ジロ・デ・イタリアの序盤では、Team Visma | Lease a Bikeのシアン・エイテブルックスとBahrain Victoriousのアントニオ・ティベッリが新人賞ジャージを激しく争っていた。
しかし、シアン・エイテブルックスが第11ステージを走れなくなり、アントニオ・ティベッリが新人賞ジャージを受け継ぐ。
もうアントニオ・ティベッリが新人賞争いでは独走かと思っていたが、 INEOS Grenadiersのテイメン・アレンスマンが猛追している。
19秒差に
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第1ステージで47位と出遅れてしまったテイメン・アレンスマンだったが、第7ステージの個人タイムトライヤルで4位となり総合11位に急浮上。
さらに第14ステージの個人タイムトライヤルで3位となり、総合順位を6位にまで押し上げた。この時点でBahrain Victoriousのアントニオ・ティベッリとは1分13秒差に。
しかし、第15ステージでアントニオ・ティベッリは遅れ、テイメン・アレンスマンはゲラント・トーマスをアシストしつつ、自らもステージ9位でゴール。19秒差に迫った。
ここまで、きたら新人賞ジャージを狙わない手はないとおもうのだけど。
テイメン・アレンスマンのコメント
とてもタフなステージだったが、それは誰もが事前に知っていた。特に最後の方は厳しかった。最後は砂利の上を走ったんだ。
あれは面白かった。でも、僕らにとってはいいステージだったと思う。タデジが超強かったのは知っていたけど、Gと僕はかなり頑張った。見ていて楽しかった。
決勝では、アントニオ・ティベッリが遅れていたので、白いジャージのことを考えて走ってましたか?
僕はただ、トップまでできるだけ速く走っただけ。あの3人、ゲラント・トーマス、ベン・オコナー、ダニエル・マルティネスはお互いを見ていたから、ハイペースを保とうとしたんだ。
Gはそれが好きなんだ。僕自身もね。そのおかげで先頭をキープできたんだ。
アントニオ・ティベッリに19秒差まで迫った今でも、まだ新人賞ジャージのことは考えていないのですか。
全然。自分のベストを尽くして、AからBまでできるだけ速く走りたいんだ。
アントニオ・ティベッリ 最も困難な一日
🥵 A gruelling day on Sunday saw Antonio Tiberi dig deeper than ever on the 👑 Queen Stage @giroditalia
⛰️ From the Mortirolo until the brutal summit finish at Livigno (Mottolino), he showed courage and strength to overcome tired legs and hold on to the white jersey and 5th GC pic.twitter.com/V8yhneyMXr
— Team Bahrain Victorious (@BHRVictorious) May 20, 2024
最大のライバルと思われていたTeam Visma | Lease a Bikeのシアン・エイテブルックスはリタイヤしたが、第15ステージでは、テイメン・アレンスマンに19秒まで迫られる事態になってしまった。
チームは、トースタイン・トレーエンを第4ステージ、ヒィル・バウハウスは第14ステージをスタートしなかった。山岳の最後の砦はダミアーノ・カルーゾ。
しかし、ダミアーノ・カルーゾも、第15ステージでは最後までアントニオ・ティベッリをアシストすることはできていない。
アントニオ・ティベッリのコメント
気分は良くなかった。昨日のタイムトライヤルはちょっと苦しかった。でもまだ白いジャージと5位をキープしていることに満足している。
テイメン・アレンスマンが19秒と迫ったことで、新人賞争いの手強いライバルが現れましたが。
今日がジロで最悪の一日で、最終週に順位を守れることを願っている。今日はこのジロで最もタフな1日だった。本当にモンスターステージだった。今までで一番タフな1日だった。
タデイ・ポガチャルの走りについては?
今日、彼はその強さを見せつけた。
ジロはもう決まったのか?
彼のリードは6分です。残り1週間で、ジロは非常に難しくなると思う。
第3週では、16・17ステージが登りゴールとなっている。少しでも調子が悪ければ、19秒のタイム差はあってないようなものだ。
総合4位のベン・オコナーまでは2分近い差があるので、二人がトップ5と新人賞ジャージをかけて戦うことになる。
コメント
不祥事でトラックを解雇になり、バーレーンはいい買い物をしましたね。
タレントぞろいのトレックにいたら、本人もアシスト仕事でなかなかジャージまで手が届くのは難しかったかも!?ってことを考えると万事塞翁が馬。
訂正
☓ トラック
◯ トレック
失礼しましたm(_ _)m
確かに移籍できたのは本人にとって良かったでしょうね。ミケル・ランダが抜けた穴を見事に埋めていれているし、将来的にもチームを背負っていけそう。
数年後には、さらにタイムトライヤルも向上しているでしょうから、あとはアシストの強化でしょうか。
Gのアシストを全うできればジャージは後から付いてくる…ということですかね。
総合上位争いをするのが初めてのティベーリに比べ経験も豊富ですからね。
イネオスとの契約は今年までですが、もう数年イネオスに残って力を付けるのか、満を持して(?)以前から噂されているヴィスマ入りを果たすのか…??
テイメン・アレンスマンまで放出すると、 INEOS Grenadiersの将来のエース候補がまた減ってしまいますね。TTが強いのが良いところで、あとは安定性が出てくるともっと良くなりそう。
経験という点では、アントニオ・ティベッリをどこかで抜いてきそうです。