ストラーデビアンケの白い道を走る第9ステージだけで、ジロに勝つことは出来ないが、ジロに負けることは簡単にあると言われていた。
ひょっとすると前者はアイザック・デルトロとなり、後者はプリモッシュ・ログリッチとなるかもしれない。
Lidl – Trekのマッズ・ピーダスンの怒涛の引きを生き残ったプリモッシュ・ログリッチだったけれど、悪夢のような出来事が2回も彼を襲ったのだ。
まさかの落車
@eurosport_es La caída que hizo saltar el #Giro por los aires: Primoz Roglic, principal afectado, pasó de estar a 17 segundos de la cabeza a casi dos minutos y medio 💥
左に曲がるカーブで、 INEOS Grenadiersのルーカス・ハミルトンが落車。これに連動して落車が発生。
プリモッシュ・ログリッチは、UAE Team Emirates – XRGのブランドン・マクナリティとからんで落車している。
そして、Q36.5 Pro Cycling Teamのトム・ピドコックも背中から落車。二人の優勝候補がここで大きなタイムロスと負傷というダメージを追ってしまう。恐れてした事態だ。
まさかのパンク
DISASTER FOR ROGLIC!
Primoz Roglic punctures as he attempts to fight back from an earlier crash at the Giro! pic.twitter.com/EUJle9iapQ
— Cycling on TNT Sports (@cyclingontnt) May 18, 2025
プリモッシュ・ログリッチが痛恨だったのは、アシスト不在の場面でさらにパンクまでしたことだ。サポートカーを待ってバイク交換。
ここから前の集団においつくために足を使っている。一度は第3集団から抜け出すアタックをかけていたけれど、続かなかった。
プリモッシュ・ログリッチは、トップのワウト・ファンアールトから2分22秒遅れの19位で、トム・ピドコック、デレク・ジー、ダミアーノ・カルーゾなどと一緒のグループでゴール。
総合3位から10位に転落。アイザック・デルトロとのタイム差は2分25秒となってしまった。

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様
プリモッシュ・ログリッチのコメント
ペースが速くて本当にタフだった。 前の方のペースは…。 後方ではベストを尽くしたとは思えなかった。 完走できたので、次はどうするか考えなければならない。
いずれわかるよ。1分以上ロスしたけど、負けることもあれば勝つこともある。まだ長い一日だけど、まずは傷のチェックをして、回復に努め、次の1戦にどう臨むかを考える必要がある。
UAE Team Emirates – XRGは、改めて非常に高いチーム力を示した。それに対してRed Bull-BORA-hansgroheは、ジェイ・ヒンドリーを失い大事な局面では誰もアシストがいない状態だったとは。
だが、悲観するのは早い。第10ステージでは28.6kmという非常に長い個人タイムトライヤルが待っている。プリモッシュ・ログリッチの傷がいえていれば、またタイム差を縮めていくことは可能だ。
フアン・アユソーとは1分12秒差。第10ステージで、またも総合は大きくシャッフルされるはずだ。奇跡の走りを見せてくれれば、プリモッシュ・ログリッチの総合順位が大きく上がるのは間違いない。
コメント
さすがに2分半をひっくり返すのはきついと思いますね。
去年のベルタの時よりも相手が手強い気がします。
アダムイェーツとは30秒差アユソとは1分差ですが、デルトロはTT強い人でしょうか?
Jスポーツもたまにしか見ないので忘れてしまいました。
アルメイダはTTでそこそこ走れる人のイメージがあります。
プリモッシュ・ログリッチの落車のケガの症状にもよると思いますけど、ベストならば第10ステージで総合順位をかけあがると思います。
第2ステージの約2倍の距離があり、上位でプリモッシュ・ログリッチよりもTTが速いライダーが見当たらない。単純に2倍のタイム差と考えると30秒以上は縮めてくるかも。
ここでプリモッシュ・ログリッチは頑張らないと夢は消えてしまいますね。アイザック・デルトロはマリアローザマジックがでれば、キープできそうですが疲れが取れているかどうか。
とにかく長いステージなので結果は面白いことになりそうです。