ジェイ・ヒンドレーは2020 ジロ・デ・イタリアでは INEOS Grenadiersのテイオ・ゲイガンハートと最後まで激しく争い総合2位に。
しかし、初制覇狙った2021ジロ・デ・イタリアはサドルの痛みでリタイヤ。この状態はシーズン後半まで続く。
そして2022ジロ・デ・イタリア総合優勝となったジェイ・ヒンドレー。2023ツール・ド・フランスでは第5ステージで優勝。念願のリーダージャージを着用した。
2024年シーズンはRed Bull – BORA – hansgroheに移籍したけれど、低調な状態が続いていた。検査により鼻中隔弯曲症が見つかっており、2024年10月手術を受けている。
恐怖の手術
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ジェイ・ヒンドレーの2025年はボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ総合9位、ティレーノ〜アドリアティコ総合5位と2024年の不調から立ち直っている。
これは鼻の手術のおかげのようだ。ジェイ・ヒンドレーは鼻中隔弯曲症の手術の詳細について語っている。
2024年シーズンの不調の原因が分かったそうですね。
基本的には2024 ティレーノ〜アドリアティコの後に始まった。この病気が続いた。まったく普通ではなかった。
努力し、時間を費やし、すべてを犠牲にしたのに、結局は最悪な結果に終わる。かなりイライラしたよ。
耳鼻咽喉科の専門医が鼻中隔弯曲症と診断するまではわからなかったということ?
こんなに具合が悪くなるのは、おそらくこれが原因かもしれないという考えに至った。私の鼻はとても狭いので、そこに細菌が入り込みやすいんだ。
鼻の内側を切開して、軟骨を取り出す。そして、私が理解しているところによると、テーブルか何かに打ち付けて平らにしてから、元に戻すんだ。
それはもう少し科学的な話だと思うけど、それが一般的なやり方だと思う。かなり大変だった。2週間は鼻がまったく動かず、本当にひどい状態になる。
常に大量の血を吐き、ひどく鼻が詰まった感じがする。鼻もかなり腫れた。チームの写真を見ると、私の鼻はかなり大きいことがわかる…。
鼻中隔形成術とは
左右二つある鼻の孔の奥は左右の鼻腔に分かれており、間には鼻中隔という仕切りがある。この鼻中隔が左右どちらか、もしくはS字状に強く曲がった状態を鼻中隔弯曲症という。
今年の結果を見れば、その効果は明らですね。ティレーノ〜アドリアティコでは総合5位でした。
基本的に、チームドクターは、この手術を受ければ大いに助かると確信していた。できることはすべてやらなければならない。
理論的には、呼吸に大いに役立つはずだし、シーズン中の病気も減るはずだ。少しでも役立つなら、やる価値はあると思う。
この鼻中隔形成術の手術は、2020年にジュリオ・チッコーネも受けている。これで不調が払拭できるならばやる価値は大いにある。
再びジロの勝利に
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手術で良い方向に向かえば、再び非常に強い総合系ライダーとして成績もついてくるはずだ。
ジェイ・ヒンドレーは今後ジロ・デ・イタリア出場が決まっている。ただ、プリモッシュ・ログリッチもメンバーに入っているので、山岳アシストとなるのか。
ブエルタ・ア・エスパーニャも予定に入っているので、ここでリーダーとなるか、アレクサンドル・ウラソフとのダブルエース体制となるかもしれない。
2020 ジロ・デ・イタリアでもネックとなった個人タイムトライヤルが改善できれば、総合上位も可能なはずだ。
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