INEOS Grenadiersのオーナーであるジム・ラトクリフは、プロレースでの “またもや恐ろしいクラッシュ “を受け、UCIに “真のアクション “を求める書簡を寄せた。
30年前のアイルトン・セナの死後、統括団体が安全規制の変革に乗り出した F1とこのスポーツの状況を比較し、ラトクリフはサイクリングでは “ほとんど変化がない “と言う。
UCIに書簡
“I applaud the UCI for taking the issues on board and agreeing to support the establishment of SafeR. We now need to see real action to ensure the safety of the sport.”
An open letter from Sir Jim Ratcliffe on making our sport safer.https://t.co/VmzFt40Phz pic.twitter.com/zx5pAHjnri
— INEOS Grenadiers (@INEOSGrenadiers) April 12, 2024
プロレースでの事故が止まらない。
2023ツール・ド・スイスの第5ステージの下りで、Bahrain Victoriousのジーノ・マーダーが落車してなくなった。
そして、2024イツリア・バスクカントリー第4ステージでは、ヨナス・ヴィンゲゴー、レムコ・エヴェネプール、プリモッシュ・ログリッチ、ジェイ・ヴァインなど有力ライダーが落車して大けが。
とくに、この下りについてヨナス・ヴィンゲゴーは、Safe Cyclingに危険だと伝えていた。
これらの事故をうけてジム・ラトクリフはUCIに書簡を送っている。
つい先週も、世界のトップサイクリスト3人が巻き込まれた恐ろしい事故があった。
つい先週、ヨナス・ヴィンゲゴー、レムコ・エヴェネポール、プリモッシュ・ログリッチという世界のトップサイクリスト3人が巻き込まれる恐ろしい事故がまたも起きた。
ツール・ド・フランスの過去2レースで優勝しているジョナスは複数の骨折を負い、入院している。
実際、 INEOS Grenadiersは近年、ツール・ド・フランスの勝者が巻き込まれた恐ろしい事故を2度起こしている。
クリス・フルームはクリテリウム・デュ・ドーフィネの試走で大腿骨を複雑骨折し、エガン・ベルナルはトレーニングライドで首とその他多くの骨を骨折した。どちらも自転車に乗れただけでも幸運だった。
サイクリストはエリートスポーツマンであるため、常に物事を限界まで追求する。6月、UCIは自転車競技の安全性を全面的に監督する専門組織SafeRの設立を発表した。
このスポーツは初めて、安全性に特化した団体を持つことになり、その唯一の関心事はスポーツをより安全にし、ライダーと観客のリスクを軽減することである。
これこそ、過去30年にわたってフォーミュラ1が成し遂げてきたことであり、自転車競技においても同様のことが行われることを期待したい。
UCIがこの問題を受け止め、SafeRの設立を支援することに同意したことに拍手を送りたい。私たちは今、スポーツの安全性を確保するための実際の行動を見る必要がある。
バイクの進歩、ライダーのレベル向上により、レースはより高速化している。登りだけならば、事故はないだろうけど、下りもスプリントもある。
事故が起こってからでは遅い。情報では、ヨナス・ヴィンゲゴーは、スペインの病院から空輸での移動を検討しているけれど、デンマークに帰らずスイスに行くことも考えている。
ツール・ド・フランスまで、3か月ない。有力ライダーが事故でレースに出れなくなるのは、本末転倒だ。UCIは本腰をあげて事故防止対策を考える時にきている。
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