ロードバイクの情報を発信しています!

2024 ツール・ド・フランス主催者は何故安全対策をしないのか?

機材情報
Photo credit: Peter Curbishley on VisualHunt.com
この記事は約5分で読めます。

第12ステージのゴール手前約10kmでAstana Qazaqstan Teamの選手が標識のない中央分離帯に乗り上げ落車。

これによりプリモッシュ・ログリッチは肩を打撲。結局ゴールはしたけれど、第13ステージをスタートすることはなくなった。

 

事故を受けて、多くのチームが安全対策に力をいれるべきだと主張。だが、ツール・ド・フランス主催者はある理由でBoplanなどの安全設備を導入しない。

 

スポンサーリンク

Boplanのフェンス・安全標識

 

ツール・ド・フランス以外のレースで良く見かけるのはBoplanの安全標識だ。非常に大きくわかりやすい。

これならば、交通整理員を配置する必要もない。集団の後ろからでも見える。これは2021 E3 Saxo Bank Classicから導入されている。

ことの発端はディラン・フルーネウェーヘンがファビオ・ヤコブセンをフェンスにおいやった2020 ツール・ド・ポローニュの事故からだ。

この時、フェンスは非常にもろいものだった。

 

 

ゴールも綺麗なフェンスが覆われると安全なのは一目瞭然だ。

 

フランダースクラシックの全てのレースに導入されている。

  • ヘント〜ウェヴェルヘム
  • ドワルス・ドール・フラーンデレン
  • ロンド・ファン・フラーンデレン
  • シュヘルデプライス
  • ブラバンツ・パイル

ZMLツアーなど、欧州の110のレースで導入されている。

 

では、何故ツール・ド・フランスで導入されないのか?
かなり前に見た記事では、ツール・ド・フランスでは脱炭素を掲げており、輸送費などについては排ガスを出さないために努力していると。
Boplanのフェンスや安全標識を運搬するのは多大な運送費がかかる。さらに排ガスもそれにつれて排出することになる。
これは主催者側の理念と反するというものだからだ。Boplanは、数年前からツール主催者に連絡している。安全性については理解しているけれども、導入には至っていない。
だが、これでライダーの安全が守られれば、不必要なケガはなくなるはずだが。
 

工事で撤去は?

 

ワウト・ファンアールトも、

「ツール・ド・フランスのプロトンではそのような通路を通過することはできません。それは非常に無責任であり、あってはならないことです。」

とコメント。

ツール・ド・フランスのレースならば、最後の1kmくらいは交通標識や段差などなくすべきだと言っている。

ただ、これもコース設計者によると

「レースの数秒のために、かかる費用は10万ユーロ(約1,700万円)かかる。」と述べている。

また、Boplanのゴールエリアをフランスの道路に設置すると、観客が見るスペースもなくなる。ベルキーとフランスでは状況が違うということも言っている。

ツール・ド・フランスでは、少なくともBoplanの安全機材が導入されることはなさそうだ。このまま安全対策における改善はないのかもしれない。

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました