第12ステージのゴール手前約10kmでAstana Qazaqstan Teamの選手が標識のない中央分離帯に乗り上げ落車。
これによりプリモッシュ・ログリッチは肩を打撲。結局ゴールはしたけれど、第13ステージをスタートすることはなくなった。
事故を受けて、多くのチームが安全対策に力をいれるべきだと主張。だが、ツール・ド・フランス主催者はある理由でBoplanなどの安全設備を導入しない。
Boplanのフェンス・安全標識
I would make it compulsory to use @Boplan barriers at all 3 Grand Tours. Those are unmissable, the know-how is there to place them well, reusable. Good use of money to protect the riders risking their lives every day.#TDF2024 @amaurysport pic.twitter.com/rOoRcaTCmp
— Aniko Kapornaki (@kapornaki_bike) July 12, 2024
ツール・ド・フランス以外のレースで良く見かけるのはBoplanの安全標識だ。非常に大きくわかりやすい。
これならば、交通整理員を配置する必要もない。集団の後ろからでも見える。これは2021 E3 Saxo Bank Classicから導入されている。
ことの発端はディラン・フルーネウェーヘンがファビオ・ヤコブセンをフェンスにおいやった2020 ツール・ド・ポローニュの事故からだ。
この時、フェンスは非常にもろいものだった。
Tomorrow the world premiere of the #BOPLAN RACE BARRIER at the @E3SaxoClassic !#ReadyForImpact #BoplanSport #RaceBarrier #Safety #SafetyFirst #E3SaxoBankClassic @Eurosport @vrtnws @sporza_koers @sporza @Nieuwsblad_be pic.twitter.com/9F4muqEpWt
— Boplan® Group (@Boplan) March 25, 2021
ゴールも綺麗なフェンスが覆われると安全なのは一目瞭然だ。
フランダースクラシックの全てのレースに導入されている。
- ヘント〜ウェヴェルヘム
- ドワルス・ドール・フラーンデレン
- ロンド・ファン・フラーンデレン
- シュヘルデプライス
- ブラバンツ・パイル
ZMLツアーなど、欧州の110のレースで導入されている。
工事で撤去は?
Parcoursbouwer snauwt terug over veiligheidskwestie na valpartij gisteren: “Obstakel weghalen? 100.000 euro voor 5 seconden koers”, verdedigt Thierry Gouvenou zich https://t.co/FD2BSrPJ8h #TDF2024 pic.twitter.com/uUcyVUTEi0
— Sporza 🚴 (@sporza_koers) July 12, 2024
ワウト・ファンアールトも、
「ツール・ド・フランスのプロトンではそのような通路を通過することはできません。それは非常に無責任であり、あってはならないことです。」
とコメント。
ツール・ド・フランスのレースならば、最後の1kmくらいは交通標識や段差などなくすべきだと言っている。
ただ、これもコース設計者によると
「レースの数秒のために、かかる費用は10万ユーロ(約1,700万円)かかる。」と述べている。
また、Boplanのゴールエリアをフランスの道路に設置すると、観客が見るスペースもなくなる。ベルキーとフランスでは状況が違うということも言っている。
ツール・ド・フランスでは、少なくともBoplanの安全機材が導入されることはなさそうだ。このまま安全対策における改善はないのかもしれない。
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