2024オーストラリア選手権個人タイムトライヤルは、Team Jayco AlUlaのルーク・プラップがUAE Team Emirates XRGのジェイ・ヴァインを破って3連覇達成。
ロードは2022年から3連覇しているルーク・プラップの4連覇なるかが注目される。
2025 オーストラリア選手権ロード 177km

コースプロフィールマップ photo https://roadnationals.org.au/the-event/road-race
これまで、ブニンヨン山で20年近くも戦い続けてきたが、パースの中心部で新たな挑戦が始まり、選手たちの実力が試されることになる。
13.6kmのサーキットは、キングス パークを通り、スワン川沿いのウォーターフロントの景色を眺めながら、CBD へと続く。
1周あたり193mの獲得標高で13周で2,500mの獲得標高となる。最高勾配は12.3%あり、大集団でゴールに向かうことはないのでは。
注目のライダーは
- ルーク・プラップ Team Jayco AlUla
- ルーク・ダーブリッジ Team Jayco AlUla
- クリス・ハーパー Team Jayco AlUla
- ジェイ・ヒンドレー Red Bull – BORA – hansgrohe
- サム・ウェルスフォード Red Bull – BORA – hansgrohe
- ジェイ・ヴァイン UAE Team Emirates XRG
- サイモン・クラーク Israel – Premier Tech

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様
女子エリートは4人のスプリントを制したLiv AlUla Jayco Women’s Continental Teamのルシンダ・スチュワートが制した。20歳でキャリア初勝利だ。

女子はスタートから放送があったけれど男子は途中から。こちらは追走。Team Jayco AlUlaからマイケル・ヘップバーン、Red Bull – BORA – hansgroheのジェイ・ヒンドレーが入っている。

先頭は二人。ルーク・ダーブリッジがTeam Jayco AlUlaからの逃げ要員だ。
- ルーク・ダーブリッジ Team Jayco AlUla
- コナー・リーヒー (CCACHE x BODYWRAP)

Israel – Premier Techのサイモン・クラークが追走に追い付いた。
残り6周

登りのきつい部分でルーク・ダーブリッジが単独に。

追走は集団に捕まった。タイム差は2分37秒。

残り69.3kmで3分21秒差とタイム差を広げる。
残り5周

ルーク・ダーブリッジは残り5周に。

ルーク・ダーブリッジから千切れたコナー・リーヒーは集団に捕まりそう。

クリテリウムで優勝したRed Bull – BORA – hansgroheのサム・ウェルスフォードだけど落車して左太もものジャージが破れている。なんとか集団最後尾に。
残り4周

タイム差は2分47秒と縮小。

Team Jayco AlUlaのルーク・プラップは、Red Bull – BORA – hansgroheのジェイ・ヒンドリーをマークする形で走っている。当然ジェイ・ヒンドリーがアタックすれば追従だ。

残り42.2km。タイム差は2分34秒に。まだ、集団に動きはない。
残り3周

2分32秒差で残り3周に。

ジェイ・ヒンドリーが集団先頭で引いている。だけど、それほどばらけず。

後ろでBahrain Victoriousのロバート・スタナードが切れている。

残り28.2kmで1分45秒差に。
残り2周

ルーク・ダーブリッジは、1分36秒差で残り2周に。

ジェイ・ヴァインが集団先頭に。優勝候補の一人だけどチームメイトが一人もいないのが痛い。

残り23.3kmで39秒差とつまってきた。

残り16.8km。33秒差。これは集団スプリントとなるのか。それとも最後の登りでアタック合戦となるのか。

ジェイ・ヒンドリー、ルーク・プラップ、サイモン・クラークなど有力選手が前に集まっている。

残り14.5kmで47秒まで再び広げる。
残り1周

残り1周の登りで抜け出したルーク・プラップがルーク・ダーブリッジに追い付いた。

Team Jayco AlUlaが必勝パターンに持ち込んだぞ。

ゴールまで届くか。

残り12.2km。有力グループが追っている。

ルーク・プラップが引いている。先頭交代して二人で行くつもりだ。

残り10.6kmで26秒差に。これは微妙。

集団はジェイ・ヒンドリーが引いてジェイ・ヴァインが後ろに。チームメイトがいないのが痛い。Team Jayco AlUlaはクリス・ハーパーがフタをしている。

追走がまとまらない。

サイモン・クラーク、ジェイ・ヒンドリーと続くがうまく回らない。

残り5.8km。これは決まったか。最後の登りをクリアーすれば勝利だ。

残り3km。1分13秒差。決まった!

