2022ブエルタ・ア・エスパーニャ第10ステージの個人ダイムトライヤルで圧倒的パフォーマンスをみせつけたレムコ・エヴェネプール。
今回総合勢のライダーの走りはベストと思われる走りを見せてくれている。
- 2位 プリモッシュ・ログリッチ +48秒
- 4位 カルロス・ロドリゲス +1分22秒
- 5位 パヴェル・シヴァコフ +1分27秒
- 7位 サイモン・イェーツ +1分42秒
- 8位 テイオ・ゲイガンハート +1分46秒
- 9位 ミゲルアンヘル・ロペス +1分47秒
- 10位 エンリク・マス +1分51秒
- 11位 ベン・オコナー +1分53秒
特に、INEOS Grenadiersの3人は確実にTTを強化。ミゲルアンヘル・ロペスも、これまでとは考えれないような素晴らしいタイムを出している。
一応にみんな進化しているのだ。だが、レムコのタイムは調子が良いだけではない。彼のタイムのよさには、更なる秘密があったようだ。
事前準備
A dream coming true, winning my first Grand Tour stage.🙏🏼🔴🥇
Thanks to the entire team for the amazing work, I’m looking forward to keep giving everything the upcoming 12 days. 🐺💙 #TheWolfpack pic.twitter.com/pyQV0sfWlJ
— Remco Evenepoel (@EvenepoelRemco) August 30, 2022
グランツールでは初のステージ優勝。遅すぎる感じもするけど、レムコにしてもこれは難しいことだ。
今回レムコの好調の原因の一つに高地トレーニングの成果がある。
2度の高地合宿をしているが、クラシカ・サンセバスティアンの後に、イタリアからスペインのアリカンテに移動。
これにも意味があった。スペインに移動したことで、今回の第10ステージの下見をしている。
しかも、過去数か月で、31 kmのタイムトライアルを4回実行し、コースのすべてをできる限り熟知していることを確認しているのだ。
レムコはこの点について以下のように語る。
「レーニングでは近場だったので、コースを走りたかった。コースがどれくらい速くなるか、自分のバイクでどのギアを使用するかなどの感覚をつかむことが必要だった。
このタイムトライヤルを事前に 3~4回行うことは、今朝 1 回だけ行うよりも確実に有利だ。」
全くその通りだろう。コースを知っていれば、カーブでのスピードや風向きなどもわかる。
更に、ジョアン・アルメイダのようにゴール手前でサポートカーについてコースミスをするというような凡ミスもない。まあ、当然だけど。
レムコは、コースの熟知以外にも努力をしている。
徹底したコロナ対策
⏪🥵 Tras 30 kilómetros de darlo TODO asó ha llegado @EvenepoelRemco a la meta de Alicante.
🚀 After plus 30km flat out this was how ROCKET MAN Remco Evenepoel felt at the end of his blistering TT run.#LaVuelta22 pic.twitter.com/sSfH5OoshN
— La Vuelta (@lavuelta) August 30, 2022
レムコの恐れているのはコロナ。婚約者さえも、彼に近づくことは出来ない。
さらに、上記ツイート動画でもわかるように、ゴール後も観客や報道が不必要に近づくことがないように、回りを数人で囲んで制御している。
多くの時間でマスクを着用しており、なるべくコロナにかからないように最大限の努力をしているのだ。
レース以外にチーム員以外との接触はほぼない。それでも、チームメイトのピーター・セリーが感染しているのは気がかりだけど。
今回のブエルタでは、ツール以上にコロナ感染でリタイヤするライダーが後を絶たない。グリーンジャージのサム・ベネットでさえブエルタから去った。
コロナでリタイヤなどないように、最新の注意をこれからもして貰いたい。
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