に今年以降、ジロも私の心の奥底にある。
とトーマスは2021年の目標について語った。
ジロについてはリベンジしなければならないが、年齢を考えるとレースを選ばないといけない。難しい問題だ。
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