2022年のジュリアン・アラフィリップは、シーズンを通して一歩前進し、二歩後退するようなジェットコースターのような状態だ。
これまで何度もクラッシュし、病気になり満足のいくシーズンとはなっていない。先月のツール・ド・ワロニーでレース復帰して勝利するとコロナになるし。
ジュリアン・アラフィリップは、シーズン後半に全てをかけて挑むことになる。
前半は踏んだり蹴ったり
Décidément …
J’ai du renoncer à prendre le départ ce matin sur le Tour de Wallonie suite à un test positif au Covid 19.
Triste de laisser l’équipe, avec aussi l’abandon de Dries sur chute hier. pic.twitter.com/CERmVcMdys— Julian Alaphilippe Officiel (@alafpolak1) July 25, 2022
ジュリアン・アラフィリップは、最初のツール・ド・ラ・プロヴァンスも万全の状態で迎えた訳ではなかった。
そして、ストラーデビアンケでは宙を舞う落車をしてしまう。なんとかゴールしたけど失意の58位。
プランツパイルでは、チームサポートカーに落車をさせられてしまいDNS。
ミラノ~サンレモも気管支炎で欠場。
そして、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュでは、肩甲骨の骨折、2本の肋骨の骨折、肺の虚脱の大けが。ツールも逃してしまう。
そして、復帰したツール・ド・ワロニーで第1ステージ優勝。だが、コロナでリタイヤとなってしまう。まさに踏んだり蹴ったりだ。
ジュリアン・アラフィリップは、ベルギーのワンデーレース、ツアー・オブ・ルーバン・メモリアル・ジェフ・シェーレンでコロナ明けの復帰をする。
その後、ツール・ド・レン、ブエルタと出場する予定だ。
レース前のインタビューでジュリアン・アラフィリップは、以下のように語る。
最悪の事態が過ぎ去ったことを願うよ。士気を高めてきたし、また病気になってしまったけれど、またレースができることに興奮している。ブエルタ・ア・エスパーニャは大きな目標だから、それに向かって頑張ろう。
ワロニーの後、事態は複雑だった。病気になり、数週間リズムが狂っていた。今週末のレース、そしてツール・ド・レンに興奮している。
そして、それはブエルタの前にとても重要なレースとなる。
頭と士気はとても良い。ワロニーでは、感覚はとても良く、第1ステージで勝利していた。そして、コロナですべてが崩れ落ちた。体調を崩してしまい、また中断を余儀なくされた。それが人生だ。
そう受け止めなければならないんだ。ただ、レースに戻った時にどう感じるかは分からない。
ブエルタと世界選手権
The World Champion is back 🤟@alafpolak1 will be this Sunday at the start of the Tour of Leuven, which takes in some of the climbs used at last year’s Worlds, where Loulou triumphed after another masterclass 💥
Photo: @GettySport pic.twitter.com/XM8ioTOkNo
— Quick-Step Alpha Vinyl Team (@qst_alphavinyl) August 3, 2022
ジュリアン・アラフィリップは、2017年にブエルタでデビューしている。ブエルタに戻るのはキャリアで2度目となる。
今後のブエルタと世界選手権についても抱負を述べている。
ブエルタは次の大きな目標であり、だからこそツール・ド・レンが僕にとって重要になるんだ。このレースが僕を軌道に乗せてくれることを願っている。
ブエルタについては、見てみないとわからない。もし、通常のリズムに戻り、トップフォームに戻ることができれば、良いブエルタになることができるだろう。
ツール・ド・レンは私がどこにいるのか、良いテストになるだろうし、レムコもいる。特に最終週は力を発揮しなければならない。
もちろん、2022年はストライプがすべてだ。
世界選手権は僕にとっても大きな目標なんだ。3冠を達成することは夢であり、できる限り良い結果を出したいと思っている。それが今の僕の優先順位だ。ブエルタの後、3つ目の世界タイトルを獲得することが、僕の仕事だ。
ここまで、落車や病気で満足の行くシーズンが送れなかった。シーズン後半こそ、アルカンシェルに相応しい走りを期待したい。
世界選手権は、ジュリアン・アラフィリップがベストの状態ならば、狙うことの出来るコースだ。
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