これは3位争いのスプリントとなる。

集団は完全にお見合い。一人が抜け出すが誰も追わない。

残り1.1km。

ルーク・プラップは、ルーク・ダーブリッジに話をした。

この勝利は独走したルーク・ダーブリッジに譲るようだ。

ルーク・ダーブリッジは涙が止まらない。

これは嬉しい勝利だ。

ルーク・ダーブリッジは2020オーストラリア選手権タイムトライヤル以来の勝利。ロードでは2013年以来2度目の勝利となった。

個人タイムトライヤルでは、無線の指示ミスでリタイヤとなっていたが、見事なリベンジに。それにしても80kmの独走劇は素晴らしいものだった。
Team Jayco AlUlaは母国でタイムトライヤルとロードの2冠を制した。

3位争いにIsrael – Premier Techのサイモン・クラークが遅れてきたが間に合わず。3位はリアム・ウォルシュが獲得。

それにしてもルーク・プラップは男前。ワウト・ファンアールトも以前譲っていたことがあったけれど、中々出来ることではない。
リザルト

優勝したTeam Jayco AlUlaのルーク・ダーブリッジ(チーム公式サイトより)
チーム全員にありがとうと言いたい。 プラッピーだけでなく、後ろにいたみんなが一日中ブロックしてくれたおかげで、僕は自分の走りをすることができた。
ちょっと野心的すぎたかもしれないけど、それが僕のレースなんだ。 彼はジェントルマンで、本当に感謝している。
チームメイト、グリーンエッジサイクリングのみんなに感謝している。

| Rnk | Rider | Team | UCI | Time |
|---|---|---|---|---|
| 1 |
DURBRIDGE Luke
|
Team Jayco AlUla | 100 | 3:52:19 |
| 2 |
PLAPP Luke
|
Team Jayco AlUla | 75 | 0:05 |
| 3 |
WALSH Liam
|
CCACHE x BODYWRAP | 60 | 0:58 |
| 4 |
GILMORE Brady
|
Israel Premier Tech Academy | 50 | 1:02 |
| 5 |
HARPER Chris
|
Team Jayco AlUla | 40 | 1:07 |
| 6 |
VINE Jay
|
UAE Team Emirates – XRG | 30 | ,, |
| 7 |
AGNOLETTO Blake
|
Atom 6 – Decca Continental Team | 20 | ,, |
| 8 |
BLEDDYN Oliver
|
Atom 6 – Decca Continental Team | 10 | ,, |
| 9 |
HINDLEY Jai
|
Red Bull – BORA – hansgrohe | 5 | ,, |
| 10 |
QUICK Blake
|
Roojai Insurance | 3 | ,, |
| 11 |
SCHULTZ Elliot
|
Victoire Hiroshima | 3 | 1:16 |
| 12 |
SCOTT Cameron
|
CCACHE x BODYWRAP | 1 | 1:29 |
| 13 |
DYBALL Benjamin
|
Victoire Hiroshima | 1 | 6:09 |
| 14 |
HOPKINS Dylan
|
Roojai Insurance | 1 | 6:54 |
| 15 |
O’BRIEN Kelland
|
Team Jayco AlUla | 1 | ,, |
| 16 |
RICHARDS Kane
|
Roojai Insurance | 7:07 | |
| 17 |
TUCKNOTT Reece
|
,, | ||
| 18 |
COOK Leighton
|
7:08 | ||
| 19 |
SAUNDERS Tristan
|
Team Brennan p/b TP32 | ,, | |
| 20 |
HEPBURN Michael
|
Team Jayco AlUla | ,, | |
| 21 |
STANNARD Robert
|
Bahrain – Victorious | 8:53 | |
| 22 |
MAY Matthew
|
Cycling Development Foundation | ,, | |
| 23 |
FORBES James
|
Carnegie Caulfield Cycling Club | 13:39 | |
| 24 |
MARSHALL Jack
|
Royal Bikes | ,, | |
| 25 |
SHANNON Tynan
|
Royal Bikes | 13:44 | |
| 26 |
ANDREWS Ricky
|
13:47 |





コメント
エースがチームメイトに勝ちを譲るのはほんと美しい。ロードレースならではの光景です(*^^*)
ユンボがクラシック無双していたシーズンに、ワウトがラポルトに勝利を譲っていたことがあったのを思い出しました。
そう、中々出来ることではないですよね。特にルーク・プラップは4連覇がかかっていたし。
これで、ルーク・ダーブリッジは、ルーク・プラップのサントス・ツアー・ダウンアンダーを喜んでアシストとなるでしょう。