2020年の世界選手権がついにイタリアで開幕される。開催場所についてスイスから変更となったが、ジュニアやU23を除いて4日間の開催となる。
さて、今回出場する選手でロードとタイムトライヤルで2冠を達成出来そうなのはワウト・ファンアールトとトム・デュムランだろう。
二人は同じユンボ・ヴィズマのチームメイトだが、ロードにおいてはベルギー代表とオランダ代表となる。
今回はワウト・ファンアールトが2冠達成出来るのか勝手に予想してみることに。
タイムトライヤルは厳しいか
今回の世界施主兼のレース日程は4日間
- 9月24日 木曜日:女子エリート個人タイムトライアル
- 9月25日 金曜日:男子エリート個人タイムトライアル
- 9月26日 土曜日:女子エリートロードレース
- 9月27日 日曜日:男子エリートロードレース
ワウト・ファンアールトは、金曜日のTTに出場するが問題となるのはツール・ド・フランスでの蓄積された疲労。
ツールを走った選手がベストの状態でTTに望めるとは思えない。ツール終了後に2日間の完全休養をしており、移動日も1日。
コースの試走は前日の木曜日だけだ。これはチームメイトのトム・デュムランも同じ条件。彼ら二人は少し日程的に不利となるだろう。
100%の状態でTTに望めないので厳しい戦いとなることは間違いない。
次にライバルとなる選手を見てみよう。
ライバルはフィリッポ・ガンナ
Monster performance from Filippo Ganna to set the fastest time on Stage 8’s TT at @TirrenAdriatico. Here are his truly exceptional numbers from the last 2km 💪
— Velon CC (@VelonCC) September 14, 2020
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🇮🇹 #TirrenoAdriatico pic.twitter.com/2FsZg2XBzW
今回一番気になる選手はフィリッポ・ガンナ。4km個人追い抜き世界記録保持者。
ガンナは、ティレーノ・アドリアッコのタイムトライヤルで断トツの1位を獲得した。
その時のラスト2kmのスピードが尋常ではなく、Av57.2km/h。4kmの個人追い抜きの平均速度が59.520km/hだ。
ガンナはTTのラストで、ほぼ人類の出せるスピードの限界で走っている。これは尋常ではないと思う。
ただティレーノ・アドリアッコのTTコースは平坦の10.1km。短くて平坦だったことも考慮する必要がある。
今回の世界選手権のコースは
31.7kmの距離だが、前半が登っている。約15kmで60mの上昇。これがどうガンナに影響してくるのか。
それと距離だ。更に短い距離ならば絶対に有利だが長くなるほど短距離のスピードの優位性は薄れてくる。
ここが微妙な感じ。調子が良いのは間違いないはずだが。
ローハン・デニス
ディフェンディングチャンピオンで3年連続の優勝を目指す。
ティレーノ・アドリアッコではフィリッポ・ガンナ、ヴィクトール・カンペナールツに続いて3位と不調。
今年はオーストラリア選手権でもルーク・ダブリッチに負けている。
ヴォルタ・アン・アルガルヴェではレムコに負けて2位。つまり世界チャンピオンながら、TTで今シーズン優勝していない。
だが、昨年の世界選手権を思い出すと、チームもなく個人で練習して2年連続のチャンピオンとなっていることを忘れてはいけない。
調整については、問題ないと思うがコンディションが上がってくるかはわからない。
ヴィクトール・カンペナールツも骨折から復活している。
ゲラント・トーマスもジロに向けて、更にコンディションを上げているので上位に入ってくるだろう。
この強力なメンツを見ていると、ワウト・ファンアールトのTTでの勝利は難しいのではないかと思えてくる。
ロードが本命か
コンディション的には、ロードのほうが本命となるだろう。
ベルギーのメンバーを見てみると
なんか、誰をエースにしても良いようなメンバーだ。
今回のイタリアのイモラのコースはパンチャー向けのコースとなった。
前半からアタックがかかり続けると思うけど、どうかな。
このコースでは後ろから追うほうがアップダウンの連続でもあり難しいように感じる。後半に追い込める足がないといけない。
ワウト・ファンアールト、ジュリアン・アラフィリップ、マルク・ヒルシなどがアタックすれば、間違いなくマークされる。
それでも抜けだすためには、アシスト陣の活躍がかかせないだろう。いかにエースに足を残させて勝負をかけさせるかが課題となるはずだ。
距離は258.2kmと長い。最後にゴールを駆け抜けるライダーは誰だろう。ワウト・ファンアールトが優勝するには好調を維持出来ているかが問題となりそうだ。
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